2024年上半期新書ベストセラー2位に「親子で読む」人続出の『メンタル脳』!
解剖学者の養老孟司氏、ジャーナリストの池上彰氏、作家の橘玲氏、ニューヨーク州弁護士の山口真由氏、東京大学名誉教授で開成中学・高校元校長の柳沢幸雄氏といった方々が書評で取り上げ、著者のハンセン氏自身が『AERA with Kids』(朝日新聞出版)や「カズレーザーと学ぶ。」(日本テレビ系)に登場したことも後押しとなったと見られますが、本書の内容が現代人の危機意識と密接に関わっていることもベストセラーとなった大きな要因でしょう。
現在、世界中で不安やうつ、不眠等を訴える人々が増加し、「現代人のメンタルは史上最悪」とも言われていますが、本書は中でも「若年層のメンタル」に脳科学の面から焦点を当てています。
世界的には、10代の若者の7人に1人が心の病気の診断を受けており(ユニセフ調べ)、米国ではCDC(疾病予防管理センター)が10代のメンタルヘルス問題は「国家的危機」と表明しています。日本でも2022年に自殺した小中高校の児童・生徒は過去最多となり(文部科学省調べ)、高校生で30%、中学生で24%、小学4年生〜6年生で15%が「中等度以上のうつ症状」を訴えているとの調査結果もあります。
本書について担当編集者はこう言っています。「『スマホ脳』もそうでしたが、親子で読んだ、という読者の声が多く寄せられています。子供のために買ったのに自分が先に読んでしまった、大人でも充分納得できた、読んでよかった、という読者の方が多いのです。“救われた気持ちになった”“知ることで楽になれた”といった声も印象的でした」
アンデシュ・ハンセン氏が日本の読者に向けた言葉を引いておきます。
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私たちの4人に1人が人生において、うつや強い不安といった精神的な不調を経験します。25%という傾向は日本人にもスウェーデン人にも当てはまり、もっと言うと世界中どこでもそうなのです。ではなぜそれほど多くの人が苦しまなければいけないのでしょうか。
精神科医になって以来、ずっとその謎について考えてきました。そもそもそれが精神科医になった理由でもあります。
しかも世界的に今、10代のメンタルヘルスは「かつてないほど悪い」とも言われています。スウェーデンではここ20年、不眠で受診する10代の若者が10倍に増えています。
日本でも私の著書は『スマホ脳』をはじめとして、驚くほど多くの人に読んでもらえました。それはテーマが世界共通だからでしょう。スマホもメンタルも、どう付き合うかは世界中の人たちが毎日苦労している問題なのです。この本が日本でも良い効果を生み、多くの若者が自分の脳について学んでくれることを心から願うとともに、本を読んだ人たちがもっと運動をし、睡眠を大切にし、スマホに使う時間を減らしたいと思えるようになればうれしいです。成績のためだけでなく、メンタルも身体も元気でいるためにできることなのですから。
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「知ることは解毒剤になる」ともハンセン氏は語っています。
同書はスウェーデンでは学校現場で活用され、同氏の『最強脳』『脱スマホ脳かんたんマニュアル』と合わせて4000校(スウェーデン全国の学校数の80%)で計20万人の中高生に読まれているとのこと。ですが「世界で一番、不安遺伝子を持っている」と言われている日本人にとっては。うつや不安とどう向き合うかを説いた「心の取説」である本書の効能は、若者や子供に限らないのかもしれません。
【著者について】
アンデシュ・ハンセン(Anders Hansen)
1974年スウェーデン生まれ。精神科医。ストックホルム商科大学で経営学修士(MBA)を取得後、ノーベル賞選定で知られる名門カロリンスカ医科大学に入学。現在は王家が名誉院長を務めるストックホルムのソフィアヘメット病院に勤務しながら執筆活動を行い、その傍ら有名テレビ番組でナビゲーターを務めるなど精力的にメディア活動を続ける。『一流の頭脳』は人口1000万人のスウェーデンで60万部が売れ、『スマホ脳』はその後世界的ベストセラーに。『最強脳』『ストレス脳』なども含めた日本での同氏の著作は累計100万部を突破している。
マッツ・ヴェンブラード(Mats Wänblad) 1964年スウェーデン・ストックホルム生まれ。児童作家。
【訳者について】
久山葉子(くやま・ようこ)
1975年兵庫県生まれ。翻訳家。エッセイスト。神戸女学院大学文学部英文学科卒。スウェーデン大使館商務部勤務を経て、現在はスウェーデン在住。
【書籍データ】
【タイトル】『メンタル脳』
【発売日】2024年1月17日
【造本】新書判
【本体定価】1100円(税込)
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