クラスターメタバース研究所、複合現実感分野のトップ国際会議「ISMAR 2025」にて、「AI Agent Flex」コア技術の論文採択

商用AIエージェント「AI Agent Flex」でブランドごとにカスタマイズされた接客サービスの提供を可能に

クラスター株式会社

国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスター株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:加藤直⼈、以下「クラスター」)は、2021年に日本におけるメタバースの創造と発展を目指して設立した研究機関「メタバース研究所」の研究員らによる共著論文が、複合現実感(MR)・拡張現実感(AR)分野の最も権威ある国際会議の一つである「IEEE ISMAR 2025(※1)」に採択されたことをお知らせします。本論文は2025年10月8日-12日に開催されるISMAR 2025にて口頭発表が行われます。

なお、本研究で開発された技術は、既に商用AIエージェント接客サービス「AI Agent Flex」(※2)としてサービスの提供を開始しており、現在特許を出願中です。

※1:IEEE International Symposium on Mixed and Augmented Reality (ISMAR) 2025

https://www.ieeeismar.net/2025/

※2:関連プレスリリース 【特許出願中】ブランド体験を革新するAI接客「AI Agent Flex」を正式リリース。姿・声・性格までを完全パーソナライズし、“ブランドの顔”をAIが担う時代へ

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000367.000017626.html

■研究内容について

商用メタバースプラットフォームでは、ユーザー生成コンテンツ(UGC)による多様な仮想空間が形成されていますが、来訪者が目的地を理解し、有意義な探索体験を構築することは困難でした。一方で、従来のVR空間やメタバース内のエージェントは、事前設定されたルートに沿った案内や限定的なキーワード応答に留まり、ユーザーの曖昧な発話や変化する興味に柔軟に対応できませんでした。一方、大規模言語モデル(LLM)の急速な発展により、リアルタイムでの文脈理解と自然な対話が可能なエージェントの実現可能性が飛躍的に向上しています。


本研究では、商用メタバースプラットフォーム上でユーザーの興味や状況に応答しながら空間を案内する、オンデマンド型のナビゲーションエージェントを開発しました。このエージェントは、空間情報とLLMベースの自然言語処理を統合しながら、プラットフォームへの依存性を最小限に抑える疎結合なアーキテクチャを採用しています。開発したシステムは、ユーザーの自由な質問や要望に対して、文脈を理解した柔軟な自然言語対話を実現するとともに、メタバース空間のメタデータを活用することで的確な案内を提供します。

本研究では、商用メタバースプラットフォーム「cluster」において、PC版99名、VR-HMD版94名の計193名による大規模比較実験を実施し、提案するオンデマンドエージェントによる行動変容効果を検証しました。その結果、固定ルート案内やエージェントなし条件と比較して、滞在時間を1.5-1.7倍、自由探索時間を3-5倍に延長することが実証されました。また、没入感やエージェントの知覚印象に関する主観評価により、PC環境とVR-HMD環境でのクロスプラットフォーム効果特性も明らかになりました。

■実用化への展開

本研究成果は、商用AIエージェント接客サービス「AI Agent Flex」として既にサービスの提供を開始しています。AI Agent Flexは、外見や声だけでなく、性格・価値観・ユーモアセンスまで、ブランドに合わせて細かく設定可能な高度なパーソナライズ機能を搭載しています。これにより、AI Agent Flexが基礎的な接客業務を担うことで業務効率を向上させ、人間スタッフはブランドの世界観を五感で伝える演出や感情共有に集中でき、顧客ロイヤルティと再来訪を加速させます。

■論文詳細

論文タイトル: Navigation Pixie: Implementation and Empirical Study Toward On-demand Navigation Agents in Commercial Metaverse

発表会議:24th IEEE International Symposium on Mixed and Augmented Reality (ISMAR 2025)

論文著者:

柳川光理(クラスターメタバース研究所/筑波大学)

廣井裕一(クラスターメタバース研究所)

時田聡美(東京大学/クラスターメタバース研究所)

畑田裕二(東京大学)

平木剛史(筑波大学/クラスターメタバース研究所)

論文PDF(プレプリント):https://arxiv.org/abs/2508.03216v1

■クラスター株式会社について

クラスター株式会社は、「あらゆるヒト、モノ、技術をつなげる共創空間のOSをつくる」をビジョンに掲げ、日本最大級のメタバースプラットフォームを開発・運営するテクノロジーカンパニーです。独自開発した大規模同時接続基盤を核に、リアルとバーチャルを融合する共創空間インフラを提供しています。

製造・建設・教育・国際会議・エンターテインメントなど多様な業界で採用され、スマートフォン/PC/VRなどマルチデバイスに対応。最大10万人が同時接続できるリアルタイム空間を構築し、多数のIPコンテンツや大型イベントで実績を重ねています。高い信頼性と拡張性を兼ね備え、商業利用とスケールの両立を実現するBtoB型プラットフォームとして成長を続けています。

また、研究所を社内に設置し、ユーザー行動解析、バーチャルAIエージェント、AIによる3D制作自動化などのR&Dを推進。外部研究機関・大学との共同研究や実証実験も積極的に展開し、メタバース技術の進化を加速させています。

テクノロジーと創造力を融合し、バーチャル体験の未来を切り拓く――クラスターは次世代の社会インフラをつくり続けます。

https://corp.cluster.mu/

▼クラスター株式会社の法人向けビジネスの最前線を知ることができるオウンドメディア

https://metaversebiznews.cluster.mu

■クラスターメタバース研究所について

クラスターメタバース研究所は、「人類の創造力を加速する」というクラスター全体の目標を先導します。科学的な知見やプラットフォームに蓄積されるデータをもとに、CV/CG/HCI/VR/BMIおよび、全体をまたぐML領域の研究に取り組み、プラットフォームであるクラスターに短期的・長期的を問わず還元していく成果と、人類全体を前に進めるアカデミックな成果も生み出し、融合していくことを目指しています。

https://lab.cluster.mu/ja/


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会社概要

クラスター株式会社

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URL
https://corp.cluster.mu/
業種
情報通信
本社所在地
東京都品川区 西五反田8丁目9−5 FORECAST五反田WEST 10F
電話番号
-
代表者名
加藤直人
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2015年07月