文化財保全に世界から小口投資集まる、PlanetDAO佐渡

「文化財の維持、個人ではもう限界です」から始まった北條家の共同所有

ガイアックス

 株式会社ガイアックス(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:上田 祐司、証券コード:3775、以下 ガイアックス)のカーブアウト企業及び出資先であり、日本初の”株式会社型インベストメントDAO”(※)で、歴史的建造物特化の不動産ファンドの仕組み提供・運営支援をする株式会社Planet Labsは、新潟県佐渡市で進行中の文化財保全プロジェクト「PlanetDAO佐渡 北條家住宅」は、開始から2ヶ月で国内外から総額2,800万円を超えるの出資申込を達成しました。

本プロジェクトは、約350年続く医師の家「北條家住宅」を地域住民と世界の投資家が共同所有・共同運営する新しい文化財保全のモデルとして注目されています。

北條家住宅:主屋は国指定重要文化財であり、米蔵・家財蔵・味噌蔵・長屋門は国登録有形文化財に登録

※日本ブロックチェーン協会 理事およびISO/TC307 国内審議委員の峯荒夢より、PlanetDAOが、株式会社という法人格を利用し、出資を募るインベストメントDAOであり、これが日本で初めての試みとなることを確認。株式会社型DAOとは、DAOのリーガルラッパーとして株式会社を使用するケースを指す、当社の造語です

※本プロジェクトの詳細についてはPlanetDAOウェブサイトからダウンロードが可能な資料をご参照ください。

■佐渡の北條家住宅には、アジアからの小口出資が集まる

このPlanetDAO佐渡 北條家住宅では、海外からの投資比率は6割で、シンガポール、香港、フィリピン、台湾、タイ、マレーシアと特にアジア地域からの投資が全体の41%と多数を占め、日本を含めると80%なっています。なお、2025年4月までのPlanetDAOへの出資者は世界23カ国にわたり、海外投資比率は約49%で、イギリス、アメリカ、シンガポール、香港、タイなどからの参加となります。

■ 「文化財の維持、年齢的にも財政的にも、個人ではもう限界です

 佐渡島で江戸時代から約350年にわたり医業を営んできた北條家住宅は、国指定重要文化財の主屋と、4つの登録有形文化財(米蔵・家財蔵・味噌蔵・長屋門)から成り、初代・北條道益(どうえき)が医師として地域の健康を支えた歴史をもつ邸宅です。

しかし、長年の風雪による老朽化が進み、維持は困難を極めていました。北條家第11代当主の弟・北條規氏(大正大学教授/地域構想研究所)は、次のように語ります。

北條家第11代当主の弟・北條規氏(大正大学教授/地域構想研究所)

「登録有形文化財というのは国の補助がなく、100%所有者負担で維持管理しなければなりません。これまで数千万円以上を自費で修復してきましたが、財政的にも年齢的にも、もう限界に来ています。兵糧が尽きたというような感覚です。」

個人負担の限界を前に、北條氏は、PlanetDAOという仕組みを知人を通じて知り、「文化財を地域と世界の共創で守る新たな方法」に活路を見出しました。

■所有者と地域の方々が議決権を持てる仕組みが後押し

 「PlanetDAO」は、地域住民や文化財所有者、世界中の投資家が議決権を共有する株式会社型DAO(分散型自律組織)モデルです。北條氏は、プロジェクト開始の経緯を先月9月10日の記者向け説明会にて話されました。

「単なる物件の譲渡ではなく、法人を設立して、所有者や地域の方々も議決権のある株式が取得できること。出資を伴わなくても、運営方針や活用方針に意見できる。これが、我々の背中を押してくれた最大の理由です。」(北條規氏)

Planet Labs代表取締役の西村環希氏は次のようにコメントしています。

「文化財を守るために、地域や国の枠を超えた共創の営みです。

PlanetDAOでは、地域住民・専門家・世界中の投資家が、同じテーブルで未来を議論できる構造を設計しています。」

文化財を単に保存するだけでなく、宿泊・教育・地域活動などを通じて「継続的に運用しながら価値を次世代へ継承する仕組み」を構築している。

この「地域 × 世界 × テクノロジー」による民主的なガバナンス設計が、個人所有では実現が難しかった持続可能な文化財保全のモデルケースとなっています。

Planet Labs代表取締役 西村環希氏

■ 海外投資家が日本の田舎に惹かれる理由

 長年日本文化の国際発信に携わるアダム・フルフォード氏(内閣府クールジャパン官民連携プラットフォーム エグゼクティブディレクター)、海外投資家が日本の地方に関心を寄せる理由を次のような見解を示した。

アダム・フルフォード氏(内閣府クールジャパン官民連携プラットフォーム エグゼクティブディレクター)

日本にはまだ人を思いやり、助け合う文化が息づいている。日本の地方集落はその文化づくりを学べる数少ない場所であり、心を再生する場でもあります。

「DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む一方で、私たちの社会を支えているのは実はAX(アナログトランスフォーメーション)、つまり相手を思う心づくりです。AXは任意の善意ではなく、人間社会が崩壊…」を「日本にはまだ人を思いやり、助け合う文化が息づいている。日本の地方集落はその文化づくりを学べる数少ない場所であり、心を再生する場でもあります。

■ アダム・フルフォード氏からみた北條家住宅の価値

北條家住宅

さらに、アダム・フルフォード氏は、北條家住宅の価値は「営みとしての日本文化を今に伝える場所」にあり、「共同所有という仕組みは資金手当以上の意味を持つ」と話されました。

”「北條家住宅は、形だけの『日本らしさ』ではなく、営みとしての日本文化を今に伝える場所です。DXの時代だからこそ、私はAX(Analog Transformation=相手を思い、助け合う力を育てる変化)が重要だと考えています。薬草の知恵や道具は展示物ではなく、地域を支えてきたものでした。共同所有という仕組みは資金手当て以上の意味を持ち、地域の方々と世界の支援者が同じ円卓で意思決定し、文化財の未来を共につくることを可能にします。ここで生まれるのは宿泊体験だけではなく、心の再生と学びの循環です。佐渡の中心にある北條家は、その新しい社会的契約を試すのに最適な教室であり、舞台だと思います。海外の支援者や訪問者は、『観光客』としてではなく、『共創者(co-creators)』として、この家の次の一章をともに描いていく存在になれるでしょう。”

 佐渡島は、世界文化遺産「佐渡金銀山」をはじめ、野草や薬草の宝庫としても知られています。

朱鷺が舞う自然と人の暮らしが共存する島であることが、海外投資家にとって“心の再生”の象徴として強い共感を呼んでいます。

■ PlanetDAO佐渡 北條家住宅(面談予約受付中)

  • フェーズI: 資金調達スケジュール

募集締切: 2026年1月21日、支払締切:2026年1月28日、株式発行日:2026年1月28日

https://planetdao.world/ja/properties/hojo-heritage-jp/

  • PlanetDAO佐渡、開始一ヶ月で国内外から2,800万円の出資申込 〜「文化財の維持、個人ではもう限界です」から始まった共同所有への展開~

https://www.gaiax.co.jp/blog/planetdao-hojo-project/

■ DAOを活用した地方創生や関係人口の取り組み事例

観光客”ではなく“共創者”として参加する様々な取り組みが全国各地に広がっています。

■ メディア紹介例

■株式会社Planet Labs 概要
設立:2023年11月

代表者:代表取締役 西村 環希

所在地:東京都千代田区平河町2-5-3 MIDORI.so NAGATACHO

事業内容:歴史的建造物の再生・運営事業

親会社:株式会社ガイアックス(名証ネクスト市場・コード3775)

URL:https://planetdao.world

■ 株式会社ガイアックス 概要

設立:1999年3月

代表執行役社長:上田 祐司

本社所在地:東京都千代田区平河町2-5-3 MIDORI.so NAGATACHO

事業内容:ソーシャルメディアサービス事業、シェアリングエコノミー事業、web3/DAO事業、インキュベーション事業

URL: https://www.gaiax.co.jp/

【重要事項】

株式会社ガイアックスによる本リリースは、プロジェクトの概要を紹介することを目的としており、本プロジェクトへの勧誘を意図するものではございません。

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会社概要

株式会社ガイアックス

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URL
https://www.gaiax.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区平河町2-5-3  MIDORI.so NAGATACHO
電話番号
03-5759-0300
代表者名
上田祐司
上場
名証ネクスト
資本金
1000万円
設立
1999年03月