アイスは“癒しの相棒”?物価高でも買われ続ける理由は“心の満足”にあった
【20~60代の男女に聞いたアイスに対する価値意識と消費行動に関する調査】

小売業界に特化した商品・顧客分析ソリューションを始めとする、パッケージシステムを開発・提供しているデータコム株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役:小野寺修一)は、20代~60代の男女にアイスの消費に関するアンケート調査を実施しました。
コーポレートサイト:https://www.datacom.jp/
【調査背景】
食品全体で値上げが続くなか、アイスクリーム市場は過去最高の販売実績を更新し続けています。2024年度には市場規模が6,451億円に達し、前年比でも販売金額・数量ともに伸長しました(日本アイスクリーム協会調べ)。そこで今回、20~60代の男女450人を対象に、「アイスに対する価値意識と消費行動」に関する調査を実施しました。
【調査結果概要】
・約8割が価格の高騰を実感も、満足感によって購買が促進されている
・アイスを食べる理由は「冷たさ」より「ご褒美」
・日常派が優勢も、ご褒美派も一定数存在
・高付加価値アイスに求められるのは「贅沢な素材」や「味わい」などの品質
・記憶と体験に紐づくアイス体験
約8割が価格の高騰を実感も、満足感によって購買が促進されている

アイスの価格に対する意識について聞いたところ、「高くなったと感じる」と回答した人は全体の約81%に上りました。
一方で、そのうちの約半数は「少し高いけど満足感があるから買っている」と回答。価格上昇が顕著な中でも、アイスは“納得感のある贅沢品”として消費されていることがわかります。

また、男女別の回答を見ると、女性は特に満足感による購買の傾向が強いことが分かります。
アイスを食べる理由は「冷たさ」より「ご褒美」

アイスを食べる意味を尋ねたところ、最多は「自分へのちょっとしたご褒美」で22.6%。次いで「冷たさが気持ちいい」22.1%、「おいしいから純粋に楽しみ」18.7%と続きました。
冷たさや美味しさといった機能面を抑えて、自分へのご褒美が最も多く票を集めました。
この結果から、アイスは単なる“冷たい食べ物”ではなく、感情的な報酬としての価値が高いことがうかがえます。
生活者にとってアイスは、「日常を少し豊かにするもの」「疲れをリセットするもの」になっているようです。

ご褒美的な側面を求める女性、機能を求める男性とアイスへのニーズは男女の差も見受けられます。
日常派が優勢も、ご褒美派も一定数存在

「100円台の定番アイス」と「250円以上のプレミアムアイス」どちらがより満足できるかを聞いた設問では、「定番アイスを日常的に楽しむ」が約半数の42.0%、「プレミアムアイスをたまに楽しむ」が21.8%、「どちらも同じくらい満足する」が26.2%となりました。
日常的にアイスを楽しみたい層が多い一方で、高価格帯のアイスを“たまの贅沢”として高い満足度を得ている層も一定数いることが分かりました。

また、こちらも男女の傾向の違いは明白で、「日常的に楽しみたい」男性に対して、「贅沢」や「ご褒美」といった嗜好性が強い女性という結果でした。
高付加価値アイスに求められるのは「贅沢な素材」や「味わい」などの品質

高付加価値のアイスに何を期待するか尋ねた質問で、最も多かったのは「贅沢な素材の使用」58.9%に。次いで、「独自の食感」32.0%、「複雑で洗練された味わい」30.7%と続き、品質面へのニーズが上位になりました。
「希少性」や「視覚的な美しさ」といった、特別感や映え要素のブランディングも一部のニーズはあるものの、味や素材といった品質面への期待の高さがうかがえました。
記憶と体験に紐づくアイス体験
自由記述で「印象に残っているアイス体験」を聞いたところ、以下のようなエピソードが寄せられました。
「お風呂上がりに旦那と一緒に食べるアイスが1番美味しい。」
「アイスを食べる全ての時間が至福の時です」
「家族でのドライブ中に牧場直営のアイス店で食べたこと」
「高校生の時に学校帰りに友達と寄り道してコンビニのソフトクリームを食べる時間は特別だったなと思います。」
「冬の暖かい部屋で食べるちょっと高級なアイス」
寄せられた声を見ると、ある瞬間の感情や思い出に残る体験と紐づいたものが多くありました。
今回の調査結果から、アイスは単なる嗜好品ではなく、「満足感」「癒し」「ご褒美」といった情緒的価値のある商品として、生活者に選ばれているということが分かります。
【調査概要】
地域:全国
調査方法:QIQUMOによるアンケート調査
調査人数:20代~60代の男女 450人
調査時期:2025年7月
※本リリースの調査結果や分析をご掲載いただく際には「データコム株式会社 調べ」とご記載ください。
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