Sprocket、10年間の運用支援で培った知識のAI活用基盤構想を発表
データドリブンからAIドリブンへ、企業の暗黙知を含む知識の資産活用で新たな顧客体験を創出

CX改善プラットフォームを提供する株式会社Sprocket(本社:東京都品川区、代表取締役:深田 浩嗣)は、AI時代に向けた新たなマーケティング基盤「ナレッジプラットフォーム」において、過去10年にわたり400社以上の運用支援で培った知識を活用する構想を発表します。
企業はこれまでCDPやDWHなどのデータ基盤を構築し、データの統合管理と分析を実現してきました。しかし、AI時代の今、データだけでなく、企業が蓄積してきた情報と、それらを整理・体系化した知識をAIが活用できる形で管理することが重要となります。当社は、こうした暗黙知を含む知識のAI活用基盤「ナレッジプラットフォーム」を通じて、企業のマーケティング活動をAIドリブンに変革し、新たな顧客体験の創出を支援します。
ナレッジプラットフォームの概要
ナレッジプラットフォームとは、業界や事業の情報に加え、それらを整理・体系化した知識を、AIが活用できる形で整備するための新たな基盤です。データだけでなく、暗黙知を含む知識をAIが活用できる状態にします。これにより、AIによる分析、企画、施策のアウトプットの質が高まり、人は戦略的・創造的な業務に専念できます。ナレッジプラットフォームを通じて、企業のマーケティング活動をデータドリブンからAIドリブンへと進化させることが可能です。

2つの知識源による相乗効果
このナレッジプラットフォームの核となるのは、2つの知識源の活用です。第一に、クライアント企業の固有知識をクライアント専用のナレッジプラットフォーム上で活用できるようにします。第二に、Sprocketが運用支援で培った知識を同プラットフォーム上で活用できるようにします。
企業内のデータや知識に最適化された内製AIでは、「既知の分析結果」や「社内の延長線上にある施策」になりがちで、新たな示唆や打ち手が生まれにくいという課題があります。一方、第三者であるSprocketは、業界や企業を横断して多様な知識を取り入れ、企業の条件に合わせた提案が可能です。
当社は創業以来10年間、400社以上の運用支援を通じて、施策の立案と実行、改善を重ね、業界や業種を問わず普遍的な顧客理解の法則と各企業固有の成功パターンを追求してきました。
この実践で得た知識は、「なぜその施策が成功したのか」「どのような顧客心理が働いたのか」「どのタイミングでどのようなアプローチが効果的なのか」といった深い洞察です。
当社の強みは、この知識の蓄積と活用の仕組みにあります。仮説立案から検証までを記録し、要因を言語化してきました。こうした継続的な知識の言語化により、属人的になりがちな知識を組織全体で活用し、再現性のある成果の創出を可能にしています。
ナレッジプラットフォーム開発の背景
顧客の価値観が多様化する現代において、企業は顧客との接点における体験価値の向上という課題に直面しています。当社の調査によると、中期経営計画を策定している企業の約50%が顧客体験(CX)を重点戦略として位置づけており、多くの企業がCDPやDWHなどのデータ基盤を導入してきました。
さらに、AIが業務に浸透しつつある現在、データ分析やレポート作成など、従来、人が行っていたオペレーション業務の多くがAIによって自動化され、マーケターは戦略立案や顧客理解といった創造的な業務により多くの時間を投資できるようになりました。
この変革を最大限に活かすためには、企業の情報や、知見とノウハウなどの知識をAIが活用できる形で整備することが不可欠です。しかし、マーケティング業務に必要な業界特有の商慣習、顧客心理の理解、実務で蓄積された知見やノウハウなどが言語化されず、組織内に眠ったままになっているのが実情です。
上記の背景から、当社は、データドリブンからAIドリブンへのシフトを実現し、暗黙知を有効活用する新たなマーケティング基盤として、ナレッジプラットフォームの開発に取り組みます。

今後の展開
当社は、全プロダクトおよびサービスにAI技術を統合し、機能強化を実現します。この構想はすでに着実に進行しており、2025年7月にリリースしたSproAgentのデータ分析エージェントでは、ナレッジプラットフォームとの連携を開始しています。単なるデータの可視化にとどまらず、業界特性や顧客心理を踏まえた深い洞察を含むアウトプットの生成が可能となり、分析結果の質が大幅に向上しています。
また、新たなAIエージェントのリリースも予定しており、ナレッジプラットフォーム構想を実現するために順次機能を拡充していきます。将来的には、AIエージェント同士が相互に連携し、企業間の知識共有と価値創造を加速させるAtoAの未来を見据えた開発を進めています。
CEO 深田 浩嗣のコメント
ナレッジプラットフォーム構想は、暗黙知を言語化するプロセスを仕組み化し、企業の競争力に変えるものです。企業の情報や、それを体系化した知見、ノウハウといった知識を言語化し、AIが活用できる状態にすることで、組織の能力を飛躍的に拡張できると確信しています。
私たちSprocketは、自らのナレッジを惜しみなく提供するとともに、企業の知識をナレッジ化することで、AI時代における新たな顧客体験の創出に貢献してまいります。
CX改善プラットフォーム「Sprocket」について
Sprocketは、MA・CDP・BIなどの機能を併せ持つ、複数のプロダクトからなるCX改善プラットフォームです。データから顧客理解を深め、顧客一人ひとりに合わせたコミュニケーションを取ることで、CXの全体最適を実現します。
https://www.sprocket.bz/

株式会社Sprocketについて
株式会社Sprocketは、「テクノロジーで、人と企業が高め合う関係を作る」をミッションに、企業のマーケティング活動を支援しています。顧客接点の全体最適化ニーズに応えるプラットフォームとPDCAサイクルを確実に回すための伴走支援をセットで提供することで、企業固有の課題に向き合い、成果創出にコミットします。
名 称:株式会社Sprocket(英文社名 Sprocket Inc.)
設 立:2014年4月
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田7-24-4 K.U.ビル6階
事業内容:CX改善プラットフォーム「Sprocket」の開発・運用とコンサルティングによる成果創出コミットメントサービスの提供
代表者:深田 浩嗣(ふかだ こうじ)
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