1都3県在住者に聞いた、政府備蓄米のリアルな消費者事情/ラジオ番組「馬渕・渡辺の#ビジトピ」と共同調査 政府備蓄米の購入率は12.7%。味や品質に不満を感じる人は1割未満にとどまる
備蓄米とブランド米の選択意向は「特にこだわりはない」が最多の28.9%
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:勝 文彦、以下「LM」)は、1都3県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)在住20~60代の方を対象に調査した「政府備蓄米に関する調査」(実施期間:2025年7月1日~7月3日)の結果をご報告いたします。本調査は、TOKYO FM「馬渕・渡辺の#ビジトピ」(毎週日曜6:00~7:00放送)との共同調査「馬渕・渡辺の#ビジトピ with Pontaリサーチ」として実施しました。
【調査結果】
・TOPICS①
政府備蓄米の認知率は86.1%。実際の目撃率は3割強にとどまる
・TOPICS②
備蓄米の購入経験は12.7%で、スーパーでの購入が中心。
味や品質に不満を感じる人は1割未満
・TOPICS③
今後の購入意向は「機会があれば」が最多。
購入を迷う理由に、品質・鮮度への不安がうかがえる
・TOPICS④
備蓄米とブランド(銘柄)米の選択意向は「特にこだわりはない」が最多の28.9%。
家庭の備蓄量は5kg未満が中心
【調査結果詳細】
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TOPICS①
政府備蓄米の認知率は86.1%。実際の目撃率は3割強にとどまる
政府備蓄米の一般販売について「知っている」と回答した人は86.1%と高い認知率となった。しかし、実際に店頭で販売されているのを「見たことがある」と答えた人は34.3%にとどまった。
また、5kgで2,000円前後という価格設定については、「妥当だと思う」が46.1%と最も多く、約半数が価格を肯定的に受け止めていることが分かった。
▼政府備蓄米の一般販売認知率/店頭目撃率

▼「5kgで2,000円前後」という備蓄米の価格設定について (n=1,000)

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TOPICS②
備蓄米の購入経験は12.7%で、スーパーでの購入が中心。味や品質に不満を感じる人は1割未満
政府が今年放出した備蓄米の購入状況を尋ねたところ、「実際に購入した」は12.7%だった。一方で、「購入するつもりはない」が48.3%と約半数を占めている。
購入場所は「スーパー」が64.6%と最多で、次いで「通販サイト」が33.1%、「コンビニ」が9.4%だった。購入量は「5kg」が67.7%と最も多い。味や品質については「普通」が49.6%、「やや満足」が24.4%、「とても満足」が16.5%という結果だった。「やや不満」「とても不満」を回答した、不満を感じる人は1割未満にとどまった。
▼ご家庭での備蓄米購入状況

▼備蓄米の購入場所 ※複数回答 (n=127)(%)

▼備蓄米の購入量 (n=127)(%)

▼備蓄米の味や品質について

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TOPICS③
今後の購入意向は「機会があれば」が最多。購入を迷う理由に、品質・鮮度への不安がうかがえる
今後、政府備蓄米の販売が続いた場合の購入意向を尋ねると、「機会があれば購入したい」が39.4%と最多だった。また「ぜひ購入したい」が10.4%となり、購入に前向きな回答が半数近くを占めた。一方で、「あまり購入意向はない」が19.8%、「購入するつもりはない」が30.4%と、慎重な姿勢を示す回答も目立った。
購入を迷う理由としては、「品質(味・産地など)」が47.2%と最も多く、次いで「精米日や鮮度」(27.4%)、「備蓄米としての期限や保存方法」(27.2%)が挙げられた。品質面の不安が購買行動を左右していることが明らかになった。
▼政府備蓄米の今後の購入意向

▼備蓄米の購入を迷う理由 ※複数回答 (n=1,000)(%)

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TOPICS④
備蓄米とブランド(銘柄)米の選択意向は「特にこだわりはない」が最多の28.9%。家庭の備蓄量は5kg未満が中心
備蓄米の方が安くても、ブランド(銘柄)米を選びたいかを尋ねたところ、「安ければ備蓄米でも構わない(価格重視)」が25.7%、「できるだけ銘柄米を選びたい(価格が高くてもブランド重視)」が23.9%、「銘柄や価格よりも味や食感で選びたい」が21.5%とほぼ同じ割合となった。最多は「特にこだわりはない」の28.9%だった。
家庭で常備しているお米の量は「2~4kg程度」が31.7%と最も多く、「常に5kg以上は備えている」が29.9%だった。
普段食べている銘柄については、「特に決まった銘柄はない」が36.1%と最多だった。具体的な銘柄では「コシヒカリ」35.9%、「あきたこまち」26.2%が上位となった。
▼備蓄米の方が安くても、ブランド(銘柄)米を選びたいか (n=1,000)(%)

▼家庭で常備しているお米の量 (n=1,000)(%)

▼普段食べているお米の銘柄 ※複数回答 (n=1,000)(%)

【ラジオ番組「馬渕・渡辺の#ビジトピ」パーソナリティのコメント】
・馬渕磨理子氏(経済アナリスト)
政府備蓄米に関する調査結果から、味や品質に不満を感じる人は1割未満と少数にとどまり「備蓄米とブランド米の選択意向」では「特にこだわりはない」が最多となっている。消費者は価格やブランドよりも実用性や手軽さを重視している現状が明らかとなった。今後、米の消費減少や生産体制の硬直化といった根本的課題を解決するためには、単なる価格調整や一時的な備蓄米放出に頼るのではなく、農業の生産・流通構造そのものの抜本的な改革が不可欠である。具体的には、品質や鮮度に対する消費者の不安を解消するための情報公開や、ブランド米・備蓄米の差別化を図るマーケティング戦略の再構築が求められる。農業全体の競争力強化と持続可能な米供給体制の構築に向けた大胆な改革が必須である。
・渡辺広明氏(消費経済アナリスト)
備蓄米が初めて店頭に並ぶと言われた3月31日に、取り扱いのあるスーパーを4時間探してようやく手に入れたほどで、備蓄米はそれからしばらくの間も幻のお米だった。当初JAがほとんど買い上げた事や複雑な流通によって、小泉農水大臣の就任まで市場にあまり並ばない状況が続いた。今回の店頭目撃率3割強は、これまでの経緯から考えると高いとも言える。
通常、ごはん1杯(150g)は30〜50円と大変コストパフォーマンスの良い食品である。令和の米騒動で価格が上がった時でも125円前後で、大衆の味方であり、他の食品よりも低コストで腹を満たせる食品である。日本の食料自給率(カロリーベース)は38%と危機的状況になってしまっているが、米は自給率100%が可能な食品である。不安定な地政学の中、米不足や価格高騰から日本の食糧安全保障を考えると、輸出を含めた米政策の見直しが迫られる時期にあると見ており、今後の政府のさらなる抜本的改革を期待したい。
【調査概要】

調査方法 |
インターネット調査 |
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調査期間 |
2025年7月1日~7月3日 |
パネル |
「Pontaリサーチ」会員 (Ponta会員で「Pontaリサーチ」の会員登録をしていただいている方) |
調査対象 |
1都3県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)在住20~60代の方 |
有効回答数 |
1,000名 ※性年代別に各100サンプル回収 |
※調査結果は小数点第2位を四捨五入しています
【引用・転載の際のクレジット表記のお願い】
調査結果引用・転載の際は、“「Pontaリサーチ」調べ”とクレジットを記載していただきますようお願い申し上げます。
■共同調査「馬渕・渡辺の#ビジトピ with Pontaリサーチ」について

2023年5月よりTOKYO FM「馬渕・渡辺の#ビジトピ」の提供スポンサーとしてLMが参画しています。「馬渕・渡辺の#ビジトピ with Pontaリサーチ」は、世の中の最新ニュースからパーソナリティの経済アナリスト 馬渕磨理子氏と消費経済アナリスト 渡辺広明氏が生活者に調査したいトピックについて、LMが「Pontaリサーチ」で聴取する調査です。調査結果を番組内で紹介する他、LMのマーケティング紹介サイトのコラムで紹介しています。
■TOKYO FM「馬渕・渡辺の#ビジトピ」について
パーソナリティをつとめる経済アナリスト 馬渕磨理子氏と消費経済アナリスト 渡辺広明氏が世の中の最新ニュースをそれぞれの視点で分かりやすく解説しています。ビジトピとは、“ビジネストピックス”の略! 60分ながら聴きするだけで、資産運用の話から、マーケティング用語、最新ヒット商品まですぐあなたの役に立つビジトピが身につきます。
放送日時 :日曜 6:00~7:00
出演者 :消費経済アナリスト・渡辺広明(毎週)、経済アナリスト・馬渕磨理子(第1.2.4週)・キャスター・石川奈津紀(第3.5週)
番組HP :https://www.tfm.co.jp/biztopi/
AuDee :https://audee.jp/program/show/61907
番組X :https://twitter.com/biztopi_tfm
■関連URL
株式会社ロイヤリティ マーケティング マーケティング詳細紹介サイト:https://biz.loyalty.co.jp/
公開レポート(自主調査結果を掲載):https://biz.loyalty.co.jp/report/
公開データ:https://biz.loyalty.co.jp/lp/publicdata/
コラム:https://biz.loyalty.co.jp/column/
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