AI位置情報解析のレイ・フロンティア、コストコ群馬明和倉庫店周辺の人流分析結果を公開。コストコ誘致で県外訪問者増加!
〜独自の位置情報分析技術で県内住民や県外訪問者の動きを可視化〜
東京からのアクセスもよく、「鶴舞う形の群馬県」でいう鶴のくちばしに位置している明和町。
2023年4月26日、明和町に倉庫型小売店『コストコ群馬明和倉庫店』がオープンした。
これにより、地域の住民や近隣の方々は、品揃え豊富な食品や日用品を手に入れる新たな選択肢を手に入れることができ、地域経済にも新たな刺激が生まれ、賑わいが増すことだろう。
そこで、独自収集したデータを扱う弊社で、
コストコ開店後の明和町にどのような人流変化・行動変容が起きたかを分析してみた。
調査データについて
データ概要
弊社アプリ日々の歩数や移動などの位置情報と写真を自動的に記録するアプリ「SilentLog」より収集したデータに匿名化処理を施したもの
対象期間
2023/4/26~2023/8/31
対象エリア
コストコ群馬明和倉庫店周辺
調査対象者
対象期間、対象エリア内に行動履歴がある方
自宅職場推定について
弊社では毎日、SilentLogアプリユーザーごとに、過去一定期間内の滞在データを時間帯ごとに集計し、自宅と職場の場所を推定しています。その推定データを利用することで、都道府県ごとに県内在住者と県外在住者を分類することができる。
ヒートマップ分析について
ベースとなる地図は、OpenStreetMap ( http://www.openstreetmap.org/about/ ) を使用。
ヒートマップの色はその地点の滞在人数の多さを表していて、寒色・無色が一番少なく、暖色へ色が濃くなるにつれて多くなることを表している。
なお、ヒートマップから個人を特定できないように、滞在者が少ない地点は、ヒートマップから除外している。従って、地図上にヒートマップの色が描画されていない地点は、滞在者が全く存在しない、または、滞在者が少ないために無視された地点に該当する。
結果について
群馬県在住者のコストコ周辺での滞在状況
県外からコストコ周辺に流入した人の滞在状況
こちらのヒートマップは、コストコに滞在した人を対象として、
群馬県内在住者と県外に住んでいる方、および東京周辺に住んでいる方を分けて分析した結果である。
来場者の内訳としては、
埼玉(45%)、群馬(25%)、東京(7%)、栃木(6%)であった。
コストコ内での平均滞在時間(分)は、
栃木(165分)、千葉(105分)、東京(75分)であり、群馬は7位(50分)であった。
遠方からの方が滞在時間が長くなる傾向。
コストコ滞在時間が長くなるのは、見ているだけでも楽しく広い店舗に様々な商品を取り扱っており、コストコ店内で行われる試食や実演販売、ボリューム満点のフードコートなど店内だけで充実した時間を過ごせるというコストコのエンタメ性の高さがうかがえる。
コストコ内での平均歩数は、千葉(2846歩)、栃木(2635歩)、東京(2422歩)であり、群馬は7位(1528歩)であった。
滞在時間と歩数は相関があることがわかった。
このことから、コストコへ来ているお客様は滞在時間内でしっかり店内を回遊しているということが推測できる。
ここで、群馬県周辺の県(埼玉県、栃木県)を除外し、東京周辺ユーザー(東京、神奈川、千葉)に着目し、コストコ以外の周辺施設への訪問先を分析してみた。
結果としては、
館林駅、ジョイフル本田千代田店、羽生駅、近藤沼公園、つつじが岡公園、館林IC、羽生PA、カインズ羽生店などが確認できた。
駅は交通的な利用、公園はおそらくファミリー層が立ち寄っているのだと推測できる。
また、カインズやジョイフル本田などの大型ホームセンターへの流入も確認できた。
コストコ誘致により、お客様だけでなく従業員が他県から流入してきている可能性が考えられる。
結果のまとめ
いかがだっただろうか。
今年の4月にオープンして5か月程度だが、都道府県内外の居住者を分けて分析することにより、県外の方もコストコ目当てに明和町に立ち寄っているという結果を確認できた。
施設オープンといったイベントを分析することにより、地域の行動変容を深く知り、次の施策に活かすことができるのではないかと考えています。
コストコのオープンは、明和町にとって大きな起爆剤となり、地域の人々にとって利便性も上がり、住みよいまちづくりのひとつとなったことでしょう!
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。
※ データはあくまで弊社サービスで収集したもので、実際とは異なる場合がございます。
◾️レイ・フロンティア株式会社
「現実と仮想をつなぐ世界一のサービスを創る」をミッションとして、2008年に事業を開始し、現在は人工知能による位置情報分析プラットフォーム事業、行動分析支援、アプリ開発、新規サービス開発、実証実験支援の提供(OEM提供も含む)も手掛けております。
所在地:東京都台東区台東2-26-8 KSビル 3階
代表者:代表取締役 田村建士
設立:2008年
事業内容:
■人工知能による位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」の開発・運営
1. スマートフォンアプリ向け 移動分析特化型のSDKの提供(データ分析、情報配信)
2. 移動データの分析ツールの提供(ペルソナ分析、移動情報の可視化)
3. クライアント向けスマートフォンアプリケーション企画・開発・運用
4. 自社アプリケーションの開発運営(SilentLog)
5. スマートフォンアプリおよびシステム導入に関わるコンサルティング事業
URL:https://www.rei-frontier.jp
【本件に関するお問い合わせ】
レイ・フロンティア株式会社
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Email:info@rei-frontier.jp
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