光干渉断層計「OCT-S1」が「第50回機械工業デザイン賞IDEA」を受賞
光干渉断層計「Xephilio(ゼフィリオ)」シリーズの「OCT-S1」は、眼の奥にある網膜の構造を画像化する眼科機器です。レーザー光源に波長掃引(そういん)式光源(※1)を採用し、これまでは捉えることが困難だった広範囲かつ深部に至るまでの眼底三次元画像を一度の撮影で取得することが可能となり、大学病院や専門性の高い眼科医療施設での研究や診断に貢献しています。
さらに、高い操作性や本体デザインにより撮影負荷を軽減しています。フォーカスの自動調整やオートトラッキング(※2)はもちろん、操作性を考慮したジョイスティック(※3)を採用しているため、狙った位置をすばやく撮影することができます。開瞼(かいけん)補助が必要な場合などに、スムーズに被検者へ手が届く本体デザインと合わせて、被検者の状態や撮影条件に応じた柔軟な 操作が可能です。
キヤノンは、今回の受賞を励みとして、今後も性能とデザインを高度に融合させた製品づくりを続けていきます。
<キヤノンの光干渉断層計(OCT:Optical Coherence Tomography)>
光干渉断層計とは、光の干渉を利用して眼球の網膜や血管などの構造を断層画像として撮影が可能な眼科機器です。加齢黄斑変性や緑内障など、さまざまな眼科系疾患にかかわる診断、経過観察に利用され、医療現場では必要不可欠な機器となっています。
キヤノンは2019年4月の「OCT-A1」の発売以来、医療従事者や患者さんに負担の少ない高度な機器を提供し、社会に貢献していく意思を込め、光干渉断層計のブランド名を新たに「Xephilio」としました。Expertの意味を込めた「X」とギリシア語で友愛を意味する「Philia(フィリア)」を合わせたブランド名、高級感のある黒と白を組み合わせたデザインにより、先進技術を搭載した眼科機器にふさわしいブランド名として展開しています。
<キヤノンの眼科機器>
キヤノンの眼科機器事業は、1976年に世界初の無散瞳眼底カメラ「CR-45NM」を発売するなど、キヤノンのイメージング技術を応用した画像診断機器の提供を目指しています。世界中の多くの医療機関と連携し、確実な診断を支援する高精細画像生成技術と、検査時間の短縮、検査時の被検者の負担軽減を実現するための新たな技術開発にも力を入れてまいりました。
<機械工業デザイン賞IDEAとは>
日刊工業新聞社が主催し、日本の工業製品におけるデザインの振興と発展を目的に1970年に創設されました。製品の機能や外観だけではなく、市場性や社会性、安全性など、さまざまな面から総合的な審査が行われるデザイン賞です。審査委員会は関係省庁や大学、各工業団体の専門家などで構成され、今年で50回目を迎えます。
※1 光の出力波長を連続的に切替えることができるレーザー光源を使用した光干渉断層計。
※2 眼底の自動追尾機能。
※3 撮影時のフォーカス設定等を行うための操作用スティック。
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