ロスパンが増えてしまう梅雨時期、7割のパン屋は精神的な負担を感じ、9割が経営での負担を実感。(2025年5月rebake調べ)

「天候の悪い季節は厳しい」「とても辛い時期」。店舗だけでは解決が難しい梅雨時期のロスパン問題の実態が分かりました。

合同会社クアッガ

パンの通信販売、廃棄ロス削減サービスの「rebake」を運営する合同会社クアッガ(本社:東京都墨田区、代表:斉藤優也)は、梅雨時期のパン屋さんの食品ロス問題を明らかにするため、rebakeに登録しているパン屋100件に対しアンケート調査を行いました。本アンケートに回答したパン屋さんのうち83%が梅雨時期に店頭でのロス(ロスパン)が増えると回答しており、外出する人の減少が1番の原因となっています。梅雨にロスパンが発生することはパン屋にとっては7割のパン屋にとって精神的な、9割のパン屋にとって経営的な負担となっています。そのため、ほとんどのパン屋がロスを減らす工夫をしていますが、店舗だけでは解決しきれない問題であり、「危機感を感じている」「パン屋にとってはとても辛い時期」といった声が全国のパン屋から寄せられました。rebakeは、「ロスパンの教科書」の配布や、企画の実行を通して消費者の方々のロスパンに対する理解を深め、共にロスパンを削減していきます。

調査の背景

パンの通販サービスrebakeでは、全国1500店舗以上のパン屋さんが、店頭で売り切れず廃棄になってしまいそうなパン、通称ロスパンを中心に、パンの販売を行っております(※)。

多くのパン屋と関わる中、梅雨の時期にはパンが売れないというパン屋さんの声を多く聞くようになりました。rebakeに登録しているパン屋の店頭で発生したロスパンの量を計測したところ、梅雨時期と言われる5月から6月は、そのほかの時期と比べておよそ1.4倍ものロスパンが発生していることがわかりました。本アンケートでは、パン屋の梅雨時期の販売動向や、それが及ぼす影響についてを明らかにします。

(※)こちらからロスパンを出品しているパン屋さんを都道府県ごとにご覧いただけます。

調査概要

調査主体:合同会社クアッガ

調査対象:rebakeに登録している全国のパン屋

調査期間:2025年4月22日~2025年5月9日

調査方法:インターネット調査

有効回答数:100店舗

【結果概要】

・約80%のパン屋が梅雨時期のロスパン増加を実感。

・主な理由は「天候不良による外出控え」と「パンの購買意欲低下」。

・梅雨時期の来客数は通常期に比べ3割以上減ると回答した店が約半数。

・ロスパン増加で最も負担を感じるのは「パンがロスになる精神的負担」。

・約90%のパン屋が梅雨時期のロスは経営に影響があると回答。

・ロスパンの対処法は「rebakeで販売」の他、店頭での割引等。やむを得ず廃棄も。

80%のパン屋が「梅雨時期にロスパンが増える」と回答。原因は「天気」や「食欲」

梅雨時期にロスパンが増えると回答したパン屋は全体の80%以上に及びました。梅雨時期にロスパンが増えると回答したパン屋に思い当たる理由を聞いたところ、92%が外出する人の減少を原因に挙げており、雨や高い気温等の気候が原因で客足が遠のいていることが分かります。また、梅雨はパンを食べたい人が減ることを上げているお店も33%おり、お店側では対処しにくい、「天気や気温」「食欲の低減」といった理由で梅雨時期はロスパンが発生してしまうことが分かります。

約半数の店舗では、3割以上来客数が減少。一番負担がかかるのはパン屋の「精神」。

実際に、梅雨時期の来客数がどれくらい減少しているか聞いたところ、1-2割の減少を上げている店が一番多く、52%でした。3-5割減少すると答えた店は31%、さらに、6割以上減少すると回答した店も17%あり、一部の店舗は梅雨時期に来客数が大きく減少していることが分かります。

ロスパンが増えることでどのような面で負担を感じるかという質問に対し、圧倒的に多かったのが、「丹精込めて作ったパンがロスになることへの精神的な負担」であり、約70%のパン屋さんが負担に感じていることが分かりました。他にも、およそ半数のパン屋さんがロスパンの対処に労力や費用がかかることを上げていますが、ロスパンが増えることは手間や費用といった負担よりも精神的な負担が大きく、パン屋を苦しめています。

各店舗で工夫するも、根本的な解決は難しい。割引や配布は経営に負担。

梅雨時期にロスパンが出てしまった場合、rebakeでの販売以外にどのような対処法をとっているか聞いたところ、店頭での割引販売や、近隣の方に配るという回答が多く寄せられました。しかしながら、過度な割引や無料での配布は店にとって悪影響になる、と言った声も寄せられています。直売所など、店以外の場所でその日のうちに委託販売するお店もありました。一方で、一部のパン屋ではやむを得ず廃棄に回しているという現状も分かりました。

・できる工夫はするも梅雨〜夏にかけてはパン屋にとって厳しい季節。店頭以外での販路開拓が課題。

梅雨時期のロスは、店舗の経営に影響があると回答したパン屋は88%に上りました。中でも、33%のパン屋は「非常に大きな影響がある」と回答しており、梅雨時期のロスパンは一部のパン屋にとって経営が傾くほどの打撃となっていることが分かります。

前述したように、毎年やってくる梅雨に備え、店舗ごとに対策を取っていることが分かりました。しかしながら、パン屋さんからは以下のような声が届いており、梅雨時期のロスパンに対する不安は多くの店で拭いきれていないのが現状です。

梅雨時期のロスパン問題を乗り越えるには、通常営業以外での販路の拡大など、ロスパンを販売できる何かしらの場所が必要であり、パン屋だけではなく、企業や消費者との連携が課題となっています。


【パン屋から届いたコメント】

rebakeさんがなかったら捨ててしまっていたので、今考えると恐ろしいです。

近年の梅雨はゲリラ豪雨が酷く、天気が思ったより深刻になりパンがかなり残る場合が増えました。ゲリラ豪雨の為、パンのゲリラ販売をその日限定で期間限定ページで案内するとありがたいかもしれません。

梅雨時期や夏の時期は全体的に販売数量が落ちるので危機感を感じている。ましてや気温が高い日数が増えているのでトータルで売り上げ減少になるのが心配。

梅雨時期、ロスが増えてるのにリベイクの注文も減り、セールをしないといけない状況になると更に売り上げが減るので大変です。 物価高騰、送料も値上がりしているのに、リベイクのロスパンの値上げはしていないです。 (注文が入らなくなると思い値上げ出来ていない) 店頭でも、材料はどんどん値上がるのにパンの値段は大幅には値上げできていないので、天候の悪い季節は厳しいです。

梅雨時期、夏の猛暑とパン屋にとってはとても辛い時期になります! 冷凍パンの美味しい食べ方や、夏でも、パンを食べたくなるような、そんな気持ちにさせてくれるストーリー等を展開できたらいいなと感じています。

梅雨時期の雨もそうですが、その時期は気温も高くなっていくので おのずと皆さんパン以外の選択肢になると思います。 なのでそこはもう致し方なし、と腹を括っています。 天候や食べたい物の気分はどうしようもないですから。

まとめ

梅雨時期になると約8割のパン屋がロスパン(売れ残り)の増加を実感しており、その主な要因は外出控えによる来店客の減少です。特に4割以上の店舗で来客数が通常の7割以下に落ち込むなど、大きな影響が見られました。

ロスによる最大の負担は、丹精込めて作ったパンが売れ残ることによる精神的ダメージで、毎朝早朝から丹精込めて作ったパンがロスになることは、我々消費者が想像するよりずっと大きな苦しみを伴うことが分かります。加えて、ロスパンの発生は経営面でも深刻で、約9割のパン屋が経営に影響があると回答し、そのうち3割以上は「非常に大きな影響がある」としています。

パン屋はロス削減のため、通販でのロスパン販売や店頭での割引など工夫を重ねていますが、それでも梅雨の到来には不安を抱える声が多く聞かれます。

この問題はパン屋だけでは解決が難しく、企業間の連携や消費者の理解と協力が欠かせません。

rebakeで行っている取り組み

ロスパン販売プラットフォームrebakeは、パン屋さんが梅雨時期もロスパンの負担を恐れずに営業できるよう、ロスパンの販促や消費者の理解を深める取り組みを行なっています。


・ロスパンの教科書

rebakeが独自に作ったロスパンに関するガイドブックです。パン屋さんがお客さんにロスパンの話をすることはほとんどありません。パンを買ってくれたお客さんに伝えづらい話題であるとともに、ロスパンが出るということはパンが売れていない、人気のない店のように思われてしまう可能性があるからです。しかし、パン屋さんが店を運営していく上で、ロスパンは必ず出てしまうものであり、ロスパンが出る店が人気がないわけではありません。特に、梅雨から夏にかけてのロスパンはパン屋にとって深刻な問題であり、解決するには消費者の協力も不可欠です。なぜロスパンが出てしまうのか、出ないようにするにはどうしたら良いかなど、ロスパンに関する全てが詰まった1冊となります。昨年2月に作成して以来、全国のパン屋さんの店頭やイベント等、食品ロスに興味関心のある団体、教育機関を通して消費者の方に約1万部配布してきました。今年の2月には、rebakeに登録するパン屋さんや他企業の協賛により第2刷が完成しました。

rebakeでは、「ロスパンの教科書」をパン屋の店頭に置いてもらうことで、ロスパン削減への消費者の理解を深めることに力を入れています。

・rebake梅雨のキャンペーン

梅雨の時期限定で開催する、ロスパンの販促キャンペーンです。今年は以下3つのキャンペーンを行い、パン屋や消費者の方と協力してロスパンの廃棄を減らす取り組みをしていきます。

① 梅雨の大容量セット

店頭で大量にロスが発生してしまった場合に、希望する方の元に一気に40個以上送ることができる仕組みを作りました。40個以上のパンセットを希望する方は、あらかじめrebakeでこちらの大容量セットを購入、全国のパン屋さんでロスが発生し次第、発送されるという仕組みです。お店はランダムに割り振られるので購入者側からは選べませんが、どんなパンが届くかわからないワクワク感と、40個以上のパンを少しお得に買える企画ということで、パン屋からも購入者からも好評の企画です。

昨年は、販売開始から即日で完売しました。

販売開始:6/1(予定)

② 梅雨の買い周り

期間中、1店舗のパンを購入すると1つスタンプがたまります。期間中に3つ貯めた方にはクーポンを差し上げます。

実施期間:5/27〜6/30(予定)

② 梅雨限定クーポンの配布

ロスが大量に発生してしまう梅雨時期に合わせ、rebakeで使えるクーポンを発行し、一つでも多くのロスパンの救出につなげます。

実施期間:5/27〜(予定)

rebakeについて

日本全国のこだわりのパンの通販購入や、廃棄になりそうなパンの購入により廃棄をなくすことに貢献できる、日本最大級のパンの通信販売プラットフォームです。rebakeでは、パンの廃棄を減らすべく、廃棄になってしまいそうな「ロスパン」を積極的に扱っています。利用者の方は、日本全国のこだわりのパンを自宅で楽しめ、かつフードロスという社会問題の解決にも貢献でき、パン屋さんは、廃棄による心理的負荷を減らし、美味しいと言ってもらえる幸せと、売上を増やすことができます。rebake は、「パンの廃棄削減によるフードロスの減少、持続可能な社会の実現」を目的に運営しています。

・HP:https://rebake.me/
・instagram:https://www.instagram.com/rebake_bread/
・Facebook: https://www.facebook.com/rebake.me
・X: https://twitter.com/rebake20002031

会社概要

・会社名:合同会社クアッガ 
・事業内容:パン廃棄の削減サービスrebake、グルテンフリーの定期便、食に関するコンサルティング事業
・代表:斉藤優也、鶴見和俊
・所在地:東京都墨田区八広1-2-10
・設立:2018年8月
・URL:https://quagga.life/

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EC・通販食品・お菓子
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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都墨田区八広1‐2‐10
電話番号
-
代表者名
斉藤 優也
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年08月