シーベース 「360度フィードバック導入状況」2023年調査結果を発表 360度評価実施後に”何らかのフォローがある”と7割以上が実施意義を感じる一方で、フォローがない場合に意義を感じる割合はゼロに

フォロー施策の影響力が増加 活用目的では「ハラスメント対応」が前年比で約20%増加

株式会社シーベース

「フィードバックと対話で、すべての人と組織、社会をアップデートする」をミッションに掲げるHRサーベイクラウドサービスの株式会社シーベース(本社所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:深井幹雄)は、360度評価や多面評価、マネジメントレビューなどと呼ばれる"360度フィードバック"の企業での活用状況の実態を把握するための調査を2年連続で実施し、「データでわかる! 360度フィードバック導入状況」として結果をまとめましたのでお知らせいたします。

先行き不透明な時代における企業経営や事業拡大には、従業員と組織の成長が不可欠です。さまざまな組織開発や人材育成の取り組みが広がる中で、単なる施策導入ではなく、自組織での活用と対象者の満足度向上に目的を置く必要があることがわかってきました。本調査レポートで提示する、360度フィードバックの導入状況の分析、その効果の測定、そして組織における活用に関する課題の分析が、多くのチームに役立てていただけることを願っております。
※レポートダウンロードはこちらから https://www.hrm-service.net/download/3702/


  • 調査結果サマリー

・企業の6割近くが導入し、人材開発・組織開発・人事制度運用面で役立てている

全体の6割弱が360度評価を導入しており、大手企業ほど導入率が高まる傾向にありました。


・主な活用目的は「人材開発」、次いで「組織開発」「人事評価・目標管理」。「ハラスメント対応への活用」は2022年と比較すると約20%増加

上位はいずれも組織の要である管理職が密接に関連し、彼らを通じた改善・解決を必要としていることも推察されます。また、2022年結果と比較すると「ハラスメント対応への活用」の回答割合が20%ほど増加しました。ハラスメントなどの企業内コンプライアンスに抵触する事件も多々起きている背景が影響していると考えられます。


・360度評価の実施意義は、何らかのフォローがあると7割以上が実感し、なにもない場合はゼロと差が著しい結果に

研修、強みのフィードバックや読み解きフォローがある場合は7割以上が意義を実感するが、あてはまるものがない場合は意義実感割合がゼロとなっている


・360度評価実施後のフォロー施策があると最大で約8割が効果を実感するが、何もない場合は1割強と大きな乖離

フィードバック・フォローの機会があると効果実感が高まり、ないと著しく低い傾向にあることがわかりました。結果の受け止め・解釈支援の機会があるとより「強みの再認識」に繋がりやすく、定期的に振り返り内省する機会があるとより「改善点への気づき」に繋がりやすいことも結果から読み取れます。「改善点への気づき」はフォロー施策がある場合は約8割がその効果実感があり、何もない場合は1割強にとどまると大きな乖離が見られました。


  • 調査結果詳細

【従業員規模別 導入率】

導入率は全体で6割弱。従業員が多いほど導入率は高まり、5,000名以上の企業では66%が導入済み。大企業ほど人材個々の状況が見えにくいため、360度評価を組み込んで可視化していると思われる。


【従業員規模別 実施頻度】

実施頻度は、年に1-3回と回答した人事担当者が約9割を占める。「360度フィードバックは定期的・継続的に行って取り組みを積み重ねるもの」という認識が広く定着してきている様子がうかがえる。


【360度評価 活用目的】

活用目的では、「人材開発」「組織開発」「人事評価・目標管理」がTOP3に挙がっている。人事施策として意図する活用範囲の幅広さが見られる。TOP3はいずれも管理職が密接に関連し、管理職のマネジメントを通じた改善・解決を必要としていることも推察される。また、2022年結果と比較すると「ハラスメント対応への活用」の回答割合が2割ほど増加。ハラスメントなどの企業内コンプライアンスに抵触する事件も多々起きている背景が影響していると考えられる。


【360度評価 満足している点(人事)】

人材開発・組織開発面では「気づきの機会」 「マネジメント層の能力開発」 「組織の風通し効果」「ハラスメント抑制」 、人事制度運用面では「配置転換・異動での参考」「人事評価・目標管理活用」「昇降格での活用」が多く挙がる。


【360度評価 不満に感じる点(人事)】

360度評価の不満点は運用面で「簡単にできない・労力が多い」「実施目的を理解させにくい」、人事制度運用面で「人事評価・目標管理活用」、人材開発・組織開発面で「気づきの機会」「チーム最適思考へ」が上位に来る。


【360度評価 実施意義(評価対象者)】

全体の意義実感割合は4割強で回答者より1割程度低め。研修、強みのフィードバックや読み解きフォローがある場合は7割以上が意義を実感するが、あてはまるものがない場合は意義実感割合がゼロとなっている。


【360度評価 満足している点(評価対象者)】

上位には「周囲からの評価・フィードバックが受けられる」 「変革への意識が高くなった」 「信頼関係が向上した」「社内の縦のコミュニケーションが良くなった」が挙がっている。意義や満足を感じている対象者はフィードバックをプラスに捉えていることが見て取れる。その他良いと感じる点は回答者と同様の傾向で双方の認識が近いことがうかがえる。



【360度評価 強みの再認識の効果(評価対象者)】

研修や読み解きフォロー等があると自分の強みの再認識割合は6割を超えてくるが、何らかのフィードバックやフォローがないとその割合は著しく低くなる。自身の結果を受け止め解釈を支援する機会があると強みの再認識に繋がりやすいが、それらが薄くなり本人任せになるほど認識するのが難しくなるのではないか。


【360度評価 改善点の気づきの効果(評価対象者)】

実施後の定期的なリマインド、定期面談、コーチング等があると自分の改善点への気づきの割合は7割を超えてくるが、何らかのフィードバックやフォローがないとその割合は著しく低くなる。定期的に振り返り内省する機会があると改善点への気づきが深まりやすいが、それらの機会が薄くなり本人任せになるほど、認識するのが難しくなるのではないか。



※その他の回答結果を含む全体レポートはこちらからダウンロードできます https://www.hrm-service.net/download/3702/

※調査結果を引用いただく際には出所として「株式会社シーベース」と明記をお願いいたします



  • 分析コメント「レポートを返して終わり、では逆効果にも ”気づき”のフォローを行うことで効果を最大化し、組織開発に活用を」(シーベース代表取締役社長 深井幹雄)

今年の結果で顕著だったのは、360度フィードバック実施後に個別レポートを返すだけではかえって逆効果になってしまいかねないという傾向です。評価を受けた本人が、改善点・強み・アクションプラン策定などすべてにおいて実施意義や効果を感じるためには、リフレクションにつながる各種フォロー施策が非常に重要な役割を果たします。経営や人事など運用側の視点に立ち、自社で360度フィードバックシステムを活用した対話カルチャーを創っていくにはどのような工夫や仕掛けが必要かについても、多くのヒントが得られる結果となりました。昨年からの変化では、実施目的の「ハラスメント対策」の増加も目立ちました。360度フィードバックをやりっぱなしの施策にせずに、目的を達成すべく運用設計をすることの重要度が上がっていると言えるでしょう。


  • データ読み解きセミナー開催決定!

本調査レポートを解説するオンラインセミナーを開催します。最新の調査データから市場動向を考察し、成功を収めるための戦略的アプローチを探求します。またシーベースより組織や個人のパフォーマンスを最大化するためのベストプラクティスを共有します。ぜひ360度フィードバックの専門知識を向上させて今後の業務にお役立てください。

タイトル:

 データでわかる!360度フィードバックの展望 〜市場の最新動向と成功の秘訣とは?〜

対象となる方:

 ・経営者、人事部の方、経営企画室の方

 ・人材育成・組織開発に取り組まれている方

 ・360度フィードバック施策について最新動向や他社事例を知りたい方

日時:

 10/31(火)12:00~13:00開催

登壇者:

 シーベース代表 深井幹雄

お申込み/形式:

 https://www.hrm-service.net/seminar/3709/

 オンライン配信、事前申し込み制です。お申込みいただいた方に参加用のURLを後送します。


■調査概要

・調査手法:インターネットリサーチ

・都道府県:全国

・対象者、サンプル数:

①社員調査:360度評価(多面評価)を会社が導入、評価者or被評価者 1,000サンプル

②人事調査:経営者、人事( 組織開発、人材開発、人事評価等業務関与者) 242サンプル

・実施期間:スクリーニング調査:2023年5月15日〜5月18日、本調査:2023年5月22日~29日


■株式会社シーベースについて https://www.cbase.co.jp/

株式会社シーベースは「フィードバックと対話で、すべての人と組織、社会をアップデートする。」をミッションに掲げ、大手企業を中心に1,000社以上が導入する360度評価システムの「CBASE 360」、多面的に組織コンディションの把握と改善策の支援を実現する「組織診断」などの各種HRサーベイクラウドサービスを運営しています。これからも、人と組織が成長するためのDX(ODDX)を推進し、未来をリードする企業として価値発揮していくことを目指します。


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会社概要

株式会社シーベース

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URL
https://www.cbase.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区新宿2-8-8 ヒューリック新宿御苑ビル 7F
電話番号
03-5315-4477
代表者名
深井 幹雄
上場
未上場
資本金
9000万円
設立
2000年06月