千葉大学環境ISO学生委員会がInternational Green Gown Awards 2019で奨励賞を受賞しました

国立大学法人千葉大学

千葉大学環境ISO学生委員会が7月10日に開催された「国際グリーンガウン賞2019」の授賞式において「学生関与部門」で奨励賞を受賞しました。京葉銀行などの企業と協同して行っている持続可能性活動が評価されました。
"Chiba University Student Committee for EMS" has been "Highly Commended" for the 2019 International Green Gown Awards in Student Engagement category. The sustainability activities conducted in cooperation with Keiyo Bank and some other companies were evaluated.
  • International Green Gown Awardsとは
「インターナショナル・グリーン・ガウン賞」は、大学で行われている優れた持続可能性の取り組みを表彰する世界的な表彰制度で、EAUC(大学環境協会)によって運営されています。
千葉大学環境ISO学生委員会がエントリーした「Student Engagement」部門のほか、「Sustainability Institution of the Year」部門と、「Benefitting Society」部門があります。
7月10日(日本時間7月11日)にニューヨークで開かれた「持続可能な開発目標に関するハイレベル政治フォーラム」において授賞式が催され、受賞大学が発表されました。
The International Green Gown Awards recognise exceptional sustainability initiatives being undertaken by universities and colleges. 
 
  • International Green Gown Awards 2019受賞大学

「Student Engagement」部門ではファイナリスト12大学のうち、大賞1校、奨励賞3校がえらばれました。
大賞(WINNER)
・デッジュ大学(ウガンダ)Ndejje University - Uganda
奨励賞(HIGHLY COMMENDED)
・千葉大学環境ISO学生委員会(日本)The Chiba University Student Committee for Environmental Management Systems - Japan

・グラスゴー・ケルビン大学(イギリス)Glasgow Kelvin College - UK
・フフイ国立大学(アルゼンチン)Universidad Nacional de Jujuy - Argentina

▼受賞大学の発表サイト
https://www.greengownawards.org/2019-winners1
▼受賞大学の事例が掲載されたパンフレット
https://www.greengownawards.org/files/igga_2019_winnersbrochure_af.pdf
 
  • 審査員のコメント(What the judges thought...)

千葉大学の学生は、環境ISO学生委員会を通じて印象的な幅広い取り組みを生み出しています。審査員はこの学生委員会が示したコミットメントの規模とレベル、そして、さまざまな分野への影響力に感銘を受けました。

The students at Chiba work impressively across a wide range of initiatives incubated through its Student Committee for Environmental Management Systems. The judges were impressed by the scale and level of commitment shown by this committee as well as its impact across a range of areas.
 
  • 千葉大学は2年連続の受賞となりました

千葉大学は昨年の「International Green Gown Awards 2017-2018」に、学生主体の環境マネジメントシステムの運用の仕組みと結果についてエントリーして、世界で最も深く学生が環境への取り組みに関与する大学として「Student Engagement」部門の大賞(WINNER)を受賞しました。
今回は「千葉大学環境ISO学生委員会」として、学生が企業と協同して行うプロジェクトに特化してエントリーしたところ、奨励賞(HIGHLY COMMENDED)を受賞することができました。
▼ファイナリスト一覧(Finalist List)
https://www.greengownawards.org/2019-finalists
▼ファイナリストのパンフレット Finalists' Brochure (PDF 18784KB)
https://www.greengownawards.org/files/igga_finalists_brochure.pdf
▼前回の受賞時のプレスリリース(Press release of the last time)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000282.000015177.html
 
  • 環境ISO学生委員会委員長のコメント 逸見るな(工学部3年)

賞状賞状

今回は、自分たちが蓄えてきた知識やノウハウを地域に還元すべく活動してきた企業との連携プロジェクトが評価されて、大変光栄です。共に活動していただいた企業の方々には、大変お世話になりました。特に京葉銀行様と2017年にはじめたecoプロジェクトのおかげで、学生委員会の活動のレベルが一気に上がりました。こうした企業との協同により、学生委員会の活動の幅が広がるとともに、普段の学生生活では体験できないような貴重な体験をさせていただいております。企業の持つ良さと、学生の持つ良さがそれぞれ活かされたことによって、奨励賞を受賞できたのだと確信しております。今後ともこれらの活動を継続して行い、より多くの地域の方々に環境への意識を高めていただけるよう邁進いたします。改めて関係する企業の皆様に御礼申し上げます。
 
  • 受賞した事例「学生が企業と協同して行う持続可能性活動」"Sustainability activities conducted by students in cooperation with companies"

受賞大学の事例が掲載されたパンフレットより受賞大学の事例が掲載されたパンフレットより

千葉大学環境ISO学生委員会は2003年に発足し、千葉大の環境マネジメントシステムの運用を主体的に担ってきました。近年、企業と協同することで活動の幅を学外へと大きく広げることに成功しました。「京葉銀行とのecoプロジェクト」「環境イベントプロジェクト」「里山保全プロジェクト」「古紙・間伐材活用プロジェクト」の4つがあり、これらのプロジェクトでは市民、子どもたち、学生、企業経営者などに対して、エネルギー、資源、リサイクル、グリーンコンシューマー、海や山の保全などをテーマに、環境意識の啓発活動や環境教育を行うなど、学生と企業が協同することで幅広いステークホルダーを巻き込んだ活動ができています。
一般的に学生団体の環境活動は学内にとどまってしまいがちですが、企業と協同することで活動の幅や影響を及ぼせる対象が大きく広がるということが証明されました。例えば、資金の援助、場所の提供、機会の提供、活動パートナーの紹介、商品開発などはどれも学生だけでは難しいことも多いです。また、企業の方々と一緒に活動することは学生にとって刺激も多く、実務スキルも身につきます。一方、企業は環境貢献だけでなく学生の実務教育支援という社会貢献も同時にできるというメリットがあります。

4つのプロジェクトの詳細 
「京葉銀行とのecoプロジェクト」
2017年には「7色の虹を千葉から未来へ」というタイトルで、株式会社京葉銀行とecoプロジェクトがスタートしました。両者の「地域の環境負荷削減と環境意識向上に貢献したい」という思いから以下の3つの柱で活動を実施しています。
①京葉銀行による学生委員会の環境活動支援
②学生による「エコアクション21」取得コンサルティング
③学生発案の7つの環境貢献企画
■2018年度実施報告書 https://www.keiyobank.co.jp/ir/eco_project/pdf/report2018.pdf
■プロジェクト公式サイト https://www.keiyobank.co.jp/ir/eco_project/

「環境イベントプロジェクト」
2018年から始まった学生委員会主催のChiba Winter Fesというイベントで、これまでに2回実施し、元プロ野球選手の講演やテレビ局の公開収録、サークルのステージでの演奏、飲食店の出店やフリーマーケットなど様々な企画を盛り込みました。4つの企業に協賛金をいただいて運営したほか、自動車会社に燃料電池車を展示していただいたり、10以上の企業にパネル展示をしていただくなど、多くの企業と協同したイベントとなりました。
▼2018年度の実施報告
http://www.chiba-u.ac.jp/others/topics/others/topics/img/2019/20190215cwf.pdf

「里山保全プロジェクト」
学生委員会は複数の企業(公益社団法人環境生活文化機構・佐川急便株式会社、川崎汽船株式会社)と連携し、企業の保有する土地で植樹と里山保全の活動を実施しています。

「古紙・間伐材活用プロジェクト」
2015年から行っている三菱製紙販売株式会社との共同プロジェクトです。学生がそれまで大学から排出される古紙が無償で業者に回収されていたのを、有償で回収してもらうように大学に提案しました。そこで回収した古紙売却金の一部を学生委員会がもらい受け、学生・教職員に向けた、間伐材や古紙を使用した環境意識啓発品を同社と協力して製作し、配布・販売を行っています。

The Chiba University Student Committee for Environmental Management Systems was established in 2003 and is responsible for operating the university's EMS. In recent years, they have succeeded in greatly expanding the scope of activities outside the university by cooperating with companies. There are four projects: "Eco project with Keiyo bank", "Environmental event project", "Satoyama preservation project", and Utilization of used paper project". In these projects, they carry out environmental awareness and environmental education activities for citizens, children, students, business owners, etc. on themes including energy, resources, recycling, green consumerism, and sea and mountain conservation. The collaboration between students and companies has allowed activities involving a wide range of stakeholders.
Generally, environmental activities of organizations managed by students tend to take place just in the university campus. However, the Student Committee proved that the range of activities was more extensive by the collaboration with companies. There are many things that are difficult only with students (examples; support of the cost, the provision of the site and the opportunities, the introduction of the activities’ partner and the development of the goods). Also, the projects can impact more people. Collaborative activities with companies have a considerable influence on students, and they can learn business skills. On the other hand, companies can play a significant role in society not only in contributions to the environment but also in the educational support of students.

▼ファイナリストとしての紹介ページ
https://www.sustainabilityexchange.ac.uk/student_engagement_finalist_chiba_university_st
 
  • 千葉大学環境ISO学生委員会とは

ロゴマーク いそちゃんロゴマーク いそちゃん

千葉大学において学生主体で環境活動を行っている学生団体。千葉大学がISO14001の取得に動き出した2003年に発足し、それ以後、大学の環境マネジメントの運営組織の一部としてEMSの運営を担ってきました。毎年1~3年生まで約200名が所属。エネルギー班、紙班、ごみ班、堆肥化班、学内緑化班、構内美化班、学外教育班、環境報告書班など、活動の内容に応じて20ほどの班や担当があり、環境負荷削減の意識啓発活動や、小中学校幼稚園への環境教育活動、緑化や堆肥化といった活動、エコグッズの作成など、幅広い活動を行っています。
また、2009年にNPO法人格も取得し、NPO法人としての活動も行っています。
NPO法人として、企業と協力して里山保全活動を行ったり、地域の学校へ環境出前授業を行ったりしています。

■15年にわたる学生主体の環境活動が評価され、近年様々な賞を受賞しています。
「ASCN(アジアサステイナブルキャンパスネットワーク)2019年次大会 最優秀学生活動賞」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000352.000015177.html
「International Green Gown Awards(国際グリーンガウン賞)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000282.000015177.html
「2017 GUPES Green Gown Awards(GUPESグリーンガウン賞)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000261.000015177.html
「平成29年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000228.000015177.html
「第3回 サステイナブルキャンパス賞」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000224.000015177.html
「ISCN Awards 2017 ~Sustainable Campus Excellence Awards~」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000186.000015177.html
 
  • 本件に関するお問い合わせ

千葉大学環境ISO事務局
043-290-3572
kankyo-iso@office.chiba-u.jp

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会社概要

国立大学法人千葉大学

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URL
https://www.chiba-u.ac.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33  
電話番号
043-251-1111
代表者名
横手 幸太郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2004年04月