情報通信業界が人材獲得と定着のためにすべきポイントを解説 エンプロイヤーブランド調査‐ITC業界レポートを公開
働きたい企業について世界約16万3千人に調査した結果を元に情報通信業界に特化したレポートを公開します。最も魅力的と評価されているITC業界が人材確保のためにすべきことを解説します。
魅力的と思われている業界だがDX化が進む中人材獲得競争は激化
ITCは最も魅力的と評価されている業界ですが、2018年から2021年にかけて首位だった時期と比べると、土木、自動車、日用消費財、ライフサイエンスとの差は僅かで、採用候補者は、幅広い業界を検討する姿勢を強めています。DX推進やAIの浸透を今後進める日本において、IT人材の不足は社会課題となっており、働き手から選ばれる企業であり続けるために、そのニーズをしっかりと把握し、対応する必要があります。
健全なワークライフバランスが給与水準の高さと並び最優先事項のトップに
世界全体のITCプロフェッショナルの転職理由のトップは、ワークライフバランスの改善となっています。希少なテクノロジースキルをめぐる激しい人材獲得競争が続くなか、給与と福利厚生、キャリアアップの機会、そしてワークライフバランスに関するニーズに応えられなければ、離職率が高まることが予想されます。
3人に1人(31%)が、キャリアアップの機会がないことを転職理由として回答
世界全体のITCプロフェッショナルの5人中4人が、キャリアアップは重要だと答えています。そして3分の1が、キャリアアップを転職理由として挙げています。ITCプロフェッショナルの4分の1を占める転職を検討中の人、キャリアアップの機会の提供に関する雇用主への評価が低い結果となっており、そうした機会の欠如が離職を招くことが明らかとなっています。
現在の勤務先と理想とのギャップ
■ランスタッド エンプロイヤーブランドリサーチ2023
情報通信業界レポート(日本語版)
*右記から無料でダウンロードできます。https://services.randstad.co.jp/download/rebritc2023
日本のITC業界転職市場の現場から~ランスタッド ITC業界専門コンサルタントのコメント
プロフェッショナル事業部ディレクター(テクノロジー) 高橋洋子
日本国内においても、弊社実績でITCプロフェッショナルの転職は増加傾向にあります。2023年に発表された「三位一体の労働市場改革の指針」の影響もあるかもしれませんが、2022年から2023年にかけてはコロナ禍が終息した影響が大きいかと思います。本レポートによると、転職の理由としてアジア太平洋地域の44%が「ワークライフバランスを改善するため」を選んでいますが、実際、特にITエンジニアには「フルリモート勤務希望」もしくは週1日出社など在宅勤務が可能な環境を好む方が多くいらっしゃいます。日本ではこれまで、完全出社、長時間労働のケースも多かったことから、そういった環境から解放されたいという思いがあるようです。IT企業の営業職については、すでに週5日出社の方は少なく、多くの企業が出社と在宅勤務のどちらも可能な「ハイブリッド勤務」を採用しており、そうした働き方をを望んでいる方も多くいらっしゃいます。本レポートにあるように、Z世代では企業のミッションへの共感、SDGsへの対応、社会課題の解決といった点を転職の軸として考えている方が多く、選ばれる企業になるためには、時代の流れに合わせ、採用におけるアピールポイントを変化させていく必要があるように思います。
プロフェッショナル事業部アシスタントディレクター(テクノロジー)
リチャードソン・アレクサンダー
本レポートでも指摘しているように人材不足は世界的な課題ですが、中でも日本は少子高齢化や言語障壁などにより厳しい人材獲得競争にさらされています。特にD2Cエンゲージメント・ツール、デジタル・ワークフロー・システム、データサイエンス/アナリティクス、ブロックチェーンに関連したスキルや経験を持つITプロフェッショナルは非常に需要が高く、こうした優秀なITプロフェッショナルに選ばれる企業になるためには、採用のプロセスにおいて3つのポイントに留意する必要があります。1つ目は選考から入社までの候補者とのコミュニケーションを誠実さとスピード感をもって綿密に行うなど、候補者に寄り添う姿勢を重視することです。候補者の経験が現在の企業戦略や将来のロードマップにどのように貢献するかを伝えることも必要です。2つ目は、人材獲得市場における現実的な期待値を把握することです。予算や採用したいスキル・経験に対する期待値が現実の候補者たちと合っていないとなかなか人材が見つからないという状況に陥ってしまいます。3つ目は、本レポートでも指摘しているように候補者の願望をきちんと把握し、魅力的な動機付けをしていく必要があります。優秀なIT人材は消極的に転職を検討しているため、採用側からの強い後押しが必要となるのです。
■ ランスタッドの会社概要
[社 名] ランスタッド・エヌ・ヴィー
[設 立] 1960年10月
[代 表] サンダー・ヴァント・ノールデンデ、ホルヘ・バスケス
[所 在 地] オランダ
[従業員数] 46,000人
[売 上] 3兆9,949億円(254億2,600万ユーロ) 2023年度実績(12月決算)
(人材サービス業として世界最大*²)
[資 本 金] 7,384億6400万円(47億ユーロ) 2023年12月末時点
[事 業 所] 世界39の国と地域
[事業内容] 総合人材サービス
[URL] https://www.randstad.com/
(1ユーロ157.12円換算/ 2023年12月末時点)
■ ランスタッドについて
ランスタッドは、世界で最も公平で専門性を備えた人材サービス会社になるというビジョンを掲げる人材業界のグローバルリーダーです。人材不足の世の中にあっても、人材に寄り添う真のパートナー(Partner for talent)として、4つの専門分野(オペレーショナル/ プロフェッショナル/ デジタル/ エンタープライズ)を通じクライアント企業が成功するために必要な、高品質で多様性に富んだ柔軟な労働力の実現を支援します。また人々が有意義な仕事につき、それぞれが適切なスキルを身につけ、職場に目的と居場所を見出す手助けをします。ランスタッドが創造する価値を通じて、誰もにとってより良い、より持続可能な未来の実現に貢献します。
オランダに本社を置くランスタッドは、39の国と地域(市場)で事業を展開しており、約40,000人の社員が働いています。2023年には、200万人の人々の就職を支援し、254億ユーロの収益を上げています。ランスタッドN.V.はユーロネクスト・アムステルダムに上場しています。詳細は、ウェブサイトをご参照ください。 www.randstad.com
*¹ エンプロイヤーブランドリサーチ2023 https://services.randstad.co.jp/ebr
*² Staffing Industry Analysts 2022、人材サービス企業売上ランキングより
■ Award/表彰ほか
Great Place to Work® Institute Japanより「働きがいのある会社」に2年連続認定(2023年9月)
LGBTQ+に関する取組み評価指数「PRIDE指標」の最高位「ゴールド」を3年連続受賞
ランスタッドNVとしてダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(DJSI)
プロフェッショナルサービス部門 9年連続選出(人材サービス企業として唯一)「D&Iアワード2023」より最高評価のベストワークプレイスに2年連続認定 (2023年12月)
■ ランスタッドのホワイトペーパーとコンテンツ
ランスタッド・エンプロイヤーブランド2023 https://services.randstad.co.jp/ebr
ランスタッドワークモニターレポート (下記のリンクよりダウンロードいただけます)
https://services.randstad.co.jp/download/workmonitor/2023-formランスタッド法人向けブログ「WorkforceBiz」https://services.randstad.co.jp/blog
ランスタッド個人向けコンテンツサイト「キャリアHUB」https://www.randstad.co.jp/careerhub/
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