Fast Beautyが電話対応の自動化に向けて「AI Messenger Voicebot」を導入
〜月間17,000件の電話問い合わせを自動化し、年間5,000万円の機会損失を防止〜

ヘアカラー専門店fufu(フフ)を運営する株式会社Fast Beauty(以下、Fast Beauty)は、AIエージェントを提供する株式会社AI Shift(以下、AI Shift)のコールセンター向けAIエージェント「AI Messenger Voicebot」を株式会社北國銀行及び株式会社CCイノベーションの支援の元、7月より一部店舗での運用を開始することをお知らせいたします。
導入背景
Fast Beautyが運営するヘアカラー専門店「fufu」では、140店舗以上で月間約17,000件の電話問い合わせがございますが、ご来店中のお客様への対応などから、即時電話応対ができないケースもありました。その結果、電話が繋がらない「あふれ呼」が発生し、既存のお客様の満足度低下や、新規来店機会の逸失といった課題に直面していました。
こうした状況を受け、自社コールセンターの設立やBPOの活用など複数の選択肢を検討した結果、AIを活用した電話応対の自動化を可能にする「AI Messenger Voicebot」の導入を決定いたしました。本取り組みでは、コールセンター向けのAIエージェントとして大幅にリニューアルしたAI Messenger Voicebot (※) を活用します。これにより、新規予約・キャンセル・変更といった基本的な予約業務をこれまでよりも会話のラリーを減らし、より快適な顧客体験の元、完全自動化します。
※AI Messenger Voicebotをコールセンター向けAIエージェントとして大幅にリニューアル:https://www.ai-messenger.jp/voicebot/news/3574/
活用内容
①あふれ呼対応
店舗スタッフが応対できなかった「あふれ呼」を、AI Messenger Voicebotが自動応答することでお客様をお待たせする事なく、漏れなく対応できるようになりました。これにより、お客様は待ち時間なく、必要な予約手続きをスムーズに完了できるようになります。
②新規予約/変更/キャンセル対応の自動化
予約システムおよび顧客管理システムと連携することで、電話口でのリアルタイムな新規予約等の応対を実現しました。また、本取り組みで活用するリニューアルされたAI Messenger Voicebotは日程調整や予約の詳細情報など、これまで複数回のやり取りが必要だった電話応対がスムーズかつ効率的に完結できるようになりました。
<具体的な会話例>

③通話内容の記録
AI Messenger Voicebot の管理画面上には、過去の会話内容が対話形式で記録されます。これにより、店舗スタッフはお客様とVoicebotのやり取りを一目で確認することができ、スムーズな対応に繋がります。
今回の導入は、「お客様を待たせない」という体験価値の向上にとどまらず、これまで対応しきれていなかった電話からの新規予約を獲得することで年間5,000万円以上の機会損失防止を防ぐ効果も見込まれています。
今後の展望
7月より一部店舗での運用を開始し、効果検証後に全店舗への展開を予定しています。また、予約応対に加え、今後はお客様からの問い合わせ内容に合わせた柔軟な応対など、より高度な機能の追加も検討しています。
当社では、人とAIの協働の実現を目指し、引き続き各種プロセスの自動化範囲を広げ、人にしか対応できない付加価値の高い業務にスタッフが集中できる環境を構築してまいります。これにより、さらなるお客様の体験価値の向上と業務効率化の両立の実現を目指します。
株式会社AI Shiftについて
株式会社サイバーエージェントの100%子会社として、2019年に設立。「人とAIの協働を実現し、人類に生産性革命を起こす」というミッションを掲げ、自社でのAIプロダクトの開発やAIエージェント構築プラットフォーム「AI Worker」の提供・構築支援、生成AIリスキリング・生成AIコンサルティングの提供、パートナー企業との協業による支援など、AI を軸とした事業を展開しています。
特に、カスタマーサポート領域向けのプロダクトである、電話応対を自動化する
「AI Messenger Voicebot」、チャット応対を自動化する「AI Messenger Chatbot」は既に金融・自治体・飲食・サービス・不動産などあらゆる業界の企業に導入されています。
事業の詳細は、https://www.ai-shift.co.jp/ をご覧ください。
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