公平性・包摂性の実現に向けた戦略的投資:全社展開に先駆け、人事部門に「性的指向と性自認(SOGI)への対応スキル強化研修」を実施
世界一公平で専門性を備えた人材会社を目指し、採用現場と実務に直結したSOGIの90分研修を実施。実践的なスキルを備えて誰もが安心して働ける職場を構築
総合人材サービスを提供するランスタッド株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役会長兼CEO 道上 淳之介、代表取締役社長 猿谷哲)は12月5日に、人事部門に対し性的指向と性自認(SOGI*¹))に関する知識および実務対応スキルの向上を目的とした研修を実施いたします。この研修は、複雑化する人材市場において、すべての人材が安心して関わり、働ける環境を創出するための戦略的な人材育成の一環として行うもので、まずは人事担当者に特化した研修を実施し、その後全社に広げて展開することで将来的には社会全体に貢献していくことを目指します。
重要視されている人事部門の研修
ランスタッドが世界21か国の経営層に実施した人材動向調査「タレントトレンドレポート2025*²*³」によると、90%が「人事部門の役割がより重要に、戦略的に変化してきている」と回答している一方で、69%は、依然として人事が戦略の話し合いの場に呼ばれるのが遅すぎると感じていると回答しています。また今年は人事部門の向けの研修を優先しているという回答も、業種によりばらつきはあるものの、一定数を超えています。

Z世代の46%が職場での差別に直面し、31%が自分のセクシュアリティや性自認が原因で退職した経験
また、ランスタッドが昨年日本を含む7か国で実施したLGBTQI+労働者に対するパルスサーベイによると、日本は職場でセクシュアリティや性自認について話すことに抵抗がないと回答した人が、調査国の中で最も低い34%(7か国平均49%)となり、特にZ世代は42%と他の世代よりも抵抗が低い結果となった一方で、Z世代の46%(日本の平均は34%)が職場での差別に直面した、31%(日本の平均は23%)が自分のセクシュアリティや性自認が原因で職場に居心地の悪さを感じ、仕事を辞めた経験があると回答しています。

人事部門が直面する現場の具体的な課題
このような状況を背景に、ランスタッドでは事前に弊社当事者社員および人事部の各部門長へのヒアリングを実施し、以下の現場課題を特定しました。課題の一つは、採用面接時の不安であり、候補者がカミングアウトした際に面接官が動揺してしまうのではないかという懸念や、企業側が理解を示していることが「目に見える形」になっていないと候補者が安心して自己開示できないという点です。もう一つの重要な課題は、実務対応の迷いです。具体的には、戸籍上の性別と自認する性別が異なる社員や派遣スタッフの方への実務的な対応(登録方法や本人への確認の仕方など)について、現場がどのように進めるべきか迷うケースがあることが挙げられています。
人事部門向けSOGI研修:実践的なアクション習得と他部門への展開へ
本研修はLGBTQ+※当事者とその家族、そしてアライ(支援者)の尊厳と権利を守るため、多角的な活動を展開している認定NPO法人虹色ダイバーシティの小河 とも氏を講師にお招きし、ランスタッド人事部約50名を対象に、90分の研修コースとしてオンライン、対面のハイブリッド形式で実施いたします。本研修の究極的なゴールは、基本的な知識習得にとどまらず、受講者がすべての人が安心してランスタッドに関わり、働けるための「具体的なアクション」を理解し、実践できるようになることです。今回は人事部への研修となりますが、本研修で得られた知見は、ビジネスサイドの採用担当者、そして弊社の事業特性を踏まえ、候補者と日々接するコーディネーターやタレントセンターの社員にも有力と考え、一部研修内容を今後採用チームやハイアリングマネージャー、ビジネスサイドの社員に向けての展開も予定しています。
ランスタッド株式会社 人事本部 ED&I/ エンプロイヤーブランディングマネージャー
土橋 直子のコメント
ランスタッドは「世界で最も公平で専門性を備えた人材サービス会社になる」というビジョンのもと、公平性の推進に戦略的に投資しています。本研修の究極的なゴールは、基礎知識の習得にとどまらず、募集から面接、選考を経て採用までの採用プロセスにおける当事者が直面する障壁について考えるグループディスカッションを通じ、LGBTQ+当事者だけでなくすべての人が安心して働けるための人事担当者にとって必要な知識・視点を身につけ具体的なアクションを考えて行きます。今後、この実践的知見をハイアリングマネージャーやコーディネーターなどビジネスサイドへも展開し、ランスタッド全体で真の公平性を体現してまいります。

ランスタッドは、「世界で最も公平で専門性を備えた人材サービス会社になる」というビジョンのもと、今回の研修を通じて人事部門の戦略的なスキル強化を図ります。これにより、多様な人材が有意義な仕事につき、職場に目的と居場所を見出す手助けを継続し、誰もにとってより良い、より持続可能な未来の実現に貢献してまいります。
*¹ SOGI(E):性的マイノリティに関わる、性的指向(SO:Sexual Orientation)と性自認・性表現(GIE:Gender Identity and Gender Expression)の頭文字をとった略称で、人の性のあり方全般を表します。
*² ランスタッドタレントトレンドレポート 2025 https://services.randstad.co.jp/download/form/the-talent-multiverse
*³ ランスタッドタレントトレンドレポート2025 ライフサイエンス&製薬 https://services.randstad.co.jp/download/form/talent-trends_lsp2025
■ ランスタッドの会社概要
[社 名] ランスタッド・エヌ・ヴィー
[設 立] 1960年10月
[代 表] サンダー・ヴァント・ノールデンデ、ホルヘ・バスケス
[所 在 地] オランダ
[従業員数] 41,400人
[売 上] 3兆9,782億円(241億2,200万ユーロ) 2024年度実績(12月決算)
(人材サービス業として世界最大*⁴)
[資 本 金] 6,816億1,436万円(41億3,300万ユーロ) 2024年12月末時点
[事 業 所] 世界39の国と地域
[事業内容] 総合人材サービス
[URL] https://www.randstad.com/
(1ユーロ164.92円換算/ 2024年12月末時点)
*⁴ Staffing Industry Analysts 2025、人材サービス企業売上ランキングより
■ ランスタッドについて
ランスタッドは、世界で最も公平で専門性を備えた人材サービス会社になるというビジョンを掲げる人材業界のグローバルリーダーです。人材不足の世の中にあっても、人材に寄り添う真のパートナー(Partner for talent)として、4つの専門分野(オペレーショナル/ プロフェッショナル/ デジタル/ エンタープライズ)を通じクライアント企業が成功するために必要な、高品質で多様性に富んだ柔軟な労働力の実現を支援します。また人々が有意義な仕事につき、それぞれが適切なスキルを身につけ、職場に目的と居場所を見出す手助けをします。ランスタッドが創造する価値を通じて、誰もにとってより良い、より持続可能な未来の実現に貢献します。
オランダに本社を置くランスタッドは、39の国と地域(市場)で事業を展開しており、約40,000人の社員が働いています。2024年には、170万人の人々の就職を支援し、241億ユーロの収益を上げています。ランスタッドN.V.はユーロネクスト・アムステルダムに上場しています。詳細は、ウェブサイトをご参照ください。 www.randstad.com
■ Award/表彰ほか
・LGBTQI+に関する取組み評価指数「PRIDE指標」の最高位「ゴールド」を5年連続受賞
セクターを超えた協働を推進する企業を評価する「レインボー」認定も3年連続受賞(2025年11月)
・ランスタッドNVとしてダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(DJSI)プロフェッショナルサービス部門 10年連続選出(人材サービス企業として唯一)
・「がんアライアワード2024」でブロンズを初受賞 (2024年12月)
・「D&Iアワード2024」より最高評価のベストワークプレイスに3年連続認定 (2024年12月)
■ ランスタッドのホワイトペーパーとコンテンツ
・ランスタッド・エンプロイヤーブランドリサーチ2025(下記のリンクよりダウンロードいただけます)
https://services.randstad.co.jp/download/form/rebr_jp2025
・ランスタッドワークモニターレポート2025(下記のリンクよりダウンロードいただけます)
https://services.randstad.co.jp/download/form/workmonitor2025
・ランスタッド法人向けブログ「WorkforceBiz」 https://services.randstad.co.jp/blog
・ランスタッド個人向けコンテンツサイト「キャリアHUB」 https://www.randstad.co.jp/careerhub/
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