「検索して買う」が終わる? AIが商品を探し、比較し、購入する時代 企業競争の重心は「注意を集める」から「正確に答える」へ

検索流入15%減、生成AI経由は3.2倍。Helpfeelが報道機関向け勉強会を開催

株式会社Helpfeel

ナレッジの力でAIの社会実装を加速する株式会社Helpfeel(本社:京都府京都市、代表取締役 CEO:洛西 一周、以下:Helpfeel)は、2026年8月5日(水)に、東京オフィスにて報道関係者を対象とした勉強会「A2A(Agent to Agent)普及で激変する、企業競争の力学とは」を開催しました。

本勉強会では、生成AIの普及によって、企業が顧客を理解する単位が「その人が誰か(属性・個人)」から「今、その人が何を知りたいか(質問・意図)」へと細分化されつつあるという変化を解説しました。あわせて、Helpfeel独自の調査をもとに、企業競争の重心が「顧客の注意を集めること」から「顧客やAIの質問に正確に答えること」へ移りつつあるとの見解を示しました。

今後、消費者に代わってAIエージェントが情報を収集し、商品やサービスを比較・選定するようになれば、企業が向き合う相手は「人」だけでなく「AI」にも広がります。こうした時代に選ばれる企業や商品となるためには、知名度や広告量といった従来の競争力に加え、意思決定に必要な情報を網羅し、AIが正確に解釈・参照できる形で整備することの重要性を提言しました。

■ AI普及による3つの市場変化

本勉強会では、ChatGPTやGeminiなどの生成AIの普及によって変化する企業と顧客の関係を、次の3点に整理して解説しました。

  1. 企業が理解すべき顧客の単位が「個人」から「質問」へ移る

  2. 企業競争の重心が「注意を集めること」から「正確に答えること」へ移る

  3. 商品やサービスを選ぶ主体が「人」から「人とAI」へ広がる

消費者がAIに質問し、AIが情報の整理・比較を担うようになることで、顧客理解、情報発信、企業競争の前提が連動して変わり始めています。本勉強会では、こうした構造変化を踏まえ、A2A時代の到来に向けて企業が取り組むべき対応についても詳しく解説しました。

1. 企業が理解すべき顧客の単位が「個人」から「質問」へ移る

戦後から1990年以前のマスメディアの時代は、多くの人に共通する需要を捉え、均一な商品や情報を広く届けることが重視され、企業が向き合う顧客の単位は「大衆」でした。インターネットとWebサイトが普及した1990年代以降は、年齢や性別、居住地などの「属性」へ、SNSが普及した2010年代以降は、趣味・嗜好や行動に基づく「個人」へと、顧客理解の単位が細分化されてきました。

一方、商品や情報が増え続けたことで、消費者には、膨大な選択肢から必要な情報を探し、比較・判断する負担が生じています。生成AIの普及により、消費者は自らの状況や目的を伝えるだけで、この情報収集をAIに代行させることができるようになりました。その結果、企業が捉えるべき対象は「その人が誰か(個人)」から、「今、何を知りたいのか(質問・意図)」へと移りつつあります。同じ人物であっても、置かれた状況やタイミングによって求める情報は異なるためです。

2. 企業競争の重心が「注意を集めること」から「正確に答えること」へ移る

これまでのWEBマーケティングでは、広告・SEO・SNSを通じて顧客のアテンション(注意)を引きつけ、自社サイトや店舗へ誘導する戦略が主流でした。

しかし、生成AIが質問への回答や商品比較を担うようになると、情報の発信量や露出量だけでは十分ではありません。企業には、商品説明に加えて、他の商品との違い、利用条件、例外、返品・解約条件、購入前の不安など、比較・判断に必要な情報を網羅し、AIに正確に提供することが求められます。そのため、企業競争の重心は「アテンションを獲得すること」から「質問に対して真摯に答えること」へ移り始めています。

こうした変化はすでにデータとして表れています。Helpfeelが一般消費者向けヘルプサイト137サイトを対象に実施した調査では、2026年6月のオーガニック検索経由の流入数は前年同月比15%減少したのに対し、生成AI経由の流入数は3.2倍に増加しました。

調査結果の詳細:

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000515.000027275.html

生成AIの回答のみで疑問が解消し、企業サイトを訪れないユーザーが増える一方で、より詳しく正確な情報を確認するため、AIの回答をきっかけに公式サイトを訪れるユーザーも生まれています。生成AIは、企業サイトへの流入を減らす可能性がある一方、詳しい情報を求める顧客を公式情報へ導く、新たな「案内役」にもなり得ると考えられます。

3. 商品やサービスを選ぶ主体が「人」から「人とAI」へ広がる

A2A(Agent to Agent)とは、消費者側のAIエージェントと企業側のAIエージェントが自律的に取引などを実行する構造です。AIエージェントが情報収集、比較検討、購入、決済までを担うようになると、消費者の購買体験は「自分で探して選ぶ」形から、「AIに意図を伝え、代理で実行してもらう」形へ変化します。

A2Aが実現すれば、この風景がバーチャル世界の日常になる(イメージ)

シリコンバレーでは、AIエージェントによる取引を指す「エージェンティックコマース」が新たな産業領域として注目を集めています。これに伴い、AI検索最適化、AIエージェント向けのコンテンツ基盤、さらにはAIが決済まで行う仕組みなど、多様な関連サービスが続々と登場しています。

AIが購入のたびに目的や条件に合う商品を比較するようになれば、過去の購入経験やブランド認知だけで継続的に選ばれるとは限りません。そのため企業には、人に分かりやすい情報だけでなく、AIが比較や提案に利用できる情報を整備することが不可欠となります。

■ A2A時代の到来に向けて、企業がすべき対応とは

本勉強会の最後には、A2A時代に企業が取り組むべき対応として、次の2点を提示しました。

  1. 意思決定に必要な情報を網羅すること

    商品説明だけでなく、比較・判断や購入前の不安解消に必要な情報を整備します。

  2. AIが正確に読み取れる構造にすること

    AIが内容や情報同士の関係を理解できるよう、情報を整理・構造化します。

重要なのは、一度情報を整備して終えるのではなく、AIが自社情報をどのように読み取り、何を引用しているのかを継続的に確認し、不足する情報を補うことです。この改善の積み重ねが、AIを通じて企業や商品が選ばれるための基盤になります。

勉強会の詳細は、以下のイベントレポートでご覧いただけます。

https://note.com/shmpmrkw/n/nc58ca2b011a3

■企業のAI活用を加速させる「AIナレッジデータプラットフォーム」

AIの真価を引き出す鍵は、AIが参照する「ナレッジデータ」の質にあります。ナレッジデータとは、ヘルプサイトやマニュアル、応対ログをはじめ、企業内に蓄積された業務知識や暗黙知を、AIが活用できる形に整理・構造化した情報資産です。

こうした企業内の情報をAI-Readyなナレッジ基盤へと転換するのが、HelpfeelのAIナレッジデータプラットフォームです。このナレッジ基盤を中核に、AIエージェントやヘルプサイトを通じた顧客対応、オペレーター支援、VoC分析など、幅広いAIアプリケーションを展開しています。また、プロダクトに加え、経営・組織・人材のAI-Ready化を推進するAIコンサルティングも提供し、企業の意思決定と顧客体験の高度化を通じて、持続的な競争力の向上に貢献します。

現在、金融・インフラ・製造・小売をはじめとする国内エンタープライズ企業を中心に、900サイト以上で導入されています。

Helpfeelサービスサイト:https://www.helpfeel.com

■株式会社Helpfeel 概要

創業:2007年12月21日(2020年12月4日に日本法人を設立)

代表者:代表取締役 CEO 洛西 一周

京都オフィス:〒602-0023 京都府京都市上京区御所八幡町110−16 かわもとビル5階

東京オフィス:〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-14-1 住友不動産八重洲通ビル4階

URL:https://corp.helpfeel.com/

Helpfeelは、企業内に蓄積された膨大な知識資産を、AIが即座に活用できる“AI-Ready”なナレッジ基盤へと最適化するナレッジテクノロジー企業です。AIの精度やパフォーマンスを左右する「コンテキストレイヤー」を担い、ナレッジデータの創造・蓄積・分析・活用を一気通貫で支援することで、知識資産の価値を継続的に高め、AIの精度向上と自律的な活用を支えます。以下3つのプロダクトを中核に、企業の“AI-Ready化”を支援する包括的なソリューションを展開しています。

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会社概要

株式会社Helpfeel

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URL
https://corp.helpfeel.com/
業種
サービス業
本社所在地
京都府京都市上京区御所八幡町110-16かわもとビル5階
電話番号
-
代表者名
洛西一周
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2007年12月