25卒学生に就職活動の早期化について調査
― デメリット「学業等との両立」「情報収集が大変」が最多、企業への要望は「他社との差別化ポイントや強みを教えてほしい」-
■就職活動の早期化:「早期化を感じる」が8割以上(84.1%)
「先輩の話や想定していたスケジュールと比較して、就職活動は早期化していると感じますか」と質問したところ、「感じる」が84.1%、「わからない」が13.5%、「感じない」が2.4%という結果になりました。
■就職活動の早期化に伴い企業に求めたいこと:
「会社説明会で他社との差別化ポイントや強みを教えてほしい」が最多(43.5%)
「就職活動の早期化に伴い、企業に求めたいことはありますか(2つ選択)」と質問したところ、「会社説明会で、他社との差別化ポイントや強みを教えてほしい」が43.5%と最多となりました。続いて、「早期から、社員と話せる機会を設けてほしい(座談会など)」が31.2%、「早期から、質問の量と質を求めないでほしい」が27.1%、「早期から、志望動機をきくことはやめてほしい」が21.8%、「リアルで話せる機会を作ってほしい」が15.3%、「プロフィールを見てからスカウトを送ってほしい」が12.9%、「特にない」が10.0%、「その他」が2.9%、という結果になりました。
■就職活動の早期化のメリット:「早い段階で内定を獲得できる」が8割で最多(80.0%)
「『就職活動の早期化』のメリットと感じること (複数回答)」を質問したところ、「早い段階で内定を獲得できる」が80.0%、「安心感や余裕も持って、就職活動に臨める」が40.0%、「様々な業界・職種を見ることができ、視野が広がる」が30.0%、「メリットと感じることはない」が12.4%、「就職活動をいつ・どのくらいの期間行うか調整しやすい」が9.4%、「その他」が 2.4%となりました。
■就職活動の早期化のデメリット:「学業や部活動、アルバイトとの両立が大変」が最多(74.1%)
「『就職活動の早期化』のデメリットと感じること(複数回答)」を質問したところ、「学業や部活動、アルバイトとの両立が大変」が74.1%、「選考の情報公開日が企業によりさまざまなので情報収集が大変」が72.9%、「いつ就職活動を終えればよいかわからない」が38.2%、「選考内容が変化しており、先輩の体験記があまり参考にならない」が25.3%、「その他」が9.4%、「デメリットと感じることはない」が2.9%となりました。
■就職活動の早期化のメリット・デメリットについての自由記述
また、「就職活動の早期化」のメリット・デメリットについて感じることを自由回答形式で質問したところ、下記のような回答が見られました。
▶メリット
・早期から就活について考えることで、自分が納得して会社選びができやすくなる
・早い時期から内定をもらえること
・面接などのリアルな就活に慣れることができる
・卒論に集中できることは良いと思う
▶デメリット
・学業や研究活動、資格取得のための勉強、アルバイトなどとの両立が難しい
・将来やりたいことや、志望動機が明確に固まっていない状態で面接に挑まなくてはいけないのが辛い
・就活の方法が分かっていないで段階で早期選考を受けて力を出せないことがあった
・企業によって採用時期がバラバラなため、就活が長引くこと
・研究活動に支障が出てきている。社会の潮流上仕方がないことではあると思うが、
研究を重視したい人にとっては苦しい状況であると思う
・卒業研究が決まる前にESを書かなければならないので、「ガクチカなど」アピールできる内容が減ってしまう
・部活の部長をしているので、学業と部活動、就職活動の両立が難しく、
精神的につらくなることも度々あり、本末転倒になりかけた
調査結果について、8年以上新卒採用支援に携わる、Future Finderメディア事業部長の佐藤は次のように述べています。
「『早期化に伴い企業に求めたいこと』について、『会社説明会で、他社との差別化ポイントや強みを教えてほしい』や『早期から、社員と話せる機会を設けてほしい(座談会など)』の回答が上位となりました。その要因として、早期化のデメリットで最多の回答を得た、『選考の情報公開日が企業によりさまざまなので情報収集が大変』が関係していると考えます。各企業の多様な選考スケジュールを把握し、取捨選択しながら納得のいく就職活動を進めるには、各企業の強みなど、いわゆる学生側が『この企業の選考に進みたい』『この企業で内定を承諾したい』と思える決め手となる情報が必要となっていると見受けられます。
そのため企業は、このような学生の状況や心境を考慮したうえで採用広報・選考を進めること、また早期の選考においては、学生は部活動や学業での研究活動に取り組んでいる最中であるため、個人のスキルや経験のみでなく、将来性や熱意、ビジョンなど個人のポテンシャルを重視した選考を取り入れることなどが、今まで以上に必要になっていると考えます。」
Future Finderメディア事業部長 佐藤裕康
ジェイック入社後、中途採用支援からキャリアをスタート。その後は、マーケティング部門の立ち上げ、組織マネジメントを経て、2016年にダイレクトリクルーティングと求人メディアの2つの特徴を併せ持つ新卒採用メディア「Future Finder®」の立ち上げを担当。2020年に同事業部の事業部長に就任。
【調査概要】
調査名称:「2025年卒業学生の就職活動の早期化」に関するアンケート
調査対象:当社サービス「Future Finder®」登録した2025年卒学生
調査機関:自社調査
調査方法:Webアンケート
調査期間:2023年10月7日~11月19日
回答者数:170名
▶本調査記事URL:https://www.hr-doctor.com/news/recruit/new-recruit/news-26138
■「Future Finder®」概要
企業と学生との“特性マッチング”を行う就職支援(採用支援)サイトです。心理統計学を活用した診断エンジンを用いて、企業は自社で定着・活躍可能性の高い学生を探し出すことができ、学生は特性検査の結果をもとに、自分の特性が活かせる社風の会社組織・職(仕事)を知ることができます。ダイレクトリクルーティングと求人メディアの2つの特徴を併せ持つサービスで、18卒の支援よりスタートしており、現在は24卒、25卒の支援を行っています。
■会社概要
代表取締役:佐藤 剛志
設立 :1991年3月
資本金 :2億6,188万円(2023年7月末現在)
本社所在地:東京都千代田区神田神保町1-101 神保町101ビル6F(東京本社・受付)
事業所 :東北、名古屋、大阪、福岡オフィス、熊本オフィス、上海ジェイックマイツ
事業内容 :フリーター・既卒・第二新卒者向けの就職・採用支援サービス「ジェイック 就職カレッジ®」
中退者の就職・採用支援サービス「ジェイック 中退就職カレッジ」
新卒学生の就職・採用支援サービス「新卒カレッジ®」
新卒ダイレクトリクルーティング「Future Finder 🄬」
企業向け教育研修事業
既卒向け就職支援サービス:https://www.jaic-college.jp/
新卒向け就職支援サービス:https://shinsotsu.jaic-college.jp/lp/2023/
企業向け採用支援サービス:https://www.jaic-g.com/service/adoption/
企業向け教育研修サービス:https://www.jaic-g.com/service/education/
採用×教育チャンネル 「HRドクター」:https://www.hr-doctor.com/
【お問い合わせ先】
株式会社ジェイック 担当:松尾
E-mail: info@jaic-g.com TEL 03-5282-7600 FAX 03-5282-7607
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