CCCマーケティング総研、2023年2月の「産業動向レポート」「産業天気予報」を発表 ~ 未来食材・大豆ミートが“定着・拡大”へ ~
CCCMKホールディングス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:髙橋誉則)にて、『暮らす人と共に歩み、共に考えるシンクタンク』をコンセプトとする「CCCマーケティング総合研究所」(以下「CCCマーケティング総研」)は、2023年2月の「産業動向レポート」および「産業天気予報(https://www.cccmk.co.jp/thinktanks/industry-25)を発表いたしました。
本レポートは、CCCMKホールディングス株式会社がT会員にサービス提供している家計簿アプリ「レシーカ」ユーザー(約5万人)のレシートデータと、CCCマーケティング総合研究所による全国主要企業へのヒアリング調査に基づき、独自の視点で「食」業態を中心としたレポートをお届けします。
業界を牽引するメーカーの一つである不二製油では植物性油脂、業務用チョコレートに次ぐ柱としてプラントベースフードで30年度には売上高1,000億円を計画し、商品開発を活発化させています。大豆を原料とする味噌メーカーのマルコメのほか、食肉大手のメーカーではプリマハムや日本ハム、スターゼンなど、錚々たるメーカーが“未来市場”として着目し、商品開発を加速・活発化させています。大手メーカーの参入が相次ぐ一方で、独自技術で商品開発を行っているベンチャー企業も多数、市場参入しており、新たな食品ジャンルとしてプラントベース市場は国内においても確立されつつあります。
大豆ミートについてはメーカーだけでなくスーパーでの取り扱いも拡大してきています。当初は配架しても商品回転が悪く、なかなか売り場に定着してきませんでしたが、1)商品数が徐々に拡大してきたこと、2)技術革新が進み、再現性がより高まったこと、3)コロナ禍による健康意識の転換―などを受けて都心部を中心に商品回転が上昇し、売り場としても定番化の動きが進んでいます。
参入メーカーの拡大は提供価格の低下につながり、業務用市場においてもプラントベース市場の存在感は増す一方です。専門店を展開するコメダホールディングスや積極的なメニュー投下を続けるドトールコーヒーなど、カフェチェーンを中心に、ファミリーレストラン、ディナーレストラン、カレーチェーンなど、大豆ミートを採用する外食チェーンが拡大し続けており、メニューにも広がりが出てきました。
新素材である大豆ミートは肉の代替にとどまらず、ツナやエビなど、多様な素材の代替品としての活用が見込まれています。とは言え、まだまだ市場の認知は低く拡大余地の大きい市場と言えます。
高タンパクでありながらヘルシーである大豆ミートは健康意識の高い層にも支持される要素があります。また、付加価値型の素材で価格弾力性もある点もメーカー、リテールにとって期待できる製品であると言えます。さまざまな食材が高騰していく中で、大豆ミートは食の世界を新たに切り開いていく新食材として、今後、さらに注目されることは間違いないなさそうです。
●約7,000万人のデータをもとに、世代や地域の特性把握をした調査
●オンラインセミナーによる調査内容の発信
●小売7業界の生活者動向と見通しを月次発信する「産業動向レポート」「産業天気予報」
URL:https://www.cccmk.co.jp/thinktanks
設立:2020年7月21日
所長:新橋実
生活者の消費データ、インサイトや心の変化、さらには社会環境や経済情勢などを踏まえ、生活者のみなさまの「ちょっといいな」を実現するために、2020年に発足しました。我々は『生活者の皆さまと共に歩み、共に考えるシンクタンク』として生活者の意識把握に努め、その声をもとに「データ」×「クリエイティブ」×「コンサルティング」のチカラによって皆さまの未来創造に伴走します。
- 未来食材・大豆ミートが“定着・拡大”へ
業界を牽引するメーカーの一つである不二製油では植物性油脂、業務用チョコレートに次ぐ柱としてプラントベースフードで30年度には売上高1,000億円を計画し、商品開発を活発化させています。大豆を原料とする味噌メーカーのマルコメのほか、食肉大手のメーカーではプリマハムや日本ハム、スターゼンなど、錚々たるメーカーが“未来市場”として着目し、商品開発を加速・活発化させています。大手メーカーの参入が相次ぐ一方で、独自技術で商品開発を行っているベンチャー企業も多数、市場参入しており、新たな食品ジャンルとしてプラントベース市場は国内においても確立されつつあります。
大豆ミートについてはメーカーだけでなくスーパーでの取り扱いも拡大してきています。当初は配架しても商品回転が悪く、なかなか売り場に定着してきませんでしたが、1)商品数が徐々に拡大してきたこと、2)技術革新が進み、再現性がより高まったこと、3)コロナ禍による健康意識の転換―などを受けて都心部を中心に商品回転が上昇し、売り場としても定番化の動きが進んでいます。
参入メーカーの拡大は提供価格の低下につながり、業務用市場においてもプラントベース市場の存在感は増す一方です。専門店を展開するコメダホールディングスや積極的なメニュー投下を続けるドトールコーヒーなど、カフェチェーンを中心に、ファミリーレストラン、ディナーレストラン、カレーチェーンなど、大豆ミートを採用する外食チェーンが拡大し続けており、メニューにも広がりが出てきました。
新素材である大豆ミートは肉の代替にとどまらず、ツナやエビなど、多様な素材の代替品としての活用が見込まれています。とは言え、まだまだ市場の認知は低く拡大余地の大きい市場と言えます。
高タンパクでありながらヘルシーである大豆ミートは健康意識の高い層にも支持される要素があります。また、付加価値型の素材で価格弾力性もある点もメーカー、リテールにとって期待できる製品であると言えます。さまざまな食材が高騰していく中で、大豆ミートは食の世界を新たに切り開いていく新食材として、今後、さらに注目されることは間違いないなさそうです。
- 2023年2月の「産業天気予報」
- CCCマーケティング総合研究所が発信している情報
●約7,000万人のデータをもとに、世代や地域の特性把握をした調査
●オンラインセミナーによる調査内容の発信
●小売7業界の生活者動向と見通しを月次発信する「産業動向レポート」「産業天気予報」
- CCCマーケティング総合研究所の概要
URL:https://www.cccmk.co.jp/thinktanks
設立:2020年7月21日
所長:新橋実
生活者の消費データ、インサイトや心の変化、さらには社会環境や経済情勢などを踏まえ、生活者のみなさまの「ちょっといいな」を実現するために、2020年に発足しました。我々は『生活者の皆さまと共に歩み、共に考えるシンクタンク』として生活者の意識把握に努め、その声をもとに「データ」×「クリエイティブ」×「コンサルティング」のチカラによって皆さまの未来創造に伴走します。
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