【イベントレポート】立教新座高等学校の生徒に向けた「キャリアデザイン・ダイアログ」を開催

〜IT業界の今後とキャリア論をインタビュー形式で深掘り〜

 企業のDXを促進するアルサーガパートナーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役会長兼CTO:小俣泰明、代表取締役CEO:渡邉純平、以下「アルサーガパートナーズ」)は、2025年10月2日(木)に渋谷本社にて、立教新座高等学校の生徒のIT業界とキャリアの疑問にお応えする、インタビュー形式の「キャリアデザイン・ダイアログ」を開催しました。

このイベントは、立教新座高等学校のキャリア教育の一環として開催されました。次世代のIT業界の実情や、社会で求められるビジネスパーソン像について、当社の知見を提供することを目的としています。

生徒の皆さんがIT業界のリアルやキャリア形成について深い理解を得られるよう、アルサーガパートナーズ取締役副社長・松濤が、自身の経験や社会の現状をもとに具体的なアドバイスを行いました。セッションでは、生徒の皆さんから「高校生のうちに身につけるべきスキル」や「目標設定の方法」といった踏み込んだ質問が多数寄せられ、終始活発な議論が展開されました。

◾スピーカー紹介

アルサーガパートナーズ株式会社

取締役副社長 松濤 徹

<経歴>

近畿日本ツーリストを経て、2000年ヤフー株式会社へ入社。Yahoo!トラベル、Yahoo!地図、Yahoo!路線情報などの事業責任者を歴任。

2012年、グーグル株式会社(現グーグル合同会社)の広告本部統括部長として旅行事業大手各社のマーケティング活動及びデジタル化を推進。

2015年11月より株式会社エボラブルアジア(現株式会社エアトリ)の取締役CMOに就任。旅行サービス「エアトリ」の企画、サービス開発、マーケティングを一貫して実施し、サービス認知向上を実現。

2021年、アルサーガパートナーズに上級執行役員として入社。2022年4月より取締役就任。2023年9月より取締役副社長就任。

◾目標達成への具体論「なぜ、目の前のことを一生懸命やるべきなのか」

まず、最も多くの関心が寄せられたのは、目標設定と高校生のうちに身につけるべき能力についてでした。

●生徒からの質問

「Q.高校生のうちにどんなスキルを身につけた方がいいか?」

「Q.将来の夢が定まっていないケースが多いが、目標設定に対してどうしたらよいか?」

●計画立て、目の前のことを一生懸命やり続ける重要性

高校生である今から意識すべきこととして、目標達成に至るための「計画策定能力」と「やりきる力」が最も重要です。

また、「将来の夢が定まっていない」という悩みに対しては、特殊なケースを除けば「決まっていない人が圧倒的に多い」と思います。その上で、まずは短期的・身近に設定できる目標を全力で達成することが、結果的に大きな目標へとつながります。

目標達成に向けて計画を立て、それを実際に遂行できるかが成功の基盤となります。たとえ挫折したとしても、一生懸命やった経験がないと、本当に達成したい目標が出てきたときにどう頑張ればよいか分からないため、日々成功体験を積むことが非常に大事です。

●キャリア選択は「ワクワク」を原動力に

また、キャリアを選ぶときの軸として私が大事にしているのは、“ワクワクできるかどうか”です。

私は新卒では旅行会社で働いていましたが、「ITの力で社会を変えてみたい」という気持ちにワクワクして、IT業界へ転身しました。なぜ “ワクワク” が大事かというと、自分が心から面白いと思えることほど、自然と努力できるし、のめりこめるからです。

逆に、興味が持てないことを無理に続けても、途中でしんどくなってしまう。だからこそ、自分が熱中できる方向へ進んでほしいと思います。

そして、そのチャンスをつかむためには、いざというときに行動できる実力と準備が日頃から必要です。普段から目の前のことに全力で取り組み、少しずつ自分を磨いていくこと。それが結果的に、自分の“ワクワクする未来”につながっていきます。

◾生成AI時代を生き抜くために、高校生の今からできることとは?

IT業界で働くことに興味を持つ生徒からは、高校生のうちから意識しておくべきことといった質問が挙がりました。

●生徒からの質問

「Q.IT業界で働く上で、今のうちからできることは?」

「Q.現代には情報が色々あるが、情報を得るための手段としておすすめなのは?」

「Q.IT業界に入るうえで、どんな良い情報を摂取したらよいか?」

●AIの限界と人間が知識を深める重要性

たくさん調べることを習慣にしてほしいですね。生成AIは世界中のデジタル情報(データ)を学習してコンテンツを生成していますが、「事前に学習したデータをもとにしている」という構造があります。多様な情報に触れ、知識を収集し、深く理解することに時間を費やすべきだと考えています。

●ITはいまやどの業界でも盛ん

まず大切なのは、「業界を理解する力」です。IT業界といっても、生活を便利にするインターネットサービスの提供、データの活用を支える通信やデータ格納のためのインフラ提供、ソフトウェア開発、DXコンサルティングなど多岐にわたります。近年、ITを使わない産業はほぼなくなってきています。たとえば、トヨタのような自動車産業にも自動運転といったITの要素があるように、「どの産業が」「何を」「どう売上を立てているのか」を研究し理解することが重要です。

●信頼性の高い情報源はどう選別するか

情報を得る手段としては、SNSやネットで何でも調べられる時代だからこそ、匿名ではない情報を大切にしてほしいです。実名で発信され、オーソリティ(権威)が高い情報、プロの編集者や記者が関わっている本や教科書、そして企業の場合は一次情報(企業のホームページ等)を確認する癖をつけることが重要です。各自治体の図書館はもちろんのこと、今しか通えない、高校にある図書館も存分に活用してもらいたいですね。

◾未来のIT人材へ。国内のデジタル課題とアルサーガパートナーズの強み

IT業界の実態やアルサーガパートナーズに関心を持つ生徒に対して、松濤はIT業界を取り巻く社会的な課題と、アルサーガパートナーズが目指すビジョンについて詳細に語りました。

●生徒からの質問

「Q.IT業界は、大手からベンチャーがあるが、アルサーガパートナーズはどう差別化しているか?」

●アルサーガパートナーズが挑む日本のデジタル赤字の是正

実は、日本のデジタル分野にはまだ大きな課題があります。自動車産業のように世界で競える分野がある一方、デジタル分野では、多くの外資系のコンサルティングファームが台頭したり、残念ながら日本から海外へ買われているICT製品がほぼない等複合的な要因から発生する「デジタル赤字*」の現状があったりします。アルサーガパートナーズは、この構造的な問題を是正できるよう、日本国内でコンサルティングから開発、運用までを行い、課題に向けて日々取り組んでいます。

*デジタル赤字:デジタル領域において、国内で得られるはずの利益が外資系IT企業へのロイヤリティとして流出してしまう状態

●アルサーガパートナーズが誇る高品質・高コスパなDX

国内のデジタル赤字の裏で、アルサーガパートナーズでは多重下請けによる中抜きをせず、自社でコンサルから開発、運用までを一貫して行うことで、クライアントにとってコストパフォーマンスの高いシステム開発を提供しています。。またアルサーガパートナーズのコンサルタント部門のほとんどが大手コンサルティングファームの出身者です。彼らの経験と理念への賛同により、大手と同等かそれ以上の品質を、国内でコストパフォーマンス良く実現している点が他社との差別化ポイントです。

◾高校生へのエール。AIが席巻する中での英語力と起業という選択肢

海外での居住経験の多い生徒も多く、英語力に関する質問も多く挙がりました。そこで、松濤からは現代における「英語スキルの捉え方」と「起業家精神を持つこと」の重要性を伝えました。

●生徒からの質問

「Q.IT業界で英語を生かしやすいか?」

「Q.英語が一番生きる仕事は?」

●今後も英語力の優位性は続く

将来的に、AIのような技術で、外国語を勉強することが不要になる時代が来るかもしれません。しかし、AI等のテクノロジーにより翻訳の壁が低くなっても、ビジネスシーンにおける信頼関係を築くためのフランクな会話や、生の情報を得るためのヒアリング能力としての英語力は、依然として高いアドバンテージをしばらくは持ち続けると考えています。

そのため、今みなさんが磨いている英語力はこれからも磨き続けることで、周りと差が付くポイントになってくるでしょう。

●起業家という選択肢も今から視野に

どこでも商品・サービスを売ることができるという意味で、英語が生きる仕事の一つは営業職だと考えます。一方で、最近は日本でもアメリカのように友人たちと会社を立ち上げるケースが増えているので、必ずしも最初からどこかの企業に就職するという形を取らなくてもよいと思います。

ただ、起業を目指す場合、何となく盛り上がっているビジネスや業界に飛び込むのではなく、「自分が欲しいもの」や「熱中できるもの」を作ろうとする経験が重要です。

◾最後に

生徒から「松濤さんは、挑戦を続ける中で今後どんな目標を持っていますか?」という質問がありました。

これに対し松濤は、自身と会社の目指す形として、「産業や大企業が都市部に集中し、地方の産業が少ないことや人口が都市部へ流出しているという社会課題を解決し、全国47都道府県に支社を展開してDX産業を地域にもたらし、DX人材を育てていきたい」と語りました。

目標達成に向けた挑戦はすでに始まっており、地域に根ざした雇用と教育の好循環を生み出す取り組みが進んでいます。直近では、鹿児島市に九州4か所目となる新たな拠点を開設し、九州エリア内での事業基盤をさらに整えています。

アルサーガパートナーズは、今後も教育機関や地域社会と連携しながら、日本のDXを支える次世代の育成に力を注ぎ、挑戦を楽しみながら新たな可能性を広げていきます。

こうした活動を通じて、未来の技術者やリーダーを全国から育てる取り組みを継続してまいります。

関連記事:

アルサーガパートナーズ、電気通信大学のアイディア実証コンテスト「U☆PoC」に協賛

【イベントレポート】中学生が生成AIの未来を探究!九段中等教育学校の生徒らが ワークショップの発表会を実施

【イベントレポート】筑波大学のバスケットボール部に向けた、キャリア支援パネルディスカッションを実施

アルサーガパートナーズ株式会社

アルサーガパートナーズ株式会社

アルサーガパートナーズは、成長し続ける流行の発信地“渋谷”に拠点を置く総合ファームです。「日本のDXを世界で誇れる産業へ」をビジョンに掲げ、DXサービスをワンストップで提供するため、コンサルティングからシステム開発、保守・運用までの体制を整えています。「最高品質を最速で」をスローガンに掲げ、お客さまに寄り添いながらビジネスの成功をより確実なものへと導きます。

本社     :東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージSHIBUYAタワー18階
熊本支社
新市街オフィス:熊本県熊本市中央区新市街8番7 TERRACE87ビル2F
平成オフィス :熊本県熊本市南区江越2丁目24-1
福岡支社   :福岡県福岡市中央区天神一丁目10番20号 天神ビジネスセンター7階
代表者    :代表取締役会長兼CTO 小俣泰明、代表取締役CEO 渡邉純平
設立日    :2016年1月
資本金    :14億3,470万円(資本準備金等を含む)
従業員数   :414名(2025年9月末時点)
事業内容   :ワンストップDXソリューション事業
Web      :https://www.arsaga.jp/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
http://www.arsaga.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージSHIBUYAタワー18階
電話番号
03-3461-3028
代表者名
小俣泰明
上場
未上場
資本金
14億3470万円
設立
2016年01月