【セミナー開催報告】病院と在宅の「連携の壁」を越える、eWeLLが学術集会で急性期と慢性期をつなぐ新モデルを提言
~多忙な退院支援の現場と訪問看護がともに、患者のQOL向上を目指す~
在宅医療の質向上と効率化をDXで推進する株式会社eWeLL(証券コード:5038 本社:大阪市中央区)は、大阪府豊中市で開催された「第30回 日本在宅ケア学会学術集会」にて、2025年9月14日に地域医療連携をテーマにランチョンセミナーを共催。
会場には、300人以上の地域医療関係者が集いました。

本セミナーでは、急性期病院における退院支援の現状と課題を共有し、患者が安心して地域での療養生活に移行できるよう、慢性期医療を担う訪問看護ステーションをハブとした新たな地域連携モデルについて、病院側・地域側双方の視点と具体的事例を交えて議論が行われました。
また、セミナーの第二部では、Webで簡単に地域の医療機関を探せる無料プラットフォーム「けあログっと」が紹介されました。
地域にある医療・介護サービスを好きな条件で絞り込み検索でき、地図上で見える化するこれまでにない新サービスに、「まるで“お店検索”感覚」「これなら、近くの施設の特色や空き状況がわかる」「プラットフォーム上で繋がれるのは、退院調整がラク」と注目が集まりました。

■セミナーテーマ
「繁忙な退院支援部隊と地域をつなぐ訪問看護ステーションとの連携モデル」
登壇者 大阪大学医学部附属病院 患者包括サポートセンター副看護師長 吉田 麻美氏
ななーる訪問看護ステーション 統括管理者 勝眞 久美子氏
座長 株式会社eWeLL 常務取締役 北村 亜沙子

■セミナー開催の背景
高齢化の進展と医療の高度化に伴い、病院で治療を受けた後、患者が医療依存度の高い状態で退院し、在宅療養へ移行するケースが増加しています。
一方で、急性期病院では在院日数の短縮化が進み、退院支援を担う看護師やソーシャルワーカーは多忙を極めています。
特に、特定機能病院には遠方からの入院患者も多く、退院後の地域社会資源との連携先の選定に困難が生じることも少なくありません。
このような状況において、退院患者が住み慣れた地域で切れ目のない医療・ケアを受けるためには、病院と地域の医療・介護サービス提供者、特に在宅療養の最前線を担う訪問看護ステーションとの円滑な連携が不可欠です。
そこで、病院と訪問看護をはじめとする地域におけるより良い退院支援連携について考えるきっかけとなるよう、今回のセミナーを開催いたしました。


■セミナー講演内容
本セミナーでは、病院と訪問看護、双方の立場から退院支援連携のリアルな課題と、その解決策としての連携モデルが示されました。
1. 病院の立場から見た退院支援の現状と課題
登壇者:吉田 麻美氏(大阪大学医学部附属病院 患者包括サポートセンター 在宅看護専門看護師)
特定機能病院である大阪大学医学部附属病院の退院支援の実績データを基に、在宅療養移行支援の現状を解説。医療依存度の高い患者や遠方からの患者の退院支援における課題、連携する事業所の選定における難しさなどを挙げ、地域とのより緊密な連携の必要性を訴えました。


2. 地域の訪問看護の立場から見た連携モデルの提案
登壇者:勝眞 久美子氏(テキックス株式会社常務取締役・ななーる訪問看護ステーション統括管理者)
「『生きる』を『活きる』に導く看護」を理念に掲げるななーる訪問看護ステーションの実例を紹介。新規依頼の7割が病院・クリニックからであり、医療ニーズの高い利用者への対応において医療機関との連携を重視していると説明。
一方で、情報共有ツールの煩雑化といったICT連携の課題にも触れ、病院・大学・地域が一体となった人材育成や連携強化の重要性を提言しました。


登壇者コメント
勝眞氏「看護とは、看護師の関わりによって生命力を惹きだすart(技術)であると考えています。今回のセミナーを通じて、多忙を極める病院の退院支援チームと、地域で患者様の生活を支える私たち訪問看護ステーションが、いかにして強固なパートナーシップを築けるか、その一つのモデルを提示させていただきました。今後も私たちは、患者様一人ひとりの『活きる』を支え、質の高い在宅療養の実現と地域医療への貢献を目指して、医療機関との連携をさらに深めてまいります。」
■第30回日本在宅ケア学会学術集会について
創立30周年を迎える日本在宅ケア学会が主催する学術集会です。全国の在宅ケアに関わる研究者、実践者が集い、最新の研究成果の発表や情報交換、議論を通じて、在宅ケアの質の向上と発展を目指しています。



■今後の展望
今回のランチョンセミナーのように、急性期医療を担う病院と、慢性期医療の中核である訪問看護ステーションとの連携促進は、在宅医療のプラットフォーマーであるeWeLLの重要な責務の一つだと考えます。
私たちは、医療・介護従事者の業務負担軽減と、在宅療養者が安心して暮らせる社会の実現を目指しています。そのために、訪問看護向け電子カルテ「iBow(アイボウ)」で蓄積した8,300万件超(2025年7月時点)の慢性期医療データを活用し、地域医療連携を加速させる地域包括ケアプラットフォーム「けあログっと」などのサービスを展開しています。
eWeLLは在宅医療のプラットフォーマーとして、データとテクノロジーの力で今後も地域医療の課題を解決し、革新的な価値創造で社会に貢献してまいります。


■eWeLLについて
「ひとを幸せにする」をミッションに掲げ、DXで在宅医療の業務支援を推進し、医療従事者の業務効率化と患者QOLの向上を実現するサービスを提供しています。
訪問看護向け電子カルテ「iBow」、地域全体の医療リソースを最適化し病院の退院支援を効率化するマッチングプラットフォーム「けあログっと」等を展開し、全国47都道府県で5万4千人以上の看護師等(※1)の業務で日々利用され、延べ74万人以上の在宅患者(※2)の療養を支えています。

社名 :株式会社eWeLL
上場市場 :東京証券取引所グロース市場(証券コード:5038)
代表者 :代表取締役社長 中野 剛人(ナカノ ノリト)
本社 :大阪市中央区久太郎町4-1-3 大阪御堂筋ビル13F
設立 :2012年6月11日
事業内容 :在宅医療分野における業務支援事業(訪問看護ステーション向けSaaS型業務支援ツール(電子カルテシステム「iBow」)等を提供する事業、診療報酬請求業務を代行する「iBow 事務管理代行サービス」など)
URL :eWeLL公式サイト https://ewell.co.jp
eWeLL IR情報 https://ewell.co.jp/ir
iBow公式サイト https://ewellibow.jp
けあログっと公式 https://carelogood.jp
受賞歴 :2021年『第16回ニッポン新事業創出大賞 経済産業大臣賞 最優秀賞』
2022年『第21回Japan Venture Awards 中小機構理事長賞』
2023年『EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2023 ジャパン』
2024年『KANSAI DX AWARD 2024 近畿総合通信局長賞(総務省)』
2025年『経済産業省 DXセレクション2025 優良事例賞』
同年 『看護DXアワード 2025 home nursing賞』
同年 『ポーター賞 2025』
※1 2024年12月末時点におけるiBow上で稼働中職員の看護師、准看護師、専門看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、精神保健福祉士、看護助手等の総数。
※2 2024年12月末時点における発行されたiBow上の訪問看護指示書の延べ対象患者数。
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