89名の学生が209回の研修講師を担当する千葉大学の環境マネジメントシステム

国立大学法人千葉大学

千葉大学ではISO14001に則った環境マネジメントシステムを運用しており、毎年4月には全学生・教職員向けの「環境ISO基礎研修」を行っています。その講師を「環境ISO学生委員会」の学生が務めており、今年は89名の学生が、約1か月間で209回の研修講師を担当します。
  • 千葉大学における学生主体のISO14001の運用
千葉大学は2005年1月に環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001を取得しました。「環境ISO学生委員会」は2003年に発足し、当初から教育の一環として、同システムの運用を学生主体で行ってきました。
学生委員会は毎年、「基礎研修の講師」を務めるほか、「内部監査の監査員」や「サステナビリティレポート」の編集、大学の「環境目的・目標」の原案作成など、システムの中核業務を担っています。
 
  •  環境ISO基礎研修について

学生による研修の様子学生による研修の様子

千葉大学は、10学部・17大学院あり、学生数は約14,500人、教職員数は約3,500人です。毎年、年度初めの学生向けガイダンスおよび教授会等に合わせて、全学生・教職員を対象に、5~10分程度の「環境ISO基礎研修」を行っています。「環境ISO学生委員会」の2~3年生の学生が、研修で使用するパンフレットを作成し、当日の講師を務めます。

この研修では、千葉大学が持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを実践していることを伝え、学生や教職員に協力してもらいたい、省エネや省資源、ゴミ分別、自転車マナーなどの具体的行動について周知しています。

ガイダンスは学部・学科・学年別に開催されるため、例年は、学生向け研修は約150回程度行われ、講師は学生が2名1組で担当します。教職員向けの研修は、各学部の教授会や事務職員の会議等の時間を使って20回程度行われ、講師は学生2名と教職員1名が1組で担当します。

10人規模のガイダンスもあれば、時には400人以上の前で話すこともある上に、教授会など大勢の教職員の前で話すこともあり、講師を担当する学生にとっては貴重な経験となっています。
  • 2021年度の環境ISO基礎研修について
期間:2021年4月1日~5月10日
講師数:学生講師89名、教員講師2名
回数:209回(学生向け187回、教職員向け22回)
方法:対面、オンライン

今年度は、学生ガイダンスを席の間隔を空けるために人数を分けて複数回実施するなど、各学部等で感染対策を徹底したため、例年よりも実施回数が大幅に増えました。講師となる学生たちは、2週間前から健康観察を行い、当日は健康チェックと検温、消毒などを徹底して臨みました。また、教授会をオンラインで実施している学部等もあり、オンラインによる研修もありました。

 

学生が作成した今年度の研修パンフレット(一部)学生が作成した今年度の研修パンフレット(一部)

▼今年度の研修パンフレット
https://kankyo-iso.chiba-u.jp/doc/4-2b_ecocampus-2021.pdf
 
  • 基礎研修の統括担当の学生の声
工学部 3年 橋本隼太
新型コロナウイルス感染症対策のため、対面での準備がほとんどできない一方で、研修の実施回数が例年より多いなど大変なことが多々ありました。しかし、委員会の仲間たちや教職員など、多くの方が快く協力してくれたおかげで、無事に実施することができました。この統括の経験を通じて、仲間を信頼することの大切さや、今の状況を理解し臨機応変に対応するスキルを学びました。

法政経学部 3年 張本伊奈
私は環境ISO学生委員会に入ってから、はじめてこのような大学全体に関わる大きな企画の統括となりました。統括となったことで、企画や運営の流れを理解することができ、多くの方のご協力のもと基礎研修が行われていることを実感しました。今年はコロナ禍で、対面とオンラインの両方の研修方法があり、例年より複雑で準備するものが多くて大変でしたが、このような大きな企画に携われたことをとても嬉しく思っています。
 
  • 千葉大学環境ISO学生委員会とは

ロゴマーク いそちゃんロゴマーク いそちゃん

千葉大学において学生主体で環境活動を行っている学生団体。千葉大学がISO14001の取得に動き出した2003年に発足し、2005年の取得以後も、大学の環境マネジメントの運営組織の一部としてEMSの運営を担ってきました。毎年1~3年生まで約200名が所属。内部監査員や環境報告書の作成のほか、エネルギー班、紙班、ごみ班、堆肥化班、緑化班、構内美化班、教育班、環境報告書班など、活動の内容に応じて20ほどの班や担当があり、環境負荷削減の意識啓発活動や、小中学校幼稚園への環境教育活動、緑化や堆肥化といった活動、エコグッズの作成など、幅広い活動を行っています。近年ではSDGsの達成を目指して、企業と連携したプロジェクトもいくつか実施しています。また、2009年にNPO法人格も取得し、NPO法人として企業と協力して里山保全活動を行ったり、地域の学校へ環境出前授業を行ったりしています。
公式サイト http://chiba-u-siso.xrea.jp/chibasiso/

◆17年にわたる学生主体の環境活動が評価され、近年様々な賞を受賞しています。
「International Green Gown Awards 2019 (学生関与部門・奨励賞)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000357.000015177.html
「ASCN(アジアサステイナブルキャンパスネットワーク)2019年次大会 最優秀学生活動賞」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000352.000015177.html
「International Green Gown Awards(国際グリーンガウン賞・学生関与部門賞)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000282.000015177.html
「2017 GUPES Green Gown Awards(GUPESグリーンガウン賞)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000261.000015177.html
「平成29年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000228.000015177.html
「第3回 サステイナブルキャンパス賞」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000224.000015177.html
「ISCN Awards 2017 ~Sustainable Campus Excellence Awards~(学生リーダーシップ部門)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000186.000015177.html
 
  •  本件に対するお問い合わせ先

千葉大学環境ISO事務局
kankyo-iso(アットマーク)office.chiba-u.jp
Tel:043-290-3572


◆千葉大学の環境への取り組み
https://www.chiba-u.ac.jp/general/approach/environment/index.html
https://www.keiyobank.co.jp/ir/eco_project/chiba_u_csr.html
 

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

国立大学法人千葉大学

67フォロワー

RSS
URL
https://www.chiba-u.ac.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33  
電話番号
043-251-1111
代表者名
横手 幸太郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2004年04月