冷蔵庫に入る「一升びん」。酒蔵社長のデザインが最優秀賞を受賞
吉川醸造株式会社(神奈川県伊勢原市、代表取締役:合頭義理)の製造する『雨降///あふり 酒界先導師』の1.8Lびんが、「第21回ガラスびんアワード2025」において最優秀賞を受賞しました。

ガラスびんアワードは、日本ガラスびん協会が主催する業界最大級のイベントです。
審査員長を務めるリリー・フランキー氏と、審査員の富永美樹氏、未来リナ氏による一次審査・最終審査が行われ、総エントリー143件(210本)の中から最優秀賞として選出されました。
小さな酒蔵の社長がオリジナルびんを開発するきっかけは、お客様の何気ないひとことでした。

受賞理由
「一升びんと同じ1.8L容量でありながら、冷蔵庫のドアポケットに収まるという驚き。
楕円形のシルエット、多面カット、そして商品名の記載もなく貼られたラベル。
それぞれインパクトのある要素がこの上なく巧みに取り合わされ、ガラスびんの美しさが良く表れている。
水などを入れてアフターユースして、その家でずっと活躍していく未来が想像できる商品。」
これらの点が評価され、最優秀賞に選出されました。

リリー・フランキーさんの講評
今回は審査員に未来リナさんが加わり新しい気づきがあり、若い人の感覚が審査に生かされたように思います。
特に一升びんを知らなかった未来さんが、最優秀賞「雨降///あふり酒界先導師」の1.8Lびんが冷蔵庫に入る魅力を主張したことは、素晴らしい気づきでした。
また今回も、長引く不景気や不安定な世界情勢を反映するかのように、飾り気なく誠実なデザインのガラスびんが多く見られました。受賞商品はガラスびん自体の美しさが際立っていたことは言うまでもなく、さらに容器としてのガラスびんの良さと中身、商品コンセプトやアイデアがバランスよくまとまっていたように思います。

受賞者(合頭)のコメント
「一升びんは割安だけど、家の冷蔵庫に入らないんだよね…」日本酒好きのお客様のそんな一言から、オリジナルびんのデザインが始まりました。
家庭用冷蔵庫にも収まるサイズ・形状で、既存の一升びんに負けない魅力を放つびんを。そこで考えたのが、手にも馴染む楕円形シルエットと、光をプリズムのように散乱させる多面カットです。日本精工硝子さんの高透明なガラス製造技術により、キラキラと澄んだ輝きが実現しました。
嬉しいことに、飲み終えた後もピッチャーや花瓶として活用してくださるお客様も。お客様の声が、新たな価値を生み出す喜びを感じています。
【雨降///あふり 酒界先導師】
企画・販売:SakeBase
ラベルイラストレーション:ICHIRAKU STUDIO
びん製造:日本精工硝子株式会社

ガラスびんアワードについて
1年間に発売されたガラスびん商品を対象に、デザイン性、機能性、環境性などさまざまな視点から審査し、優れた商品を表彰します。
ガラスびんは優れた水平リサイクル特性とリユース適性を持ち、保存性に優れ、天然素材でつくられた安全安心な容器です。
本アワードは、このようなガラスびんの一面を踏まえながら、ガラスびんを商品に使用することの意義を再認識し、その多様性と可能性を広げていく、社会的な使命を持つ取り組みでもあると考えています。<日本ガラスびん協会>
【日本ガラスびん協会】
名称:日本ガラスびん協会
会長:野口 信吾
住所:東京都新宿区百人町3-21-16 日本ガラス工業センター3F
目的:ガラスびん商品の利用啓発並びに利用情報の収集及び提供等
ホームページ : https://www.glassbottle.org/

吉川醸造について
大正元年(1912年)創業、古くは雨降山(あふりやま)と呼ばれた丹沢大山麓にある日本酒蔵。
故杉山晋朔博士の理念に基づいた丁寧で繊細な醸造技術には定評があり、神奈川県下では「菊勇(きくゆう)」の銘柄で知られてきました。
コロナ禍等により事業継続の危機を迎えましたが、2020年10月にシマダグループの一員となり、新たな体制のもと再出発を図っています。
2021年「雨降///あふり」銘柄発表。伝統と革新の融合で、既存の枠にとらわれないお酒づくりに挑んでいます。
吉川醸造株式会社:https://kikkawa-jozo.com/
Instagram:https://www.instagram.com/kikkawa_sake/

吉川醸造代表取締役 合頭義理
山口県平生町生まれ。京都大学工学部建築学科卒業。同大学院修了後、(株)日本設計で栃木県庁舎や虎ノ門ヒルズ森タワーなどの設計に携わる。主な(お酒以外での)受賞歴にグッドデザイン賞、 iFデザインアワード(ドイツ)など。一級建築士。
2020年より吉川醸造第七代蔵元として事業再構築に取り組む。
「固体でありながら液体でもあるガラス(諸説あります)に対する愛情なら負けません」
<本件に関するメディアからのお問い合わせ先>
シマダグループ株式会社
ビジョナリー企画部 広報担当:瀧口(たきぐち)
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