阪神タイガースの18年ぶりリーグ優勝とオリックスバファローズの逆転によるリーグ3連覇で、大阪府民と兵庫県民はどう動いた?AI位置情報解析のレイ・フロンティアが優勝前後の人流を分析

〜独自の位置情報分析技術で野球ファンの動きを可視化〜

レイ・フロンティア株式会社

レイ・フロンティア株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:田村建士 以下、レイ・フロンティア)は、阪神タイガースが18年ぶりリーグ優勝した時とオリックスバファローズのリーグ3連覇した時の甲子園球場周辺と大阪市中心部の人流分析をしましたので、その結果を公表します。独自の統計分析とデータ解析の手法は属性ごとに特徴の差異を見ることができますので、イベントの計画や企業誘致の手段として革新をもたらします。さらに細かく分析した結果はこちら。(https://tech-blog.rei-frontier.jp/entry/2023/09/22/131916

  • 分析について

3種類の分析

次の3種類の分析について、順に結果を示します。

  1. 阪神タイガースが優勝を決めた日とその前後の日の時間ごと滞在ユーザー数の分析 (分析①)

  2. 阪神タイガースが優勝を決めた日の阪神甲子園球場周辺の時間ごとヒートマップ分析 (分析②)

  3. 阪神タイガースとオリックスバファローズが優勝を決めた日の大阪市中心部の時間ごとヒートマップの比較分析 (分析③)

詳細の分析結果はこちら。(https://tech-blog.rei-frontier.jp/entry/2023/09/22/131916


  • 分析データ

弊社アプリ「SilentLog」から収集した滞在と徒歩のデータで、匿名化処理を施したものです。


  • 自宅推定

弊社では毎日、SilentLogアプリユーザーごとに、過去一定期間内の滞在データを時間帯ごとに集計し、自宅の場所を推定しています。今回はこの結果を利用し、大阪府民と兵庫県民を抽出しています。


  • ヒートマップ分析について

調査データを地図上にヒートマップとして描画し、時系列で人流を分析しました。

ベースとなる地図は、Open Street Map ( https://www.openstreetmap.org/about/ ) を使用しました。

ヒートマップの色はその地点の人数を表していて、肌色が一番少なく、赤色に色が濃くなるにつれて多くなることを表しています。

なお、ヒートマップから個人を特定できないように、行動履歴が少ない地点は、ヒートマップから除外しています。従って、地図上にヒートマップの色が描画されていない地点は、人数が少ないために無視された地点になります。



  • 分析①の結果

【内容】

阪神タイガースが優勝を決めた日とその前後の日の時間ごと滞在ユーザー数の分析

【対象期間】

2023年9月9日(土) 〜 9月18日(月・祝)

【調査対象者】

自宅推定で大阪府民または兵庫県民と推定されたユーザー

対象期間内に滞在データが存在するユーザー


平日の結果

阪神タイガースが優勝を決めた日は9月14日木曜日でした。その週の月曜日から金曜日までの平日で、15時から24時まで10分ごとに滞在ユーザー数を集計して可視化したのが、次のグラフです。

阪神タイガースが優勝を決めた日の9月14日を緑色の太線で描画していますが、優勝を見届けるためでしょうか、15時くらいから滞在ユーザー数の減少が始まり、移動が始まっているのが分かります。試合は18時から21時まで行われていましたが、その時間帯の滞在ユーザー数は、前日の9月13日に及びませんでしたが、滞在して優勝を見届けるユーザーが多かったと分析できます。優勝を決めた21時以降は、他の日と比較して滞在ユーザー数が少なく、移動しているユーザーが多い状況となっていました。優勝に関するイベントに参加したり、人が集まる場所で優勝の喜びを分かち合うために、外出が多くなったと推測できます。

前日に関しては、マジックナンバーを1に減らせるかどうかを見るために、滞在してゲームの戦況を見守っていたと推測できます。

翌日に関しては、阪神タイガースは試合を行っていますが、試合中の時間帯では、滞在ユーザー数が減少し、優勝に関するイベントに参加するために、多くの人が外出した結果と推測できます。



土日祝日の結果

阪神タイガースが優勝を決める直線の土日の9月9日(土)と10日(日)、優勝を決めた直後の土日祝日の9月16日(土)と17日(日)と18(月・祝)で、7時から20時まで10分ごとに滞在ユーザー数を集計して可視化したのが、次のグラフです。

優勝後の3連休初日の9月16日の滞在ユーザー数は、優勝する前と同じ水準でしたが、9月17日と18日は、前週より滞在ユーザー数が減少し、優勝に関するイベントに参加するために、多くの人が外出したと推測できます。



  • 分析②の結果

【内容】

阪神タイガースが優勝を決めた日の阪神甲子園球場周辺の時間ごとヒートマップ分析

【対象期間】

2023年9月14日13時0分 〜 9月15日0時59分

【対象エリア】

 兵庫県

 西宮市

 尼崎市

【調査対象者】

上記対象期間・対象エリアに滞在または徒歩の行動履歴があるユーザー



13時台から17時台の結果

最初は、試合が始まる前の13時台から17時台を確認していきます。場所を明確化するために、甲子園球場にボールのアイコン、西宮駅と尼崎駅にピンのアイコンを配置しています。


【13時台】

【14時台】

【17時台】

14時台から甲子園球場周辺にヒートマップの色の濃いエリアが存在し、人が集まり始めています。優勝の瞬間を球場で見たい人たちが集まり始めていると推測できます。



18時台から21時台の結果

次に、試合開始から試合終了して優勝を決めるまで、18時台から21時台までを確認していきます。


【19時台】


【20時台】


【21時台】

甲子園球場周辺にヒートマップの色の濃いエリアが存在しています。優勝の瞬間を球場で見た人たちの人流であると推測できます。


22時台から翌日0時台の結果

最後に、優勝を決めた後の22時台から翌日0時台までを確認していきます。


【22時台】

【0時台】

22時台でも甲子園球場にヒートマップの色の濃いエリアが存在していますが、23時台以降は存在していません。23時台以降は、尼崎駅や西宮駅にヒートマップの色の濃いエリアが存在しています。阪神タイガースの優勝を甲子園球場で見届けた人は、尼崎駅や西宮駅方面に移動したと推測できます。



  • 分析③の結果

【内容】

9月14日 : 阪神タイガースが優勝を決めた日

9月20日 : オリックスバファローズが優勝を決めた日

の大阪市内中心部の時間ごとヒートマップ比較分析

【対象期間】

2023年9月14日13時0分 〜 9月15日12時59分

2023年9月20日13時0分 〜 9月21日12時59分

【対象エリア】

 大阪府

 大阪市西区

 大阪市天王寺区

 大阪市浪速区

 大阪市北区

 大阪市中央区

【調査対象者】

上記対象期間・対象エリアに滞在または徒歩の行動履歴があるユーザー



13時台から17時台の結果

最初に、試合が始まる前の13時台から17時台を確認していきます。場所を明確化するために、京セラドーム大阪にボールのアイコン、道頓堀と梅田駅にピンのアイコンを配置しています。2つのヒートマップを並べて表示していますが、左側は阪神タイガースの優勝時、右側はオリックスバファローズの優勝時を表しています。


【14時台】

【15時台】

15時台から京セラドーム大阪周辺にヒートマップの色の濃いエリアが存在し、人が集まり始めています。オリックスバファローズ優勝の瞬間を球場で見たい人たちの人流であると推測できます。なお、9月14日は、京セラドーム大阪では試合が行われなかったため、その周辺にはヒートマップの色の濃いエリアが存在しませんでした。



18時台から21時台の結果

次に、試合開始から試合終了して優勝を決めるまで、18時台から21時台までを確認していきます。


【19時台】

【21時台】

阪神タイガース優勝時は、梅田エリアやなんばエリアにヒートマップの色の濃いエリアが存在しています。

オリックスバファローズ優勝時は、梅田エリアやなんばエリアに加え、京セラドーム大阪周辺にヒートマップの色の濃いエリアが存在しています。



22時台から翌日0時台の結果

次に、優勝を決めた後の22時台から翌日0時台までを確認していきます。


【22時台】

【0時台】

オリックスバファローズ優勝時は、22時台でも京セラドーム大阪周辺にヒートマップの色の濃いエリアが存在していますが、23時台以降は存在していません。両チームの優勝時で、23時以降は、梅田エリアや道頓堀、心斎橋、なんばエリアにヒートマップの色の濃いエリアが存在しています。



翌日9時台から12時台の結果

最後に、優勝を決めた翌日の9時台から12時台までを確認していきます。


【9時台】

【12時台】

阪神タイガースが優勝した時には、梅田エリアに加え、なんばエリアや本町エリアにヒートマップの濃いエリアが存在しています。セールなどの優勝に関するイベントに参加している人たちの人流であると推測できます。



  • 結果のまとめ

いかがだったでしょうか?


今回は、次の3種類の分析を行いました。

  1. 阪神タイガースが優勝を決めた日とその前後の日の時間ごと滞在ユーザー数の分析

  2. 阪神タイガースが優勝を決めた日の阪神甲子園球場周辺の時間ごとヒートマップ分析

  3. 阪神タイガースとオリックスバファローズが優勝を決めた日の大阪市中心部の時間ごとヒートマップの比較分析

両チームが優勝を決めるまでは、試合の戦況を見守り、優勝を決めた後は、優勝に関するイベントなどに参加するといった人流の変化を分析できました。


今回のヒートマップを時系列に並べて動画化したものをYouTubeにて公開しております。合わせてご参照いただけますと幸いです。


※ データはあくまで弊社サービスで収集したもので、実際とは異なる場合がございます。

以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。




◾️レイ・フロンティア株式会社


「現実と仮想をつなぐ世界一のサービスを創る」をミッションとして、2008年に事業を開始し、現在は人工知能による位置情報分析プラットフォーム事業、行動分析支援、アプリ開発、新規サービス開発、実証実験支援の提供(OEM提供も含む)も手掛けております。



所在地:東京都台東区台東2-26-8 KSビル 3階 

代表者:代表取締役 田村建士

設立:2008年

事業内容:

■人工知能による位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」の開発・運営

1. スマートフォンアプリ向け 移動分析特化型のSDKの提供(データ分析、情報配信)

2. 移動データの分析ツールの提供(ペルソナ分析、移動情報の可視化)

3. クライアント向けスマートフォンアプリケーション企画・開発・運用

4. 自社アプリケーションの開発運営(SilentLog)

5. スマートフォンアプリおよびシステム導入に関わるコンサルティング事業

URL:https://www.rei-frontier.jp



【本件に関するお問い合わせ】

レイ・フロンティア株式会社

https://www.rei-frontier.jp/contact/

Email:info@rei-frontier.jp

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会社概要

レイ・フロンティア株式会社

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都台東区台東2-26-8 KSビル 3階
電話番号
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代表者名
田村建士
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2008年05月