「千葉大学環境エネルギーマネジメント実務士」を16年間で560名輩出 2020年度は学生54名に資格を認定

千葉大学のISO14001の運用に関する独自の資格認定制度

国立大学法人千葉大学

千葉大学西千葉キャンパスで、3月15日に今年度の「千葉大学環境エネルギーマネジメント実務士」の資格認定証授与式が行われ、大学の環境マネジメントシステムの運用に貢献した「環境ISO学生委員会」の3年生54名に、学長から認定証が授与されました。
  • 千葉大学独自の環境マネジメントシステムの仕組み「千葉大学方式」
千葉大学は2004年度にISO14001を取得、2013年度にISO50001を取得し(2019年に自己宣言化)、環境・エネルギーマネジメントシステム(以下EMS)の構築と運用を「学生の実務教育の機会」と捉え、教職員の指導・サポートを得ながら学生主体で行っています。この学生の活動を授業の単位としているのが大きな特徴です。

まず、1年次に「EMS実習1」という科目で、EMSの理解や仕事の進め方、内部監査などのノウハウの習得を行うとともに、環境ISO学生委員会の班活動に参加したり、イベントの手伝いを行ったりします。
2年次の「EMS実習2」では、EMS実習1修得者が班長となって数人~10人程度の班員を牽引して、様々な活動・業務を行うほか、EMSの根幹に関わる「基礎研修講師」「内部監査員」「外部審査の議事録作成」などの実務を担当します。
3年次には「EMS実習3」で、2年間で培った知識や経験を、外部の団体や自治体、企業のEMS関連部署などで発揮する5日間のインターン科目になっています。 そして、「EMS実習3」とは別に、3年次まで学生委員として大学のEMSに貢献した学生は、3年生の冬に「千葉大学環境エネルギーマネジメント実務士」という学内資格を学長から与えられる資格認定制度があります。
この資格を取得した学生は2005年度から2020年度までの16年間で560名になりました。
(2005年度15名、2006年度25名、2007年度29名、2008年度39名、2009年度32名、2010年度30名、2011年度38名、2012年度37名、2013年度34名、2014年度44名、2015年度34名、2016年度30名、2017年度37名、2018年度44名、2019年度38名、2020年度54名)
 
  •  「千葉大学環境エネルギーマネジメント実務士」資格の認定式

 

徳久学長より代表して委員長に認定証が授与された徳久学長より代表して委員長に認定証が授与された

2020年3月15日(月)11:00~12:00
例年は12月に実施しており、学長から学生に認定証を授与したあと、学生一人ひとりが活動を振り返った感想を学長に述べ、学長が講話する形で実施していました。今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、3月に延期し、事前に学生の感想を学長に提出し、当日は時間を短縮し、感染対策を行った上で学生代表が感想を述べて学長が講話する形となりました。

 

  •  実務士の資格を授与された学生の感想(学生委員会で経験したこと、成長したこと)

今年度認定証を授与された学生たち今年度認定証を授与された学生たち

・人前に立つ機会が多くあったので人前で話すことが以前ほど苦ではなくなりました。
・メールの書き方やPDCAサイクルなどの、社会に出るための基本的な部分も学ぶことができました。
・他大学の学生と交流する機会もあり、大学独自の活動などの話が聞けて、とても勉強になりました。
・自ら必要なデータを検討し収集・分析した経験は非常に有意義でした。
・サステナビリティレポートの編集方針の検討、執筆依頼、インタビュー、記事の収集、校正・編集作業、デザインなど、作成に係る全ての作業の取りまとめを行った経験から、社会で必要とされるメールや電話の基本スキルだけでなく、人と一緒に仕事を進めていく上で大切なことを多く学ぶことができたと思います。
・映画を通じて大学生が中学生に環境教育を行う企画では、一から企画・実施することの大変さ、そして楽しさを学ぶことができました。
・上海同済大学で行われた環境会議に参加し、日本での環境保全への取り組みを知ることができ大変有意義でした。
・3年間、活動におけるPDCAサイクルの実践を通して、自分から振り返りをする習慣ができ、改善点、良い点をスムーズに次に繋げることができるようになりました。
・町を歩いていて自分が作ったポスターやチラシを見たときは、今までに感じたことがないくらいの大きな達成感を感じました。
・パソコンスキルの向上、初対面の学生や教職員、企業の人との交流、企画の完遂等を経験することができ、どれも大変なことばかりでしたが、得るものも多く楽しかったです。
 
  •  千葉大学環境ISO学生委員会とは

ロゴマーク いそちゃんロゴマーク いそちゃん

千葉大学において学生主体で環境活動を行っている学生団体。千葉大学がISO14001の取得に動き出した2003年に発足し、2005年の取得以後も、大学の環境マネジメントの運営組織の一部としてEMSの運営を担ってきました。毎年1~3年生まで約200名が所属。内部監査員や環境報告書の作成のほか、エネルギー班、紙班、ごみ班、堆肥化班、学内緑化班、構内美化班、学外教育班、環境報告書班など、活動の内容に応じて20ほどの班や担当があり、環境負荷削減の意識啓発活動や、小中学校幼稚園への環境教育活動、緑化や堆肥化といった活動、エコグッズの作成など、幅広い活動を行っています。近年ではSDGsの達成を目指して、企業と連携したプロジェクトもいくつか実施しています。また、2009年にNPO法人格も取得し、NPO法人として企業と協力して里山保全活動を行ったり、地域の学校へ環境出前授業を行ったりしています。
2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、オンラインを中心とした活動を行っています。
公式サイト http://chiba-u-siso.xrea.jp/chibasiso/

◆17年にわたる学生主体の環境活動が評価され、近年様々な賞を受賞しています。
「International Green Gown Awards 2019 (学生関与部門・奨励賞)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000357.000015177.html
「ASCN(アジアサステイナブルキャンパスネットワーク)2019年次大会 最優秀学生活動賞」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000352.000015177.html
「International Green Gown Awards(国際グリーンガウン賞・学生関与部門賞)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000282.000015177.html
「2017 GUPES Green Gown Awards(GUPESグリーンガウン賞)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000261.000015177.html
「平成29年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000228.000015177.html
「第3回 サステイナブルキャンパス賞」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000224.000015177.html
「ISCN Awards 2017 ~Sustainable Campus Excellence Awards~(学生リーダーシップ部門)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000186.000015177.html
 
  • 本件に対するお問い合わせ先

千葉大学環境ISO事務局
kankyo-iso(アットマーク)office.chiba-u.jp
Tel:043-290-3572


◆千葉大学の環境への取り組み
https://www.chiba-u.ac.jp/general/approach/environment/index.html
https://www.keiyobank.co.jp/ir/eco_project/chiba_u_csr.html
 

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会社概要

国立大学法人千葉大学

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URL
https://www.chiba-u.ac.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33  
電話番号
043-251-1111
代表者名
横手 幸太郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2004年04月