”ちがい”が力になる組織へ。実践と研究で、異彩を放つ組織を探求する『HERALBONY ACADEMY』始動
8月20日(水)臼井隆志氏(MIMIGURI/アートエデュケーター)と語るトークイベント&カードゲーム先行体験会を開催

株式会社ヘラルボニー(本社:岩手県盛岡市、代表取締役社長:松田崇弥・松田文登、以下 ヘラルボニー)は、創業7周年を迎えるにあたり、新たな知の拠点『HERALBONY ACADEMY(ヘラルボニーアカデミー)』を創設しました。これまで約40団体・2,000名以上に提供してきた体験型DE&Iプログラム(DIVERSESSION PROGRAM)の実践知をもとに、今後は大学との共同研究も視野に、企業や自治体、教育機関などにおける"ちがい"を力に変える組織づくりを探求してまいります。
8月20日(水)には、臼井隆志氏(MIMIGURI/アートエデュケーター)を迎えたトークイベントと、オリジナルカードゲーム型ワークショップの先行体験会を開催予定です。“ちがい”を起点とした組織づくりに関心のある人事・組織開発・DE&I推進のご担当者を主な対象とし、実践と対話を通じて新たな視点を得られる場となることを目指します。
※DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)とは
「多様性:Diversity」、「公正性:Equity」、「包含性:Inclusion」の頭文字から成る言葉。性別、年齢、国籍、障害の有無、価値観などが異なる多様な人たちが互いを尊重しあい、一人ひとりが活きる環境を実現するという考え方
新たな知の拠点『HERALBONY ACADEMY』創設

ヘラルボニーは「80億人がちがいを面白がれるほうの世界へ。」というビジョンのもと、新たな知の拠点『HERALBONY ACADEMY(ヘラルボニーアカデミー)』を創設しました。本アカデミーは、企業や自治体、教育機関を対象に、“ちがい”が活きる組織を探究、実践することを目的とし、以下の3つの活動を柱に運営してまいります。
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研修プログラムの提供
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大学との共同研究を通じた実践知の体系化と発信
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ちがいを面白がれる教育機会の提供
VUCA※やBANI※と呼ばれる不確実で複雑な時代において、固定観念にとらわれず、探索と挑戦を続けられる柔軟な組織が、これまで以上に求められています。『HERALBONY ACADEMY』では、“正しさ”の押し付けではなく、「ちがい」を面白がるマインドを育む「FUNclusion(ファンクルージョン)※」を入り口に、個性や多様性を尊重しながらも、組織として挑戦を称え合える組織のあり方を探求・実践していきます。
現在、『HERALBONY ACADEMY』の予告サイト(ティザーサイト)を先行公開中です。アカデミーの全容は、8月20日(水)のリリース記念イベントにあわせて正式に公開予定です。ぜひ本サイトも併せてご覧ください。
▶︎ 『HERALBONY ACADEMY』公式サイト(ティザー版):https://academy.heralbony.jp/
▶︎「FUNclusion(ファンクルージョン)※」に関する詳細は、レポートサイトでもご紹介しています。https://signing.co.jp/report/funclusion-report/
※用語解説(注釈)
1.VUCA(ブーカ):Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉。予測困難で先が読めない現代の社会・経済環境を表現するキーワードとして使われます。
2.BANI(バーニー):Brittle(脆弱性)、Anxious(不安)、Nonlinear(非線形)、Incomprehensible(不可解)の頭文字を取った言葉。VUCAをより進化させた概念で、現代社会における人間の心理やシステムの不安定さを含む複雑な状況を指します。
3.FUNclusion(ファンクルージョン):「FUN(面白がる)」と「Inclusion(包摂)」を掛け合わせた造語。正しさの押し付けではなく“ちがい”を楽しむことを起点に組織や社会に対する新たな包摂のかたちを探ります。
『HERALBONY ACADEMY』を立ち上げた理由|メッセージ

HERALBONY ACADEMY|Chief Director 神 紀子
(ヘラルボニー/アカデミー統括責任者)
新卒で株式会社リクルートに入社後、営業・新規事業領域を経験。30歳でのフィリピン留学・世界一周を経て社会課題解決の道へ進み、帰国後は株式会社グロービスに入社。経営大学院でMBAを取得。2023年ヘラルボニーのミッションに共感し入社。ウェルフェア事業部の立ち上げを牽引。
welfare事業部の立ち上げから約2年。この1年、多くの方にDE&I研修を体験いただき、驚くほど光栄な評価をいただく機会に恵まれました。けれど、その道は決して平坦ではなく、時にはすべてを投げ出したくなるほどの困難もありました。2人だけで歩き始めた道は、いつの間にか多くの仲間に支えられ、感動を分かち合う道になっていたのです。
ろう者のふみさんと聴者の私は、異なる言語・文化を持っています。視覚障害の石井さんと私は、見える世界と見えない世界で生きています。
この2年で私が強く実感したのは、『“ちがう”ということ、それは決して簡単ではない。』そして同時に、『それこそが人生を豊かにしてくれる』ということです。
言語や文化の壁にぶつかるたび、「当たり前のない世界」が私の視野を広げてくれました。
今、私たちのチームでは、障害の有無に関わらず、一人ひとりが素晴らしいユニークネスを発揮しています。HERALBONY ACADEMYでは、この学びを社会に還元し、“ちがいを面白がれる世界”をともに探求し続けます。

HERALBONY ACADEMY|contents director 菊永 ふみ
(ヘラルボニー/コンテンツ開発者)
ろう者。東京学芸大学特別支援教育専攻科修了後、児童指導員として10年間勤務。並行して異言語Lab.を立ち上げ、代表理事として「異言語脱出ゲーム」などのコンテンツを企画・開発。ろう者・難聴者が主体となるチームづくりを重視し、障害のイメージを変えるべくヘラルボニーに参画。
私にとってヘラルボニーで働くことは、自分の「ちがい」と向き合い続けることでもありました。聴者が多数を占める職場の中で、手話を使って働くということ。共に働く仲間との関わりの中で、自分のアイデンティティを確立しようとする日々の中で、心が折れそうになる瞬間も何度もありました。
ヘラルボニーの掲げる、「障害福祉のイメージを変える」、そんな言葉が、時に遠く、重く感じられたこともあります。けれど、ヘラルボニーでの仕事は、障害のある自分を少しずつ肯定しようとする過程であります。
「ちがい」を面白がること――それは、私にとって簡単なことではありません。
おそらく、社会の中にある無意識の偏見や分断、そして「伝わらなさ」の壁の影響もあるのでしょう。でも、この問いはきっと、私ひとりのものではないと思います。 一人ひとりの心の奥に、深く突きつけられている問いなのではないでしょうか。
葛藤や痛みを抱えながらも、誰かと出会い、語り合い、考え続ける。その積み重ねの先に、社会は少しずつ変わっていくのだと思います。
HERALBONY ACADEMYは、そんな社会の現実に真摯に向き合い、出会いと対話を重ねながら、新しいつながりと可能性を育んでいく場所です。それは、きっと新たな文化を生み出す営みでもあります。誰もが「ちがい」を肯定できる未来へ。その道しるべを、ともに描いていきましょう。
“ちがい”を力に変える、体感型DE&Iプログラム|新サービス「PEACE」提供開始

『HERALBONY ACADEMY』では、「FUNclusion(=FUN × Inclusion)」をコンセプトにした体験型のDE&I研修プログラムとして、このたび、オリジナルカードゲーム型プログラム「PEACE」の提供を開始いたします。「PEACE」は、ヘラルボニーでも人気の契約作家・笠原鉄平氏による描き下ろしアートを使用し、「見えない」「 聴こえない」といったマイノリティの感覚をゲーム形式で体験できる設計。楽しさの中に深い気づきが得られる構成となっており、企業、行政、教育現場など、あらゆる場での導入が可能です。
今後は「PEACE」をはじめ、チームビルディングや体験型イベントなどのコンテンツ拡充を通じて、より広く探究と実践を進めてまいります。
これまでの実績と参加者の声
『HERALBONY ACADEMY』で展開する体験型DE&Iプログラムは、これまでに約40団体・2,000名以上の企業・自治体・教育機関の皆さまにご導入いただいています。
「人生で受けた中で一番いい研修だった」「プロ集団の企業こそ、こういった研修を受けるべき」といった声も寄せられており、“ちがい”を前向きに捉える組織づくりの第一歩として高く評価されています。

これまでの導入事例や参加者インタビューは、以下noteにてご紹介しています。ぜひご覧ください。
▶︎https://note.com/heralbony/m/m4bf219d69b7d
8月20日(水)開催|『HERALBONY ACADEMY』創設記念トークイベント&先行体験会
『HERALBONY ACADEMY』の創設を記念し、2025年8月20日(水)にトークイベントと新プログラムの先行体験会を開催いたします。
本イベントでは、アカデミー創設の背景と今後の展望を共有するとともに、「“ちがい”が力になる組織とは何か?」をテーマに、ゲストによるトークセッションを実施。また、オリジナルカードゲーム「PEACE」を用いた、体験型DE&Iプログラムの先行体験会も行います。DE&I推進や人材戦略に関わる皆さまにとって、実践のヒントを得られる貴重な機会となっております。ぜひご参加ください。

▼イベント概要
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日時:2025年8月20日(水)14:00〜17:00
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会場:3×3 Lab Future(東京都千代田区大手町1-1-2 大手門タワー・ENEOSビル)
https://www.33lab-future.jp/ -
開催形式:オフライン(会場参加のみ)
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定員:60名
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参加費:無料
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対象:企業からの派遣/個人申込(希望者は要相談)
▼プログラム内容
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トークイベント
「“ちがい”が力になる組織とは?〜人材戦略とDE&Iの交差点〜」 -
ワークショップ
オリジナルカードゲーム「PEACE」先行体験会
▼登壇者・モデレーター(敬称略)
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松田 崇弥(株式会社ヘラルボニー/代表取締役Co-CEO)
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臼井 隆志(株式会社MIMIGURI/アートエデュケーター/コンサルティング事業部 組織長)
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石井 健介(ブラインドコミュニケーター)
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神 紀子(株式会社ヘラルボニー/HERALBONY ACADEMY|Chief Director/モデレーター)
※手話通訳・文字通訳など情報保障あり
▼お申し込み
以下Peatixページよりお申し込みください。
https://peatix.com/event/4506408/view
【株式会社ヘラルボニー概要】
「異彩を、 放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー。障害のある作家が描く2,000点以上のアート作品をIPライセンスとして管理し、正当なロイヤリティを支払うことで持続可能なビジネスモデルを構築。自社ブランド「HERALBONY」の運営をはじめ、企業との共創やクリエイティブを通じた企画・プロデュース、社員研修プログラムを提供するほか、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize」の主催など、アートを軸に多角的な事業を展開しています。2024年7月より海外初の子会社としてフランス・パリに「HERALBONY EUROPE」を設立。
会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.
所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38(本社)、〒104-0061 東京都中央区銀座2丁目5−16 銀冨ビル3F受付(東京拠点)
代表者:松田 崇弥、松田 文登
コーポレートサイト:https://www.heralbony.jp
オンラインストア:https://store.heralbony.jp/
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