くず餅由来の乳酸菌「F1805株」による免疫機能改善効果が確認されました
医学・医薬専門サイト「診療と新薬」に論文掲載
株式会社船橋屋(所在地:東京都江東区、代表取締役:神山恭子)は、くず餅由来の乳酸菌「F1805株」(以下、F1805株)の免疫機能改善効果についてのオープン試験を実施いたしました。
その結果、F1805株を含む試験品を摂取することでpDC活性試験の層別解析のうち一部のマーカー、体調アンケート、唾液中slgA、SF-36®v2にて有意な変化が認められ、免疫機能を総合的に改善する効果の可能性が示唆されました。
また本研究結果は医学・医薬専門サイト「診療と新薬web」に掲載されました。
神山恭子ほか:くず餅乳酸菌(F1805株)による免疫機能改善効果.
診療と新薬2024; 61(1): 19-30.(〈診療と新薬Web〉にて閲覧可能)
研究背景
200年以上受け継いできた船橋屋のくず餅は「何故か食べるとおなかの調子が良くなる」というお客様の声をもとに研究を開始したところ、ラクトバチルス属パラカゼイ種の乳酸菌を発見し、「くず餅乳酸菌®」と名づけて2016年に商標登録を行いました。
そこからくず餅のメカニズムの解明や乳酸菌の可能性を拡大すべく、くず餅由来乳酸菌20種類の免疫調節作用について研究を実施したところ、F1805株の免疫賦活効果が示唆されました。
船橋屋のくず餅が人々の健康に寄与できる可能性が高まったことから、F1805株の免疫賦活作用をさらに詳しく調査し、更なる可能性の解明に向けて本研究に着手いたしました。
研究概要
F1805株を400億個含む顆粒状の食品1包2gを4週間、健常な被験者20名に1日1回摂取させるオープン試験を行い、免疫細胞のpDC活性、唾液中slgA(濃度、分泌速度、分泌量)、血中IFN-α、NK細胞CD/CD16比、体調アンケート、SF-36®v2スタンダードを採取し、評価しました。また同時に問診、身体測定と有害事象の有無により安全性についても確認しました。
研究結果
主要評価項目である免疫細胞のpDC活性評価の層別解析では、CD86MFI、CD86MFI補正後の数値が摂取後4週で摂取開始時(0週)と比べて有意に高い変化を示しました。
副次的項目では、唾液中SlgA濃度分泌速度の数値が摂取後4週で摂取開始時(0週)と比べて有意に高い値を示しました。
被験者20人に対する体調アンケートでは、鼻づまり、喉の痛み、倦怠感が1~2週、3~4週で前観察期に比べて発症が有意に減少しました。また声のかすれ、咳、寒気では3~4週で前観察期に比べ発症が有意に減少しました。
健康関連QOL調査では、GH、VT、SF、MH、GH_N、VT_N、SF_N、MF_N、3MCS、2MCS_U、2MCS_Jが摂取後4週で開始時(0週)に比べて有意に高い値を示しました。また4週間の試験品の摂取期間中に”重篤な有害事象”の発生は認められず、試験期間中に認められた有害事象は20症例中1例3件。すべての有害事象において研究責任者より研究食品との因果関係は関連なしと判定され、副作用は0件でした。
今後について
本研究により、F1805株を含む試験品を摂取することでpDC活性試験の層別解析のうち一部のマーカー、体調アンケート、唾液中slgA、SF-36®v2にて有意な変化が認められ、免疫機能を総合的に改善する効果の可能性が示唆されました。また試験期間中に有害事象は認められず、本食品の安全性が示唆されました。これらの調査の結果から、本試験品を摂取することにより免疫機能改善の効果の可能性が期待できます。
船橋屋では江戸から受け継がれてきたくず餅を次世代に繋げていく取り組みとして、今後より深い検証によって免疫機能改善効果の研究を推進してまいります。またお客様の刹那の口福、そして健康に寄り添っていくためにF1805株の商品化を目指してまいります。
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