アイカサ、シリーズBラウンドで日本テレビから3.5億円を調達。 初のインパクト指標を設定し、CO2や資源の削減に関するインパクト測定・マネジメントを開始。
アイカサスポットを3年で3倍以上に拡大し、 経済性と社会的インパクトの両立で「使い捨て傘ゼロ」へ。
“雨の日も晴れの日も快適にハッピーに“と”使い捨て傘をゼロに“をミッションに掲げる傘のシェアリングサービ ス「アイカサ」を運営する株式会社Nature Innovation Group(本社:東京都新宿区、代表取締役:丸川照司、以 下「アイカサ」)は、シリーズBラウンドにて、日本テレビホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表 取締役社⻑執行役員 福田博之、以下、「日本テレビ」)を引受先とした3.5億円の資金調達(ファーストクロー ズ)を実施いたしました。
また、資金調達に合わせて、Nature Innovation Group初となるCO2や資源の削減などに関するインパクト指標を設定し、インパクト測定・マネジメントを開始いたします。
今後は経済性と社会的インパクトの両立を図りながらアイカサのサービス拡大を行うとともに、「使い捨て傘ゼ ロ」や雨の日も晴れの日も快適に過ごせる社会の実現を目指してまいります。

資金調達の概要
■調達額
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3.5億円(シリーズB ファーストクローズ)
■出資者
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日本テレビホールディングス株式会社
資金調達の背景・目的
■今年6月に日本テレビが「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」に参画。グップラオリジナル傘を制作。
日本では世界ワースト1位となる約8,000万本(※1)のビニール傘などの使い捨て傘が消費され、資源の無駄遣いや余計なCO2排出が社会課題となっています。
当社は2018年に傘のシェアリングサービス「アイカサ」を提供開始し、自治体や鉄道会社などとの連携を通じて使い捨て傘の削減に取り組み、現在ではアプリ登録者数80万人、2,000カ所以上のスポットを展開しています。
また、2022年度から「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」を発足し、今年6月には日本テレビがパートナー企業として参画(※2)。「地球のため、未来のた め、より良い暮らしのために今できること」をテーマに掲げた「Good For the Planet ウィーク」でコラボ傘を制作するなど、環境に配慮した取り組みを進めてきました。

(※1)日本洋傘振興協会(http://www.jupa.gr.jp/pages/faq ) / 環境へ与える傘の廃棄問題 Environmental issue of Umbrella(サレジオ工業高等専門学校 デザイン 学科 価値創造研究室)
(※2)傘シェアのアイカサ、日本テレビが行う「Good For the Planet(グップラ)」とコラボ!オリジナル傘を山手線全駅で提供開始。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000198.000036740.html
■行動変容を促す環境インフラとしての価値を評価し、日本テレビがインパクト投資を実施。
日本テレビは、2023年から開始した日テレ共創ラボ内の「SOCIAL IMPACT Lab」において、社会に新たな価値 のモノサシを提起するべく、経済性と社会性の両立を目指すインパクト投資を推進しています。また、インパクト投資におけるテーマの1つとして「環境」を掲げており、カーボンニュートラル社会の実現に貢献し、「自然豊かな地球を未来に残すこと」を目指しています。
今回の資金調達では、「生活者の行動変容を通じて二酸化炭素の排出削減に寄与する事業」として傘のシェアリ ングサービスであるアイカサを評価いただき、インパクト投資が実現いたしました。
調達した資金は、関東や関⻄を中心としたアイカサスポットの拡充(3年で3倍以上)や人材採用などに活用するとともに、今後は両社で広告付き傘の連動キャンペーン等に取り組むことで「使い捨て傘ゼロ」の実現を目指します。
Nature Innovation Group初のインパクト測定・マネジメントを開始。
Nature Innovation Groupでは、日本テレビによる投資検討段階でのインパクト・デューデリジェンスを通して、傘のシェアリングを通じた「CO2削減量」と「使い捨て傘に関する違和感の醸成」を測定指標に設定しました。また、当社独自の測定指標として、「新規資源の利用削減量」なども設定しました。
具体的には、修理可能な傘の展開、スポット開拓やコラボ傘創出、晴雨兼用折りたたみ傘「アイカサmini」の提供などにより、傘の寿命の⻑期化や使い捨て傘の削減を実現し、最終的にはCO2や新規資源の削減につながるとともに「気候変動に適した街(※3)」や「循環型社会の実現」などへ波及する構造を描いています。
今後は、設定したインパクト指標の継続的なモニタリングを行い、経済性と社会的インパクトの両立を図りながら「使い捨て傘ゼロ」や雨の日も晴れの日も快適に過ごせる社会の実現を目指してまいります。
(※3)国内初!晴雨兼用の折りたたみ「日傘シェアリング」が都内主要駅で提供開始。「COOL MOVE TOKYO」メディア向け発表会を開催。(参考資料)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000209.000036740.html

詳細版のロジックモデルや各インパクト指標については日テレ共創ラボのHPをご覧ください。
関係者コメント
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日本テレビホールディングス株式会社 代表取締役社⻑執行役員 福田 博之氏
日本テレビグループは中期経営計画2025-2027における重点取り組みとして「社会課題解決への貢献」を掲げ、「インパクト投資」にも取り組んでいます。
「アイカサ」は我々が重視する「生活者の認知・行動変容を通したCO2削減への貢献」に正しくピッタリの企業だと判断し、当社の「環境」テーマでのインパクト投資1号案件として出資を行いました。今後は、メディアならではの「伝える力」を活かしてNature Innovation Groupとの共創に取り組み、カーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献していきます。
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株式会社Nature Innovation Group 代表取締役 丸川 照司

今回、インパクト投資をしていただけたことを大変光栄に思います。社会課題の解決は「環境を守るか、経済を優先するか」という二者択一で語られがちです が、私はそれは誤解だと考えています。環境と経済は両立でき、むしろ相互に支え合う関係です。今回のインパクト投資を受けるプロセス(IMM)で、社内で議論してきた内容を体系的に整理し、数値として可視化できたことが大きな意義でした。これにより、これまで感覚的に語っていた“良いこと”が、論理とデータをもって説明できるようになりました。
私たちは今後も、環境と経済の両立を証明する存在として、循環型経済のうねりを社会全体で大きくしていくことを目指します。使い捨て傘ゼロの実現と、環境インフラとしてのアイカサの確立に向けて、パートナー、投資家、自治体、そして利用者の皆さまとともに挑戦を続けます。また、さらなる社会インパクトを生むことでインパクト投資全体のエコシステムへの貢献もできましたら幸いです。
■事業拡大に伴い各種ポジションの採用中!
アイカサでは、事業拡大に伴いミッションの実現を目指す仲間を募集しています。
アイカサにご興味のある方は以下をご覧ください。
■傘のシェアリングサービス『アイカサ』について
『アイカサ』は、“雨の日も晴れの日も快適にハッピーに“と”使い捨て傘をゼロに“をミッションに2018年12月にサ ービスを開始した日本初の本格的な傘のシェアリングサービスです。突発的な雨にもビニール傘をその都度購入せずに、駅や街中で丈夫でサステナブルな『アイカサ』を借り、雨が止めば最寄りの傘スポットに傘を返却することでエコに貢献しながら手ぶらで便利に移動ができるのが特徴です。現在は、アプリ登録者数80万人を超え、東京駅や新宿駅をはじめとした都内全域と関東、関⻄、愛知、岡山、福岡、佐賀など12都道府県で展開し、スポット数2,000箇所以上に設置しています。 気候変動による気温上昇やゲリラ豪雨などの異常気象が増えるなか、環境負荷を減らしながら、雨の日も晴れの日も快適な社会づくりを目指していきます。
『アイカサ』アプリの登録はこちらから:https://www.i-kasa.com/
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