コロナ禍のおうちごはんで“冷凍うどん”が人気!硬さは“コシのあるうどん派”が約8割、出汁は“色が薄い派”が6割超 地方別は、九州のみ“軟らかいうどん派”寄り、だしは各地域の特色寄り!
「ホットペッパーグルメ外食総研」が開催する「トレンド座談会」レポート
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しています。10月は「うどん」について全国の20代〜60代の男女1,034名にアンケート調査を実施しましたので、その結果をレポート致します。
■コロナ禍に自宅でうどんを食べる人には‘冷凍うどん’が人気!
コロナ禍(2020年4月以降)の「うどんを食べる行動の頻度」についての増減を聞いたところ、自宅でうどんを食べる人の中で「冷凍うどんを自宅で食べることが増えた」の割合が最も多いという結果になりました。さらに2位は「冷蔵品のうどんを買って自宅で食べることが増えた」、3位は「乾麺のうどんをゆでて食べることが増えた」の割合で、全てスーパーなどで簡単に手に入るものがTOP3にランクイン。
Q. 2020年4月以降、下記のうどんを食べる行動の頻度に変化はありますか?
(各項目のnは全体から「このうどんの食べ方はしない」と回答した人を除いて算出)
■「ホットペッパーグルメ外食総研」研究員からの解説
コロナ禍で増えたおうちごはんに、アレンジが利いて飽きのこないうどんが再注目!
今回の調査では、もともと日本では国民食として人気の高いうどんについて、コロナ禍(2020年4月以降)で、食べる量やその頻度に変化があったか聞いてみました。すると、自宅でうどんを食べる人の中で、冷凍うどんを自宅で食べる人が最も増えており、次点は冷蔵品のうどんを買って自宅で食べる人でした。この理由の一つとして、冷凍・冷蔵うどんのアレンジのしやすさが影響しているのではないでしょうか?最近では、うどんはこれまでのようにだしと合わせるだけではなく、和洋中の楽しみ方があり、この2種類のうどんであれば自宅で簡単にアレンジ調理ができます。コロナ禍で増えた自宅でのランチを飽きがこずにいろいろなメニューで楽しめるのは、メニュー不足に陥りがちなおうちごはんにおいては魅力の一つでしょう。今後、こういった流れから、外食シーンにおいてはだしへのこだわりやカレー、トマトといった定番のアレンジだけではなく、珍しいご当地のうどんや、プロならではのアレンジを利かせたうどんなど外食でしか味わえないうどんを提供するお店も増えていくのではないでしょうか?
「ホットペッパーグルメ外食総研」
上席研究員 有木 真理
【アンケート調査概要】
■調査時期:2021年9月10日〜2021年9月12日
■調査方法:インターネットリサーチ
■調査対象:全国20〜60代男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
■有効回答数:1,034件(男性517件、女性517件)
■アンケート調査結果
・うどんの好みは、コシのあるうどん派が約8割、だしは色が薄いもの派が6割超
うどんの好みを聞く質問では、硬さについてはコシのあるものと軟らかいもののどちらが好きかと聞くと、約8割の人が「コシのあるうどん派」と答え、圧倒的な差がつく結果に。また、だしについては、色が濃いものと薄いものについて好みを聞くと、6割超の人が「色が薄いもの」と答えていました。
全国地方別でみると、うどんの硬さはどの地方でも圧倒的に「コシのあるうどん派」が多くなりましたが、九州地方だけは「軟らかいうどん」の割合が他よりも高く、「博多うどん」などご当地うどんに寄った結果となりました。また、だしの色に関しては「色が薄いもの」が全体的に多い中でも、近畿地方、中国・四国地方は他の地方よりも特に「色が薄いもの」を支持する結果になりました。
Q.あなたはコシのあるうどんと軟らかいうどん、どちらかというとどちらが好きですか?
(n=1001 ※「うどんは全く食べない」と答えた人を除いて算出、単一回答)
Q.うどんのだしは色が濃いものと薄いものどちらが好きですか?
(n=1001、単一回答)
【全国地方別:うどんの好み】
(各地方のnは「うどんの硬さ」の質問で「このうどんの食べ方はしない」と答えた人を除いて算出 n=1001)
・全国ご当地うどん「好きなうどん」TOP10は、定番からご当地色の強いものまでランクイン!
日本には全国でそれぞれ特徴を持ったご当地うどんがありますが、その中で「食べたことがある」と回答したもののうち、「好きなうどん」について聞くと、うどん県として有名な香川県の讃岐うどんが1位、2位には大阪府のけつねうどんと、比較的スタンダードなものが上位に。
一方、3位からは福岡県の博多うどんや群馬県のひもかわうどん、富山県の氷見うどんなど、なかなかご当地以外では食べることのできないものもランクインする結果となりました。
【日本全国好きなご当地うどんランキング】
(「食べたことがあるもの」のうち、好きなうどん・今後食べたいうどんの割合が高い順にランキング化。なお、各うどんの「食べたことがある」のn数が50以上のうどんが対象)
●ランキングに入っているうどん以外の選択肢
栃木・耳うどん、埼玉・熊谷うどん、山梨・吉田うどん、長野・おしぼりうどん、愛知・味噌煮込みうどん、愛知・豊橋カレーうどん、愛知・ガマゴリうどん、三重・伊勢うどん、和歌山・梅うどん、広島・呉細うどん、徳島・たらいうどん、宮崎・魚うどん、この中に食べたことがあるうどんはない、食べてみたい(好きな)うどんはない
■「ホットペッパーグルメ外食総研」トレンド座談会とは
シーズンごとに“今”はやりの外食トレンドを発表する、リクルートの外食のプロフェッショナル集団による座談会。アンケート調査や、レストランの現場から“生の声”を聞き、「外食のリアル」を語ります。メンバーは、飲食トレンドの数値化・可視化を行う「ホットペッパーグルメ外食総研」の研究員をはじめ、女子トレンド、高級店トレンドなど、さまざまな分野のスペシャリストで構成されます。
▼リクルートについて
https://www.recruit.co.jp/
▼本件に関するお問い合わせ先
https://www.recruit.co.jp/support/form/
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