四国こどもとおとなの医療センター、小児脳神経外科主導の「赤ちゃんの頭のかたち外来」を開設
四国こどもとおとなの医療センターにて病的頭蓋変形と位置的頭蓋変形の双方への「適正な頭蓋健診」と「適正なヘルメット治療」が可能に
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー(東京都中央区、代表取締役CEO 大野秀晃、以下当社)は、この度、独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター(香川県善通寺市)と提携し、同院に「赤ちゃんの頭のかたち外来」が新規開設されたことをお知らせいたします。
同センターでは当社製の頭蓋矯正治療用ヘルメットを用いた治療が可能となり、小児脳神経外科の医師が初診から治療終了まで一貫して「赤ちゃんの頭のかたち外来」の診療にあたる体制が整うこととなりました。
この新たな外来は、頭蓋縫合早期癒合症などの病的頭蓋変形と、位置的頭蓋変形による赤ちゃんの頭のかたちの歪みの双方に対し、適正な診断と適正なヘルメット治療を提供できる全国有数の診療体制となります。今回の連携は、地域医療における頭蓋健診の「均てん化」を推進し、親御さまが安心して子育てができる環境づくりに貢献することを目的としています。
11月より開始した当社製ヘルメットによる乳幼児向け頭蓋矯正治療では、適正な頭蓋健診と適正なヘルメット治療の質を担保するため、必要な技能を身に着けた当社専門スタッフが治療サービスに参画し、医師と共に同センターの院内でヘルメットの処方や調整を行い、初診より卒業まで赤ちゃんおよびご家族に寄り添ったオーダーメイドのサービスを提供します。
四国こどもとおとなの医療センター「赤ちゃんの頭のかたち外来」における3つの特長
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小児脳神経外科医による一貫した診療/治療体制
今回の外来開設により、同センターでは小児脳神経外科の専門医が頭蓋健診からヘルメット治療の終了(卒業)までシームレスに診療を行う体制となります。これは、頭蓋変形に関する一貫した治療体制の確立を実現し質の高い専門的医療を提供するものです。
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病的頭蓋変形と位置的頭蓋変形の双方に対応
同センターは、三次救急指定を受け、小児脳神経外科をはじめとする専門診療科が充実しています。新設される外来では、頭蓋縫合早期癒合症などの外科的治療が必要な病的頭蓋変形と、頭蓋矯正治療が必要な位置的頭蓋変形の双方について、鑑別診断と治療方針の決定を一箇所で行う体制を構築します。
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適正なヘルメット治療の普及と国際的な標準化への貢献
当社は、本提携を通じて、国内における頭蓋変形診療の質的向上(均てん化)を推進します。ヘルメット治療に関して、誤解を招きやすい自由診療・美容矯正という文脈を排除し、医学的根拠に基づいた適正なヘルメット治療をこども病院という信頼性の高い医療機関と連携して展開することで、国際的な標準化に寄与してまいります。
四国こどもとおとなの医療センターは、一般社団法人日本ヘルメット治療評価認定機構の認定を受けた認定医療機関(※注)です。
<※注:日本ヘルメット治療評価認定機構の認定について>
同センターは、一般社団法人日本ヘルメット治療評価認定機構の「認定治療医療機関」に掲載されています。同機構は、頭蓋健診・ヘルメット治療の質の担保を目的に、医療機関・医師に対し以下の要件を課しています。
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所属する医師は機構が認定する研修を受講し認定試験に合格すること
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頭蓋健診と頭蓋矯正治療を行う大学病院・こども病院の実地見学を行うこと
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鑑別診断に必要なエックス線等の設備を保有していること
認定医療機関において、エックス線(レントゲン)やCTによる適正な頭蓋健診を行い、頭蓋縫合早期癒合症などの病的要因を除外したうえで必要な場合のみ、ヘルメット治療を適切に導入することが一般社団法人日本ヘルメット治療評価認定機構が推奨する「頭のかたち外来」と「正しいヘルメット治療」です。
関連サイト:一般社団法人日本ヘルメット治療評価認定機構
治療プロトコルと「Qurum Fit」の特長

当社製ヘルメット「Qurum Fit」は、3Dスキャン計測と3Dプリンティングを基盤とした完全オーダーメイド設計により、通気性・軽量性・清拭性(水洗い可能なクッション)といった装着継続性を高める要件を満たしながら、成長に合わせた段階的なインナークッションの調整が可能です。
毎月の診察時には、医師の指示のもと、お子さま一人ひとりの成長と治療経過に応じてヘルメットのインナークッションを新調しています。治療の全期間を通じて、1人あたりおおよそ40〜50枚のクッションを使用し、常に最適なフィット感と安全性を保つことで、治療効果と快適性の両立を図っています。
独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター 概要

四国こどもとおとなの医療センターは、香川県善通寺市に位置し、689床の病床数を擁する大規模な総合病院です。成育部門と成人部門を併せ持ち、誕生から看取りまでライフサイクルを通じた医療を提供しています。
所在地:香川県善通寺市仙遊町2丁目1番1号
病床数:計689床
特徴:三次救急指定病院。成育部門(小児)に強みを持ち、小児脳神経外科を含む幅広い診療科を有する。
患者実績:外来平均患者数 約626人/日、入院平均患者数 約468人/日
(出典:「数字で見る『四国こどもとおとなの医療センター』」)
診療を担当する医師について

四国こどもとおとなの医療センター 小児脳神経外科
谷口秀和先生
【略歴】
2006年3月 徳島大学医学部医学科卒業
2006年4月 済生会熊本病院 初期研修医
2008年4月 済生会熊本病院 脳神経外科医員
2010年4月 徳島大学病院 脳神経外科医員
2011年4月 国立病院機構 香川小児病院医員
2012年4月 徳島大学病院 脳神経外科医員
2013年4月 国立病院機構 香川小児病院(2013年5月:四国こどもとおとなの医療センターへ改称)脳神経外科医員
2017年1月 国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター 小児脳神経外科医長
【資格・所属学会】
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日本脳神経外科学会専門医・指導医
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日本小児神経外科学会認定医
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日本神経内視鏡学会技術認定医
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臨床研修指導医
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日本脳神経外科学会
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日本小児脳神経外科学会
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日本神経内視鏡学会
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日本脳神経血管内治療学会など
<谷口先生コメント>
頭位性頭蓋変形は、いわゆる向き癖や出生前後(子宮内や出生時)における様々な頭部への外力が頭蓋変形に影響することが知られています。乳児期早期で軽度の歪みの場合には、頭位や体位のポジショニングの工夫などの生活指導で改善が期待されます。一方で歪みが強い場合、生活指導だけでは改善が難しく、耳や顔面まで歪みの影響を受けてしまうことがあります。この歪みの強い頭位性頭蓋変形に対して、ヘルメットによる矯正が有効であることがわかっています。
頭蓋変形には、まれに頭蓋骨縫合早期癒合症などの疾患による病的なものが存在します。この病的頭蓋変形は、脳の発達に影響を及ぼす可能性があるため早期の手術が必要となることがあります。
頭の形の歪みが疾患によるものなのか、向き癖によるものなのか、見分けがつきにくい場合もあり、きちんと診断をするためには脳神経外科医による適切な診察が必要です。
お子様の頭のかたちについてお悩みの際には、お気軽にご相談いただければと思います。
当社は、四国こどもとおとなの医療センターをはじめとする全国の小児医療機関や大学病院と連携し、病的頭蓋変形に対する医療の質を一層高めるべく、製品・技術・運用体制の強化に努めてまいります。これからも、赤ちゃんとそのご家族が安心して診療に臨める社会の実現を目指し、誠実に医療に向き合ってまいります。
下記は当社製のヘルメットを用いて、頭蓋縫合早期癒合症を筆頭とする病的頭蓋変形に対する術後ヘルメット治療が受けられる全国の施設の一覧です。
【北海道】北海道立子ども総合医療・療育センター
【福島県】公益財団法人湯浅報恩会 寿泉堂綜合病院
【栃木県】自治医科大学とちぎ子ども医療センター
【東京都】慶應義塾大学病院
【東京都】順天堂大学医学部附属順天堂医院
【東京都】東京都立小児総合医療センター
【東京都】0歳からの頭のかたちクリニック東京日本橋
【東京都】0歳からの頭のかたちクリニック表参道神宮前
【神奈川県】神奈川県立こども医療センター
【長野県】長野県立こども病院
【石川県】金沢大学附属病院
【富山県】富山大学附属病院
【愛知県】ナゴヤガーデンクリニック/あいち小児保健医療総合センター
【大阪府】大阪医科薬科大学病院
【大阪府】関西医科大学附属病院
【大阪府】大阪母子医療センター
【大阪府】0歳からの頭のかたちクリニック関西
【奈良県】奈良県立医科大学附属病院
【兵庫県】兵庫県立こども病院
【広島県】広島大学病院
【山口県】山口大学医学部附属病院
【香川県】四国こどもとおとなの医療センター
【福岡県】産業医科大学病院
【福岡県】0歳からの頭のかたちクリニック福岡
【長崎県】長崎大学病院
上記の各医療機関における「赤ちゃんの頭のかたち外来」の開設や当社との共同研究など、乳児の頭蓋健診や頭蓋矯正治療等に関する報道発表は以下のとおりです。

・製品情報:Qurum Fit(クルムフィット)

株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーは、長年にわたり頭蓋形状矯正ヘルメットの製造と開発に取り組んできました。このたび、脳神経外科、小児科、新生児科、小児外科、形成外科の専門医とともに開発検討委員会を立ち上げ、共同開発を実施。その成果として誕生したのが、最先端の3Dプリンタ技術を駆使して製造された日本製ヘルメットであるクルムフィットです。東京発の下町ベンチャーとして、荒川区にある自社工場で完全自主製造をしています。
クルムフィットは、高い通気性を備えた設計によりムレを防ぎ、快適な使用感を実現しています。ヘルメット本体だけでなくクッション部分も水洗いが可能で、衛生面にも配慮されています。赤ちゃんのために細部までこだわり抜かれたデザインと機能性が特徴で、快適さと効果を両立させた製品です。
日本国内の信頼ある医師との共同開発によるプロダクトとそのプロダクトを用いた優れた医療サービス体制が評価され、シンガポール最大の女性・小児医療専門の公立病院であるKK Women’s and Children’s Hospitalでもクルムフィットを用いた頭蓋矯正治療が採用されています。
当社は製品の高い品質だけでなく、治療の安全性と信頼性を確保するための体制にも注力しています。当社製品を取り扱う医師には、必ず一般社団法人日本ヘルメット治療評価認定機構認定の研修会「位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会」への参加をお願いしています。また、治療経験を持つ先行施設(大学病院またはこども病院)での診療への実地見学を通じて、より治療サービスに対する深い洞察を得ていただいています。ヘルメット治療導入後も継続的に研修会に参加していただくことで、最新の知識と技術を共有し続ける仕組みを整えています。
こうした取り組みは、親御様が安心して頭蓋健診やヘルメット治療を受けられる環境を提供するため、一般社団法人日本頭蓋健診治療研究会の理事を中心とした専門医と協力して進めているものです。
「最高の安心」をお届けするために。私たちは、ヘルメット治療の導入からその後のフォローアップまで、製品だけでなく徹底した品質管理とサポート体制を通じて赤ちゃんとそのご家族を支えています。私たちは、未来の医療を支える革新的な製品づくりを通じて、安心と健康を提供し続けてまいります。
https://babyhelmet.jp/product/
・株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーについて

ジャパン・メディカル・カンパニーは、最先端の3Dプリンティング技術を用いて、医療のカタチを革新するものづくりベンチャー企業です。
1897年創業の鉄鋼メーカーの大野興業を前身とし、130年にわたり培われたものづくりの技術と精神を基盤に成長を続けてきました。
1999年に積層造形技術(3Dプリント)を駆使したリバースエンジニアリングを導入し、耳小骨などのヒト骨模型の製法で特許を取得。手術前シミュレーション用3D模型の分野で、数々の術前症例模型や教育練習用模型の開発に至りました。現在では脳神経外科・耳鼻咽喉科領域を中心に、手術前シミュレーションや認定医試験等の場面で当社模型を用いたハンズオントレーニング等にご活用いただいています。
2012年には初の国産 頭蓋矯正ヘルメット「Aimet(アイメット)」を脳神経外科医と共同で開発、2018年にジャパン・メディカル・カンパニーとして独立いたしました。
現在は頭蓋矯正用ヘルメット「Qurum Fit(クルムフィット)」「Qurum(クルム)」や乳児の頭蓋変形の程度を簡便に計測できる「赤ちゃんの頭のかたち測定アプリ」、ヘルメット治療を支援する「metto(メット)アプリ」等の開発・製造・販売を行い、医療分野における新たな価値創出を目指しています。
ヘルメットを用いた累計症例数は19,000症例以上の実績があり、ヘルメット治療のさらなる認知拡⼤を図るとともに、頭蓋形状矯正という概念そのものと疾病啓発の普及に取り組んでまいります。
■社名:株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー
■設⽴:2018年5⽉
■代表取締役CEO:⼤野秀晃
■事業内容:医療機器の開発・製造・販売、医療雑品の開発・製造・販売
■URL:https://japanmedicalcompany.co.jp
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーのプレスリリース⼀覧
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/46445
・本リリースに関するお問い合わせ・ご質問はこちら
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー コーポレイト・デザイン室 柳本 瑞穂
TEL:03-5829-8342 / choice@japanmedicalcompany.co.jp
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