信頼を基盤とした人的資本開発戦略の策定「AIとの共働で競争力を強化」組織行動科学® 提供開始

Human Capital Development：Value Creation XR HRD®

smart creative management®︎

2024年10月23日 11時00分

芸術と組織行動科学®による開発を約910社へ提供するリクエスト株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役：甲畑智康）は、AIによる人的資本経営を支援するXR HRD®研究センターと共働で、顧客や事業パートナーとの信頼関係を中心に据えた新たな「人的資本開発戦略フレームワーク」を開発いたしました。この人的資本開発戦略は、「市場、事業、組織、機能、技能」の5つの軸を統合し、AIの力を活用することで、持続的な企業成長と競争力の強化を目指します。AIを導入する目的は、膨大なデータ処理や複雑な相関関係の管理、迅速な戦略の更新が必要な現代の市場環境において、AIが人間の限界を補完し、より精緻な分析と柔軟な意思決定を可能にするためです。AIと協働することで、人間の役割は「何を理想の状態とするのか、その状態のイメージを想像し、条件設定を行い、仮説検証を行う」といった戦略設計における創造性や対人関係に重きを置く形へと変化します。

「人的資本開発戦略フレームワーク」は、企業全体での信頼関係構築を重視し、具体的な行動計画として以下の5つの軸に基づいています。

1. 市場軸：

背景: 市場は顧客ニーズの多様化や需要の変動など、絶え間ない変化にさらされています。このような変化に柔軟に対応することは、顧客との関係を深め、信頼を築く第一歩です。顧客満足度を高め、競争力を強化するためには、顧客が本当に求める価値を提供することが重要です。
目的: 市場の変化に迅速かつ柔軟に対応できる人材を育成します。市場ごとのニーズに応じた新技術の導入、製品開発、新規マーケットの開拓を推進するための技能を高めることで、顧客との信頼関係を深め、⾧期的な競争力の向上を図ります。

2. 事業軸：

背景: 事業分野ごとに特有の課題が存在し、製品別、部門別、地域別のニーズがあります。これらに適切に対応することは、事業の持続的成⾧に直結すると同時に、事業パートナーとの信頼構築にもつながります。
目的: 各事業の目標達成を促進し、事業拡大や新規市場開拓を可能にするために、専門的な技能や知識を持つ人材を育成します。これにより、事業内外のステークホルダーとの信頼関係を強化し、協力体制をより強固にします。

3. 組織軸：

本社の役割: 人的資本開発の全体戦略を設計し、リーダー育成や技能開発の方針を策定します。市場の変化や事業目標の達成に直結する技能向上に注力し、組織全体の能力を底上げします。特に、リーダーシップスキルの向上により、組織内外での信頼構築を推進します。
事業部門の役割: リーダー候補者を見つけ、その育成を支援します。現場での実務を通じた信頼関係の構築を重視し、事業の成⾧を支える人材を育成します。実務経験を通じて技能を習得し、組織全体の成⾧を促進します。

4. 機能軸：

概要: 企画、設計、購買、生産、営業、エンジニアリング（施工）、アフターサービスなど、企業の各機能ごとに人材育成目標を設定します。各機能の技能向上を支援し、業務効率や製品・サービスの品質向上を実現します。これにより、顧客に価値を提供し、信頼を構築し、企業全体の競争力を強化します。

5. 技能軸：

概要: 技能は、「技術（知識）×観察の視点×価値観・考え方」の3つの要素から成り立ちます。新入社員からシニア層まで、役職に応じた育成プログラムを導入し、個々の成⾧を促進します。新人や若手社員には、現場経験を通じて考える力を育て、顧客のニーズに的確に応えます。シニア社員は、「安定型」と「専門型」に分け、業務の維持や後進の育成、新しい技術の導入や変革を担います。次世代リーダー候補者は、実務を通じて技能を高め、リーダーシップを発揮しながら信頼を築く機会を与えます。

課題と克服方法

人的資本開発戦略の策定を成功させるためには、以下の課題を克服する必要があります。

データの処理: 市場動向や事業ニーズに関する膨大な情報を正確に分析し、戦略の基盤を整えます。
複雑な相関関係の管理: 各軸が相互に影響するため、条件設定により戦略の連携性を強化します。
迅速な適応: 市場変化に即応するため、戦略を迅速に見直し、適応することが求められます。
知識の整理: 更新される知識を整理・統合し、戦略設計の精度を高めます。
バイアスと組織の影響: 意思決定におけるバイアスや組織内の権力関係の影響を最小限にするため、条件設定を基にした客観的な評価を行います。

出発点：動的な理想の状態

戦略設計の出発点は、企業が目指す動的な理想の状態です。固定的な目標数値ではなく、変化する環境に対応できる柔軟なビジョンを持つことで、持続的な競争力の維持が可能になります。

人間とAI（GPT）の協働による戦略設計

理想の状態のイメージ: 人間は、まず何を理想の状態とするのか、そのイメージを描きます。
条件設定: 理想の状態に向けた条件を具体的に設定し、行動の指針を明確にします。
AIによる仮説生成: GPTは設定された条件に基づき、多様な仮説を生成します。これにより、幅広い戦略オプションが提示されます。
仮説の検証: 人間は仮説を行動に移し、得られた知見を基に新しい条件を設定し、戦略を見直します。

GPTの役割

データの整理と分析: 大量のデータを処理し、戦略の基盤を整えます。
相関関係の可視化: 5軸間の関係を明確にし、戦略の一貫性を強化します。
リアルタイムの戦略更新: 最新情報を基に、迅速な戦略更新を可能にします。
バイアスの排除: 客観的な分析により、バイアスを排除し、公平な戦略設計を支援します。

人的資本開発は企業の持続的な競争力を支える重要な基盤であり、信頼関係の構築がその中心であるという認識に基づいています。さらに、AIの活用により、戦略の実行と更新をより迅速かつ正確に行うことが可能になります。この戦略は、個々の成長を促進し、企業全体の持続的成長と競争力強化を実現することを目指しています。