【女性管理職の意識調査】管理職になることへのマイナスイメージは着任後にポジティブな体験に変化傾向

モチベーション維持のカギは「メンター」の存在

Mentor For

企業のDE&I(Diversity, Equity & Inclusion)・女性活躍推進を目的とした、社外メンターの育成・マッチング・社内メンター制度支援を提供する株式会社Mentor For(東京都渋谷区、代表取締役・池原真佐子、以下Mentor For)は、管理職経験がある女性の「Mentor For公式メンター」に対し、管理職経験に関するアンケートを実施いたしました。「Mentor For公式メンター」の9割は女性で、かつ大半が大企業からベンチャー、官公庁含め管理職の経験を有しています。

調査の結果、管理職になる前は「業務時間が長い」「男性の方が向いている」などマイナスイメージや懸念点が多く挙げられました。しかし、実際に管理職になってみると「面白い」「人脈が広がる」などポジティブな体験に変化する傾向が判明しました。

一方で、管理職になってから全体の半数が「モチベーションの維持が難しくなることがあった」と回答。その打開策として「他者との関わり」=「メンターの存在」がカギになることが調査から見えてきました

◆調査背景:女性リーダーのロールモデル不足の中、「一歩先を行く」公式メンターの管理職経験について調査

日本の多くの企業で男性中心の意識や働き方が根強く残り、女性リーダーのロールモデルが不足している中、あらたに管理職に着任しさまざまな困難に立ち向かっている女性に向けて情報を提供できないかと考えました。そこで、管理職経験のあるMentor Forの公式メンターに向けてアンケートを行い、管理職になる前となった後の心境の変化、管理職のやりがい、女性管理職の苦労と乗り越え方などについて調査しました。今回は企業で係長以上の経験がある38名の回答を元に結果をまとめました。

◆調査結果まとめ

1.管理職のイメージと実際にギャップあり

①管理職になる前はマイナスイメージや懸念点が回答数の過半数を占める。しかし、実際になってみるとポジティブな実感が全回答の約7割を占める結果に

管理職になる前に抱いていた「管理職」のイメージについて聞いたところ「業務時間が長い」「男性の方が向いている」などマイナスイメージや懸念点を挙げる回答が全回答の53.6%と過半数を占めました。しかし「実際に管理職になってみて感じること」について聞くと、この割合が全体の27.6%にまで減少しました。対照的に「面白い」「人脈が広がる」などポジティブな実感をしているという回答が管理職になる前後で46.4%から72.4%に変化し、26%増加していることが分かりました。

初めて管理職になる前に抱いていた、「管理職」のイメージは全体の53.6%がマイナスイメージ
実際に管理職になってみて感じることは全体の72.4%がポジティブな実感

②特に管理職のイメージと実際のギャップが大きかったのは「プライベートとの両立」が困難か可能かについて

管理職になる前のイメージはプライベートとの両立が”困難”という回答が全体の10.6%を占めましたが、実際になってみて困難という回答は全体の1.6%にまで減少。逆にプライベートとの両立が”可能”という回答は管理職になる前後で全体の0.7%から8.3%に増加しました。

<管理職のイメージと実際について回答者のコメント>

(一部抜粋)

・管理職になる前に躊躇したのは、当時の管理職の人たちが長時間労働で家庭両立が難しいと思ったこと、楽しそうに働いている管理職が少なく魅力的にみえなかったことからです。一方で、管理職は裁量があるので、仕事の進め方やスタイルを変えるのも自分次第。

・私自身は特に苦労と感じなかったのが正直なところ。ただ、多くの管理職女性を見てきて、自分で思う理想の管理職みたいなイメージにとらわれて苦しんでいる様に思う。そのイメージ故に、いろんなキャリアの悩み、家庭と仕事とのバランスの苦労などをしている様に思う。

2.管理職のイメージと実際について

①管理職になってから、全体の半数が「モチベーションの維持が難しくなることがあった」と回答。

管理職になってから、モチベーションの維持が難しくなる時期はありましたか?という質問に対しては半数が「はい」と回答しました。管理職になってみると着任前のイメージよりはポジティブな実体験が多い一方で、モチベーションの維持が難しくなる時期が訪れる可能性は高いことが分かりました。

<モチベーションの維持が難しくなった理由>

(一部抜粋)

・組織の成果が上がらないとき、数字のプレッシャーに押しつぶされそうになったため。

・相談相手や同志と感じる人がおらず、孤独を感じたから。女性管理職ということで大変目立つため、必要以上にプレッシャーを感じたから。

・自分で考えても行き詰まったため上司に相談したときに、全くアドバイスをもらえることもなく、管理職だから自分で考えろと突き放されたとき。

②モチベーション維持が難しくなったときは、アドバイスをもらう、ロールモデル・パーツモデルとなる人を見つけるなど「他者との関わり」=「メンター」の存在がカギ

管理職になるにあたり「苦労したことと、それをどう乗り越えたか」について記述回答を読み解くと、悩んだときにアドバイスをもらうこと、ロールモデル・パーツモデルを見つけること、相談相手をもつことなど「他者との関わり」がモチベーション維持・前進にポイントになることが分かりました。キャリアの悩みに伴走する「メンター」が女性管理職の活躍のカギになることが見えてきました。

<「女性」が管理職になるにあたり、苦労したことと、それをどう乗り越えたか>

(一部抜粋)

・周りの見る目、周りを見る目が変わり、どう変化させているか戸惑った。同性の上司に相談しアドバイスを得て、自分の考え方の軸を決めてからは迷わなくなった。

・自分が管理職になってよいのか、なぜ自分が選ばれたのかわからず自信が持てなかったが、その当時の上司(アメリカ人女性)から「あなたは能力があり選ばれたのだから、自信をもちなさい」と言われ、自信を持って部下を指導することができるようになった。


・同姓、同環境(子育て両立など)のロールモデル、パーツモデルを見つけられるとよいと思います。気軽に相談できる相手(上司/同僚/異性含む)を見つけられると、話すだけで楽になることもあると思います。

◆最後に

初めて管理職になる/なった女性へのメッセージやアドバイスを聞いたところ、多数の応援メッセージが寄せられました。

<先輩から、初めて管理職になる/なった女性へのメッセージ>

(一部抜粋)

・色々な制約はあるかもしれませんが、自分がやりたいことをやりたいようにやれる裁量権が大きくなること、また、人の成長を支援できること、管理職は素敵なチャンスだと思います。

・何かに迷ったら一人で抱えずに上司や管理職の先輩に相談してください。助けてくれる人は思った以上にたくさんいるはずです。

・管理職の仕事ほど、自分らしさを発揮できる仕事はないと思っています。あなたらしく、自分のペースで、とはいえ主語を「組織」「部下」「事業」にしながら、管理職を楽しんでください。心から応援しています。

・自分が部下だったときの「上司」を思い出してみてください。尊敬できる上司は「スーパーマン」や「業務にたけた人」だけではなかったはずです。所属する部門で求められていることは何かを考えながら、自分らしい「管理職」を目指してください!

アンケートで寄せられたその他のメッセージは、以下からご覧いただけます。

https://mentorfor.jp/20240606/

◆株式会社Mentor For 代表 池原 真佐子 コメント

多くの女性が管理職への挑戦にためらうと言う話をよく聞きますが、「いざ管理職になってみると、やりがいを持てる機会が多い」ということが今回の調査で明らかになりました。これは今まで多くの女性管理職から聞いていたことではありますが、改めて、このようにリリースとして共有できることはとても大きな意味があると思います。もちろん、38名という数の回答ではありますが、この貴重な女性のリアルな声が、さらに多くの次世代女性を励ましていくと信じています。また、男性が多くを占める中で女性としてマイノリティが前に出続けていくことは容易ではありません。だからこそ「メンター」と呼ばれる、一歩先を進んできた人生の先輩たちに頼ってほしい。そしてメンターを得ることで、壁があっても乗り越えていけることでしょう。

◆Mentor Forの事業について

厚生労働省が2023年に発表した「令和4年度雇用均等基本調査」によると、管理職等に占める女性の割合は、部長相当職では8.0%、課長相当職では11.6%となっています。

政府は2020年代の可能な限り早期に、女性役員比率を少なくとも30%にする目標を掲げていますが、経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国の中で日本は最低水準で、女性活躍に大きく後れを取っている実情があります。

Mentor Forでは、女性管理職育成を起点に組織のDE&Iを企業の経営戦略としていくことをミッションとしています。

女性のロールモデル的な人材を「社外メンター」として自社育成し、企業で働く女性管理職やリーダー候補へ社外メンタープログラム(※1)を提供。社外メンターは、Mentor Forで運営する「ビジネス・キャリアメンターアカデミー」を卒業し、メンタリングスキルに加えて女性活躍やDE&Iの知識を持ち、かつ審査を通過したプロ人材のみが在籍しています。

メンタリングの累計セッションは約7,000時間、企業の女性管理職や、女性管理職育成に寄り添ってきました。

(※1)社外メンタープログラム:通常はオンラインにて月1回60分のメンタリングを6〜10回に分けて実施。

Mentor Forによる2023年9月の調査(※2)では、メンタリングを通して自身のキャリアや強みを振り返ることができ、業務への意欲や自信につながったり、職場や部下への貢献意欲が高まったりするなど、ポジティブな変化につながっていることが分かっています。

(※2)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000037706.html

人口減少やデジタル化によるリモートワークの推進など産業構造が大きく変わる中、日本が経済成長を続けるには、女性活躍などダイバーシティ(多様性)の推進は不可欠とされています。Mentor Forでは、メンタリングを通じて女性管理職育成に直接寄与するのみならず、男性管理職・役員層にも働きかけて社外メンターの重要性を理解いただき、社内メンター育成・制度運用へと繋げていくといった「女性管理職育成・DE&Iのための風土作り」までワンストップで支援していきます。また、サービス提供などで得られたノウハウをもとに、組織のDE&I推進に向けた情報の発信や提言を積極的に行っていきます。

◆本調査概要

Mentor For公式メンターのうち、以下に当てはまる方へのアンケート調査

・課長・あるいは課長相当の役職以上で管理職経験をされていた方

・管理職に就いていた間に、部下の育成に関わっていた方

・管理職に就いていた時期が1年以上の方

タイトル:管理職経験に関するアンケート

調査期間:2024年5月1日(水)~2024年5月8日(水)

調査方法:WEBアンケート

サンプル数:38

調査主体:株式会社Mentor For

・回答者の約9割が女性(89.5%)

・8割以上が、従業員規模101名以上の会社に勤務(86.8%)

・経験した最終役職「経営・役員・本部長・部長」以上が約7割(71.1%)、11名以上の育成を行った人が約6割(57.9%)

回答者の属性については以下からご覧いただけます。

https://mentorfor.jp/20240606/


◆株式会社Mentor For(メンターフォー)

設立 :2014年9月

代表:池原  真佐子

住所:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町37-11 大久保ビル503

事業内容:
メンター育成、社外メンターマッチング、社内メンター制度構築支援
組織のDE&I推進コンサルティング、研修・講演

HP:https://mentorfor.jp/

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会社概要

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URL
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業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区宇田川町37-11  大久保ビル503
電話番号
-
代表者名
池原 真佐子
上場
未上場
資本金
700万円
設立
2014年09月