インソールの研究開発メーカーがこれまでにはない「非対称設計」を生み出すまでの道のりとは

開発の裏側

2021年2月24日 18時41分株式会社　村井

足もとから人の暮らしを豊かにする株式会社村井 (本社:東京都豊島区) は、「飛ばしたい」「安定した球筋にしたい」という望みを足もとからサポートする「右利き専用」のゴルフインソール『インソールプロスポーツゴルフ』をティーチングプロのアドバイスを基に東京工科大学での動作解析・検証、一般ゴルファーによるモニター評価を経て完成し、2021年2月26日までクラウドファンディングを「マクアケ」にて行っています。

Makuake｜左足と右足で異なる形状！新発想【ゴルフインソール】｜マクアケ - アタラシイものや体験の応援購入サービス

ゴルフ用インソールである「インソールプロスポーツゴルフ」については、前回のストーリーでお話させていただきました。

インソールの研究開発メーカーがゴルフインソールを開発するまでの裏側とは

PR TIMES STORY

2回目となる今回は、左右で非対称の形状設計にするまでの道のりについてプロジェクトディレクターの大島がさらに深堀してお伝えさせていただければと思います。

日頃から、趣味であるゴルフのパフォーマンスを自社が製造販売しているインソールを使って上げられないかと考えていました。というのも、私自身が飛距離やスコアに伸び悩んでいたからなんです。そこで、以前より販売している「インソールプロシリーズ」（足、膝、腰のお悩み対策別インソール）が良いのではないか？と思い試していました。

なぜ、足、膝、腰のお悩み対策別インソールがゴルフに良いと考えたのか。それは、「インソールプロシリーズ」は医療現場のノウハウから開発されたインソールで、”それぞれのお悩みに対して原因となる足や膝の歪みを足の裏から正していく”というコンセプトで作られているため、ゴルフのスイングをするうえで役に立つのではないかと考えていました。

特にミスショットに繋がりやすい重心が横に流れてしまうスウェーの防止には、膝痛対策やO脚対策が良いのではないかと思いあたりました。

スウェー防止の練習方法にある「ドアの固定具のような楔型のストッパーを靴の下外側にセットしスイングすると良い。」という練習方法があり、これらのインソールにもインソールの外側に楔形状が付いているので試しに使用してみることに。

正直なところ、「少しでもスコアアップに繋がればいい。」くらいの感覚で始めました。

試してみたところ、バックスイング時には、インソールの楔形状によりスウェーの防止はできたのですがフォロースルーから特にフィニッシュにかけて逆に楔形状によってスイングが戻されるような感じ（詰まった感覚）に。さらに、フィニッシュ時には前後にふらついてしまうことがあり、振りぬくことも含め気持ちよくフィニッシュが出来ないというモヤモヤがありました。そこでゴルフスイングの動作を解析し、ティーチングプロのアドバイスをもとに「左右で異なる形状がいいのではないか」という考えに至り、左右非対称設計に舵を切りました。

　また、フィニッシュが前後にふらつかないようにするために「膝痛対策のインソール」と「O脚対策のインソール」のどちらがよいかについても確認することに。フィニッシュを安定させるために重要な”足指が大地を掴むような動作”に着目して両者を比較、その効果がある「膝痛対策のインソール」の基本設計が良いという結果になりました。この２つのインソールの違いはインソール外側の楔形状は同じですが、「膝痛対策のインソール」はインソール中央に凸形状があり、それにより足指が大地を掴みやすくなるためゴルフインソールに採用しました。

初めから左右非対称設計にしようと企画が始まったのではなく、検証や多くの方のアドバイスを受けて、この左右非対称の設計に至りました。

また、ゴルフインソールを実現することができたのは、これまで自社の培ってきたノウハウや技術があったからだと考えています。

これからも私たちは、足元から快適な生活を支えるものづくりに尽力していきます。