WHILLの始まりは2009年秋にさかのぼります。ソニーで車載カメラの開発部門にいた内藤と、オリンパスで医療機器の研究部門にいた福岡(ともに名古屋大学大学院の同級生)が中心となって、数名でエンジニア集団「Sunny Side Garage」(SSG)を設立。社会の課題をテクノロジーで解決することを目指す若者たちの集まりでした。そこに元日産自動車のデザイナーで、デザイン会社を立ち上げながら世界を放浪していた杉江も加わり、デザインとエンジニアリングの力で「風の可視化アート」や「蛍がきれいに見えるライト」などの開発を行っていました。
Model Cの発表後は、取り扱い代理店も全国に大きく広がりました。免許を返納した高齢者のニーズを受け、自動車ディーラーや自転車販売店などでの取り扱いが続々と増えたのです。現在、メルセデス・ベンツなどを取り扱う株式会社ヤナセ、中古車事業ガリバーを運営する株式会社IDOM、ネッツトヨタ神戸、自転車の最大手あさひやサイクルスポットなどが、「車は好きだけど、高齢なので自分では運転しなくなった」といったシニア層のお客様との関係を継続するアイテムとして、続々とWHILLを取り扱うようになっています。