ロッテ、文科省「DXハイスクール」採択校にて、お菓子の実購買データを活用したデータサ イエンス授業を開催。
〜沖縄県立豊見城高校の生徒が、マクロミル社の消費者購買履歴データを分析し、マーケティング戦略を立案〜
株式会社ロッテ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長執行役員:中島英樹、以下ロッテ)は、探究教育支援活動の一環として、文部科学省の「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)(※1)」に採択された沖縄県立豊見城高等学校にて、マクロミル社の消費者購買履歴データ「QPR®(※2)」を活用した実践的なデータサイエンス授業を実施いたしました。
(実施日:10月5日・10月19日の2日間/対象:情報リテラシー受講の3年生20名)
今回の授業では、全国3.5万人規模の消費者購買履歴データ「QPR®」から読み取れるロッテ商品の購買履歴データを教材として使用し、学生が数字の裏にある消費者の行動を読み解きながら、データ根拠を持って提案するマーケティングの実践を行いました。
■取り組み背景と狙い
現在教育現場では、探究学習への転換や情報教育の強化などDX教育が急速に進む一方、「探究学習の教科書がない」「DX人材や教員が不足している」「授業準備の時間が足りない」といった深刻な課題を抱えています。ロッテでは、社内のマーケティングやデータ分析の現場で培ってきた独自のノウハウを学校向けに教材化し、ビジネス社会で必要な「問いの発見」から「意思決定」までの一連のプロセスを体験できるプログラムを提供しています。身近なお菓子をテーマにすることで生徒の「おもしろい!」を引き出し、自ら考える力を育てると同時に、多忙な先生方に時間と心の余白を創出する、これらの取り組みを全国に波及させ、社会課題解決の一助となることを目指しています。
■授業内容
【前半:10月5日】データの読み解きと課題の発見(2時間)
マクロミル社が提供する購買データ「QPR®(※2)」を使い、7チームに分かれて、ロッテ商品が「誰が・いつ・どこで・いくらで購入したか」を多角的に分析するプログラムを実施しました。生徒たちはロッテのマーケターになったつもりでデータに向き合い、実際の購入データの発見に驚きながら、商品の強みや隠れた課題を見つけ出しました。


【後半:10月19日】データに基づく新戦略の提案発表(2時間)
見つけた課題に対して、「誰に・どんなアプローチ(パッケージ案や広告、商品企画など)をすべきか」チームごとに具体的な作戦を企画するプログラムを実施しました。グラフや数値を根拠にしたプレゼンテーションが行われ、ロッテの担当者からプロの視点でフィードバックを行いました。

発表内容一例
購買データより10代の購入率を課題と設定し、占いや当たり付きなど、学生の生活シーンにマッチする仕掛けで10代の購入率を上げる新戦略アイデア

■参加生徒のコメント
データの見方や活用方法について学ぶことができました。複数のデータを見て、データを重ね、考察を立てることが大切。またプレゼンと発表の違いについてわかり、結論から始まり結論で終わるプレゼンの技を学びました。私たちが普通に暮らしている後ろにはデータが活用されていることに気づくことができ、視野を広げることができました。
■沖縄県立豊見城高校 情報科 当間英俊先生のコメント
本講座を採択した決め手は、「生徒にとって身近なお菓子やアイスの購買履歴データを活用することで、データサイエンスへの心理的なハードルを下げながら実社会でのデータ活用を体験的に学べる」と考えた点です。
本校では、「情報Ⅱ」の新規開設を見据え、データサイエンス分野の学習充実を進めています。この分野は、扱うデータ量の多さや分析手法の難しさ、答えが一つではないことから、生徒が苦手意識を抱きやすい分野でもあります。その点、本講座では身近な商品のデータを扱うことで、数値の背景にある消費者行動を考察しやすく、データの特徴や意味を深く理解することにつながると考えました。本講座を通して、生徒自身が問いを立て、分析や対話を通じて意思決定を行う経験を積み、データを活用して課題解決につなげるデータサイエンス的思考を育成したいと考えています。
■沖縄県立豊見城高校 校長 仲地範禮先生のコメント
今回の授業では、データの活用・分析を基に、生徒がデータを根拠として論理的に考察し、その成果をまとめて発表するという学習活動が展開されていました。知識の伝達を中心とする従来型の授業とは異なり、実社会で活躍するマーケターのような視点から課題を捉え、データに基づいて考察を深めていく生徒の姿が印象的でした。特に、生徒たちが斬新な視点から独自のアイデアを生み出し、楽しみながら提案・発表する姿には、大きな驚きと可能性を感じました。
本校は本年度、高等学校DX加速化推進事業に採択されました。今後も本事業を活用し、データやICTを効果的に取り入れながら、文系・理系の枠を越えた横断的な学びを推進する授業を展開していきたいと考えています。
■担当者コメント:株式会社ロッテ サステナビリティ推進部 食育推進課 金澤直樹
当社が培ってきたデータ分析のノウハウを届ける本プログラムですが、リアルなデータに触れ、「えー!意外!」「面白い!」と教室で生まれた生徒たちの熱量は想像以上でした。「感覚ではなく、データを見ることで本当の戦略が見える」と自発的に気づき、客観的な根拠を武器に、高校生ならではの“ワクワクする新戦略”を最後まで提案しきった姿に深い感動を覚えました。初めは「データサイエンスなんて難しそう」と感じていた生徒たちが、自らの力で問いを立て、リアルなデータを使って課題解決の提案まで実施した今回の経験は、「自分にもできた!」「社会を動かせるかもしれない」という、強い自信(自己効力感)に繋がったと確信しています。予測困難なこれからの社会において、今回の経験も踏まえて、これから何事にも前向きに挑戦し続けてくれることを心から期待しています。こうした活動を通じて教育現場に“余白”を創出し、次世代の可能性を拓く支援を続けることが、「お口の恋人」を掲げるロッテの使命と考えています。
※1 高等学校 DX加速化推進事業(DXハイスクール)では、情報、数学等の教育を重視するカリキュラムを実施するとともに、専門的な外部人材の活用や大学等との連携などを通じてICTを活用した探究的・文理横断的・実践的な学びを強化する学校などに対して、そのために必要な環境整備の経費を支援します。
※2 全国約3.5万人の消費者が日々の買い物をバーコードリーダーやスマホアプリでスキャンし、購買情報と意識調査を掛け合わせた株式会社マクロミル社の日本初のオンラインシングルソースデータです。
株式会社ロッテ
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