マンパワーグループ労働白書「キャリアの新原則」を発表

世界8カ国、約3,000人のリーダーと従業員を対象に、キャリア開発における意識のギャップを調査

マンパワーグループ

総合人材サービスのマンパワーグループ株式会社 (本社・東京都港区、代表取締役社長:池田 匡弥、以下マンパワーグループ)は、世界8カ国(イギリス、フランス、ブラジル、メキシコ、アメリカ、カナダ、シンガポール、オーストラリア)における1,029人のリーダーおよび2,402人の従業員を対象に、リーダーと従業員のエンゲージメントギャップを調査した労働白書「キャリアの新原則」を発表します。

本調査の実施背景:多様化する従業員ニーズへの対応

昨今、従業員は成長と自己開発への意欲が高く、新たなスキル習得や専門性の深化を通じて仕事にやりがいを見出そうとしています。しかし、その目標を実現するための明確な支援やキャリア形成を共に支えるパートナーがいないため、計画的なキャリア開発ではなく、自己流の取り組みや偶然の機会に頼らざるを得ない状況にあります。

一方、リーダーは従業員のキャリア開発に対して誠意を持って取り組んでいるものの、テクノロジーの変化等に伴う環境変化への対応に追われ、従業員が求める継続的かつ将来を見据えた支援を十分に実践できていないのが現状です。今回は、従業員の期待とリーダーの意図との間に広がるギャップに焦点を当て、組織が人材支援のあり方を見直すためのデータとインサイトを発表します。

【従業員視点】キャリアのDIY:従業員はキャリアを自力で築いている

昨今の従業員は、キャリア形成方法として「自分の興味や優先事項に基づく選択(32%)」という回答割合が多く、自律的にキャリアを築いていることが分かります。

一方、リーダーが従業員のキャリア形成に積極的に関与しない結果、組織と従業員の間で目標のズレが生じた場合、労働力のパフォーマンス低下やスキルギャップの拡大につながります。企業は人材育成と戦略目標を結びつけることが不可欠です。

【リーダー視点】現在のリーダーによる支援は不十分―何が効果的なのか

従業員のキャリアプラン策定支援に関する組織の取り組みとして「定期的なパフォーマンスレビュー(15%)」や「個別のスキル開発プラン策定(14%)」が挙げられました。これらの取り組みは、定型的な運用にとどまっていることが多く、従業員との意義ある対話にはつながっていません。

リーダーの業務量の増大や組織の人材不足の状況から、リーダーにとってキャリア開発を継続的な優先事項として位置づけることが難しいのが現状です。

キャリア支援モデルの再構築を行うために必要なこと:リーダーが取るべき6つのアクション

社会的な環境変化に適応して人材戦略を再構築し、従業員が自らのキャリアを主体的に切り拓いていけるよう支援するためには、以下6つのアクションが重要です。

1:経験を軸にしたキャリアパスを描けるようにしましょう

従来型の単一のキャリアラダーを昇るだけではなく、多様な経験を積むことで成長の機会が広がっていきます。従業員には、組織構造がフラットになっていることを明確に伝え、チームや部門を超えてどのように成長できるかを的確に示すことが重要です。

2:スキルを軸に、意思決定と社内異動を行えるようにしましょう

スキルは、社内で誰もが収集したり交換したりできる「通貨」のようなものです。また、デジタルスキルポートフォリオを活用し、従業員の成長をトラッキングすることで、リーダーは従業員のスキルを可視化でき、より的確な判断を下せるようになります。

3:AIを恐れず、その変化に備えられるようにしましょう

従業員にとって、AIが日々の業務にどのような意味を持つのかを理解できるよう支援することが重要です。例えば、理論と実践を組み合わせた学習を行うなど、AIへの好奇心を組織文化の一部として根付かせましょう。従業員がAIを「能力を引き上げてくれるチームメンバー」として捉えるようになれば、自信と創造性を持って仕事に取り組むようになります。

4:マネージャーの役割を、管理者から積極的なキャリアナビゲーターへと転換させましょう

マネージャーには、従業員のキャリアを導く役割を果たすための権限を提供しましょう。さらにリーダーを評価する際は、単に人材を定着させる能力だけでなく、従業員一人ひとりのキャリア成長プランを共に設計し、組織内での円滑なキャリア転換を実現させる能力についても評価・報酬の対象とする必要があります。

5:キャリア開発に試験的アプローチを取り入れましょう

柔軟性のないキャリアプランではなく、従業員がさまざまな役割やスキルを試し、個人に合った道を見つけられるような、小規模かつ意図的なキャリアの試験的取り組みを実施しましょう。

6:業務の流れの中で、実践的な学びを実現しましょう

スキル開発を継続的なサイクルとして定着させるためには、ビジネス施策や戦略的プロジェクトとスキルの成長を直接結びつけ、研修や学習機会を通して身についたスキルを称える文化が大切です。

マンパワーグループ労働白書「キャリアの新原則」

詳細は、こちらのURLからご確認ください。

URL:https://www.manpowergroup.jp/company/r_center/w_paper/ 

マンパワーグループ Talent Solutions(タレントソリューションズ)について

ManpowerGroup®のブランドのひとつであるTalent Solutions®は、当社の主要なサービスであるRPO、TAPFIN-MSP、ライトマネジメントで構成され、企業の複雑な人材ニーズへの対応を支援しています。深い業界知見と人材ニーズへの理解を活用し、人事戦略をサポートする、データに基づいたソリューションを提供しています。人材の誘致・獲得から、スキルアップ、育成、定着まで、最先端のテクノロジーと広範な人材インサイトを活用し、複数の国において大規模かつシームレスなサービスを展開していることが特徴です。

ライトマネジメント ブランドサイトURL:https://mpg.rightmanagement.jp/ 

 

マンパワーグループ株式会社について

ManpowerGroup®は、組織を成功に導く「人材」の採用、評価、育成、管理に関わる総合人材サービスを提供しています。75年近くにわたり、世界70ヵ国・地域で、ManpowerGroup®ブランドのManpower®、Experis®、Talent Solutions®を通じて、変化する働く世界の組織変革を継続的に支援してきました。ダイバーシティ&インクルージョンの観点から、最も働きやすい企業として多様性が評価されています。マンパワーグループは、2025年に16回目となる「世界で最も倫理的な企業」の1社に選ばれました。

ホームページURL: https://www.manpowergroup.jp/ 

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会社概要

マンパワーグループ株式会社

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URL
http://www.manpowergroup.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区芝浦3-1-1 田町ステーションタワー 30階
電話番号
03-4531-2937
代表者名
池田 匡弥
上場
海外市場
資本金
40億円
設立
1966年11月