Job総研による『2023年 冬ボーナス実態調査』を実施 支給あり7割 過去5年で最高額も”ほぼ貯金” 背景に物価高
〜 男女差30万円 不満から”6割が転職視野” 高まる生活防衛意識 〜
【物価高騰と冬ボーナス】
物価高騰が1年以上にも及び昨今も賃上げや税収に関する議論がなされるなど、2023年の終盤までお金や収入に関する話題が後を絶たない中、各企業で冬ボーナスの支給が行われるシーズンとなりました。厚生労働省の調査では今冬ボーナスは例年と比較して高い水準との予想が立ちましたが、物価高騰に賃上げが追いつかない状況とも言われています。このような状況で実際に働く社会人の今冬ボーナスの支給有無や冬ボーナスに対する意識に変化は見られるのでしょうか。
そこでJob総研では 614 人の社会人男女を対象に、今冬ボーナスを含めた過去5年の支給有無と支給額の推移、また物価高騰による消費意識や今冬ボーナスの使い道、さらに今冬ボーナスから貯金に回す割合と具体的な金額及び今冬ボーナスの納得度と転職意識などを調査した「2023年 冬ボーナス実態調査」を実施しました。
【調査概要】 調査対象者 :現在職を持つすべての社会人 JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者 調査条件 :全国 / 男女 / 20~50代 調査期間 :2023年11月29日~12月4日 有効回答数 :614人 調査方法 :インターネット調査 |
【TOPICS】 ・全体の67.9%が今冬ボーナス「支給あり」と回答 平均支給額は66.5万円 中央値は55万円 ・支給有無の推移では2019年から微増傾向で今冬は過去5年で最多 支給額も今冬が最高の推移 ・「支給あり」の男女別回答は男性75.5%で女性54.8% 平均額では男性が女性より36.0万円高い ・全体の70.0%が今冬ボーナスを「貯金する派」 ボーナスの使い道は「預貯金」や「投資」が上位 ・全体の62.0%が今冬ボーナスで「転職を考える」と回答 背景には「支給額の納得度」が関係 |
【今冬ボーナスの支給有無と推移】
回答者全体の614人に2023年の冬ボーナスの支給有無を聞くと、「支給あり」が67.9%で過半数をしめ、「支給なし」が32.1%となりました。また冬ボーナス「支給あり」の推移を見ると、2019年が60.2%、2020年が61.7%、2021年が62.5%、2022年が62.1%と2019年から微増が続き2023年は過去最多の67.9%という結果になりました。
【今冬ボーナス支給予定額と推移】
今冬ボーナスの支給ありと回答した417人に支給額(支給予定額を含む)を記述回答にて聞くと、今冬ボーナスの平均支給額は66.5万円、中央値が55万円、最頻値が50万円となりました。過去5年の平均支給額推移を見ると、2019年が63.7万円、2020年が62.5万円、2021年が64.2万円、2022年が63.9万円と増減を繰り返してきましたが、2023年は過去最多の66.5万円という結果になりました。
【男女別支給有無と支給額】
今冬ボーナスの支給有無を男女別に見てみると、支給ありと回答した男性が75.5%、女性が54.8%となっています。また、男女別の支給額を見ていくと、男性の平均額が77.6万円、中央値70万円、最頻値50万円に対して、女性の平均額は41.6万円、中央値35.5万円、最頻値が30万円という結果になり、平均額で36.0万円、中央値で34.5万円、男性の支給額が女性よりも高い結果となりました。
※更に詳細な集計データは別紙の「2023年 冬ボーナス実態調査 報告書」をご参照ください(※3)
【物価高によるボーナスの使い道】
回答者全体の614人に物価高騰による消費活動への影響を聞くと、「消極的になった派」が65.8%になり、内訳は「とても消極的になった」が19.7%、「消極的になった」が18.2%、「どちらかといえば消極的になった」が27.9%でした。今冬ボーナス支給ありと回答した417人に今冬ボーナスの主な使い道を聞くと、「預貯金」が47.9%で最多となり、次いで「投資」が22.0%、「買い物」が19.4%と、上位3つの回答となりました。
【今冬ボーナスの貯金額】
今冬ボーナス支給ありと回答した417人に今冬ボーナスの貯金予定を聞くと、「ほぼ全額貯金」が39.6%、「半分以上を貯金」が30.4%と、「貯金派」は全体の70.0%の結果となりました。また今冬ボーナスの平均貯金額は40.0万円、中央値が30万円、最頻値が30万円となり、今冬ボーナスの平均支給額66.5万円に対して60.2%を貯金する結果となりました。
【転職意識とボーナス納得度】
回答者全体の614人に今冬ボーナスの有無や支給額を踏まえた転職意識を聞くと、転職を「考える派」が62.0%になり、内訳は「とても考える」が24.1%、「考える」が14.3%、「どちらかといえば考える」が23.6%でした。同回答者に今冬ボーナスの納得度を聞くと、「納得できる派」が57.1%になり、内訳は「とても納得できる」が13.5%、「納得できる」が18.7%、「どちらかといえば納得できる」が24.9%でした。
※更に詳細な集計データは別紙の「2023年 冬ボーナス実際調査 報告書」をご参照ください(※3)
【回答者自由記述コメント】
今冬ボーナスの支給額を受けて2024年に転職を考える趣旨のコメントが顕著に見られました。
・夏も冬もボーナスをもらえなかった。来年はボーナスのある会社への転職を考えようと思います ・ボーナス額が去年より減ったので生活費のためにもボーナスがしっかり貰える所へ転職したい ・賃金を上げないならせめてボーナスをと思いましたが、期待額以下だったので転職を視野に入れます ・転職してボーナス支給も収入アップも期待できるなら、2024年は転職するのもいいかもしれない ・物価が上がるのだからボーナスぐらい欲しいと思うのが当たり前。もう我慢できないので転職します |
※その他、冬ボーナスに関するコメントは下記「JobQ Town」にて確認いただけます。
【調査まとめ】
今回実施した「2023年 冬ボーナス実態調査」では、全体の7割が今冬ボーナスの支給があり、平均支給額は66.5万円と、支給有無と支給額は過去5年の中で最も高い水準となりました。男女別で平均支給額見ると、男性が77.6万円、女性が41.6万円と、男性の支給額が女性より36.0万円高い結果となりました。
また、今冬ボーナスの使い道では「預貯金」や「投資」、「買い物」が上位回答となり、過去実施したJob総研の調査(※4)で初めて「旅行」が上位3回答から外れ、全体の6割強が物価高騰による消費活動が”消極的になった”と回答しています。最多回答となった「預貯金」については、全体の7割が今冬ボーナスは半額以上”貯金する”と回答し、平均貯金額は40.0万円と、平均支給額の6割以上を貯金に回す結果となりました。今夏ボーナスの使い道(※5)では「旅行」のランクインも顕著となりましたが、2022年末から慢性的に続く生活品の値上げを背景に、今冬は特に”節約や貯蓄”への意識が高く見られる時期となっていることが読み取れます。
そして、全体の4割が今冬ボーナスへ”不満派”を示しており、全体の6割が今冬ボーナスの支給を受けて「転職を考える」と回答していることから、2024年の転職人口は2023年よりも増加することが予想されます。今後も物価高騰の加速だけでなく、社会人に向けたさまざまな税収が調整されることを見据えると、企業は”従業員の生活を守るため”の賃上げやボーナス支給を余儀なくされる可能性も考えられる調査結果となりました。
ライボでは今後も就職・転職・働き方などに関連する様々な調査を実施し、リアルで透明度の高い情報を発信することで個が活躍する社会の実現を目指してまいります。
株式会社ライボ コミュニケーション戦略部 部長
広報グループ長兼「Job総研室長」
堀 雅一(ほり まさかず)
2021年にJob総研を立ち上げ、その後”働く社会人や就活生”を中心に様々な観点から意識や行動などについて調査研究を実施。市場の現状と未来を分析し、社会へ発信することで働く社会
人や就活生の選択機会に貢献する事を目的としている。
またJob総研の調査をもとに各大学で「キャリア設計」の授業を実施する他、多くのメディアでキャリアや働き方など社会との関連などを解説している。
※取材についてのお問い合わせはプレスリリース最下部にある連絡先からお願いします
【(※5) 2023年 夏ボーナス実態調査】
https://job-q.me/articles/15215
【(※4) 過去の冬ボーナス実態調査】
2021年版(2021年12月6日公開)
https://job-q.me/articles/13406
2022年版(2022年12月5日公開)
https://job-q.me/articles/14514
【(※3) 2023年 冬ボーナス実態調査 報告書】
報告書では同調査の属性やその他設問の回答結果をより詳細にご確認いただけます。
https://job-q.me/articles/15482
【(※2)Job総研について】
Job総研は就職・転職やキャリア全般に関する研究や各種調査の実施により、市場の現状と未来を分析し、社会へ発信することで就転職関連市場に貢献する事を目的とし立ち上げられました。
就職・転職・働き方・ランキング・働く女性など多数のジャンルで信頼できる情報を発信していくことにより、就転職活動に役立てていただくことや、キャリアに関する不安や悩みを解決する一助として”個が活躍する社会により良い選択の機会”を提供し就転職市場に貢献してまいります。
【(※1)JobQについて】
「あなたが知りたい”働く”は誰かが知っている」をコンセプトに運営するJobQの累計登録者数は40万人を超え、キャリアや転職に関する情報交換と相談ができるサービスです。具体的な企業名を検索して、現役社員や元社員による口コミだけではなく、仕事全般に関する悩みや就職・転職への不安など漠然とした内容も含まれ、匿名によるユーザ同士でコミュニケーションを取りながら、より良い選択をつくる場になっています。
■JobQ”ボーナス”に関するQ&A
【会社概要】
会社名 :株式会社ライボ
設立 :2015年2月3日
代表取締役 :森 宏記(もり こうき)
所在地 :〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目19-9第一暁ビル3階
事業内容 :キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」の企画・開発・運営
グループ会社 :2019年3月1日 パーソルキャリア株式会社にグループイン
ホームページ :https://laibo.jp/
JobQ Town :https://job-q.me/
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株式会社ライボ 広報担当:堀 雅一
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Mail :masakazu.hori@laibo.jp
問い合わせフォーム:https://laibo.jp/contact_press/
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【プレスリリース原稿】
https://prtimes.jp/a/?f=d13597-193-89c82ccbad9c4e2009018ae08976c38c.pdf
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