親子一緒に楽しいバスタイムを。泡と色味にこだわったスプレー MocoArtの開発ストーリー

開発ストーリー

2023年4月7日 20時00分株式会社Martble

株式会社マートブルは、クラウドファンディングによる先行販売で大きな反響をいただいた、お風呂で遊べる泡スプレー「MocoArt(モコアート)」3商品(ブルー/ピンク/イエロー)の一般販売を3月24日(金)より開始いたしました。

MocoArtのコンセプトは、「毎日のお風呂タイムや、おうち時間をもっと楽しくスペシャルに」を。こだわりのモチモチ泡で、形を作ったり、スプレーで壁に絵を描いたり。色や香りも楽しめて五感を刺激し、子供たちが夢中になる工夫がもりだくさん。親も子も嬉しい。そんな、お風呂の新しいコミュニケーションツールです。

会社設立からMocoArt開発までの経緯。娘が2歳になって「お風呂がイヤ」に・・

私は７年前まで化粧品メーカーに勤めていましたが、学生時代の留学経験を生かしたいと思い独立。Made in Japanの化粧品を海外に輸出する会社をつくりました。

結婚してから数年がたったのち、待望の第一子(娘)が誕生しました。共働きの妻の負担を少しでも軽くしたいと思い、保育所の送り迎えや寝かしつけなどを行いました。時期的にリモートワーク勤務が多かったおかげで、より多く子育ての手伝いもできました。

はじめての育児は「大変なことも多いけど、娘の笑顔や寝顔を見るとすべてを忘れさせてくれる」というのが、率直な感想です。

ところが娘が２歳になった頃でしょうか、ちょうど自我が芽生えて、自己主張をはじめました。そうです。我が家にも娘のイヤイヤ期が訪れました。それまでは服を脱がす時も、お風呂に向かう時もおとなしくしていたのですが、ある日突然、娘が「お風呂イヤッ！！！」と抵抗するようになりました

あの手この手でお風呂まで誘導して、なんとか入浴させる毎日。正直、お風呂からあがる頃には私のほうがグッタリ。

それからは時間があれば、「イヤイヤ期」「お風呂嫌い」などのキーワードで検索する日々。

そこで気づいたのは同じような悩みをもったママさん、パパさんがたくさんいること。そして、お風呂に入りたがらない1番の理由は「まだ遊びたいから」というのが多いことを知りました。

ということは「お風呂場で遊べるグッズを買えば解決する」と思い、湯船にアヒルのおもちゃを浮かばせたりもしましたが、すぐに飽きてしまって娘は喜んでくれません。特に体を洗う時はグズグズのピークで、狭いお風呂場の中を逃げ回ります。

そんな時、インターネット上である写真に出会いました。娘と同じくらいの子供がお風呂場の中で、頭の上に泡をのせて、とびっきりの笑顔になっているじゃありませんか。

その写真は石鹸で作った白い泡でしたが、カンタンにカラフルな泡が作ることができれば、娘ももっと喜ぶはず。「カラフルな泡であれば、お風呂場の壁にも自由に落書きができて、娘の芸術力も発掘できるかな(笑)」、と。そして、もしそんな商品があれば、同じような悩みを持つパパさんやママさんも少しは楽になるのではないだろうか？という思いが強くなりました。

「私が日本製のプロダクトを作るぞ！」と決意した

インターネット上ではカラフルな泡がスプレー缶から飛び出す商品が、いくつか販売されていたのを見つけましたが、どれも海外製で日本オリジナル商品ではなく、子供に使うのは抵抗がありました。

こうなったら社長の独断で、そして化粧品メーカーで勤務していた経験を生かして、私が泡スプレーを作るぞ！という気持ちが強くなりました。

早速、化粧品メーカーで勤務していた時にお世話になった工場に連絡をとりました。当時は日本製の商品を見たことが無かったので、なぜだろうと疑問に思っていましたが、工場の担当者の方と話をする中で理解できました。

過去にも泡スプレーを作りたいというメーカーの声があったようで、商品化を試みたことがあったそうです。しかし、下記の理由で商品開発の途中で頓挫することが多かったようです。

泡の硬さにこだわると石油系の界面活性剤などの成分を入れる必要があり、子どもに使うのには抵抗がある
エアゾール缶でないと持続性のあるモコモコした泡を作りづらいが、スプレー缶を取り扱うことができる工場が少ない

工場に通い詰めて、試作を重ねて完成

「販売価格は抑えて、子供の肌にも優しく、万が一、口に入っても問題ない成分で理想の泡を作り上げる」ことだけを考えて、工場に通いつめて、試作を重ねました。

工場に通い始めてから、およそ１年が過ぎたある日、理想の泡スプレーが完成しました。寝る間も惜しんで開発を進めていただいた、工場の研究担当者には本当に感謝しています。繰り返しますが、今回の商品はお風呂を嫌がる年頃の子供に、楽しく遊べる風呂場に一変させる商品です。

私が子供を持つまでは気づかなかったことですが、子育ての悩みに直面してはじめて体感し、すぐに行動できて本当に良かったと思います。そして、試作品の泡で遊ぶ娘の笑顔が今でも忘れられません。泡で遊んでいる様子を何百枚も写真を撮りました(笑)

わが家では、また新たなシーンが日常になっています。娘がお風呂を楽しみすぎて、「お風呂から出たくない！」と今度はお風呂場から出る時に泣き出すようになりました…

「明日も泡で遊ぼうね！」と説得して今は落ち着きましたが、今度はお風呂から出た時に、脱衣場で使える楽しいバスグッズの開発も始めています

入浴剤市場の規模と傾向について

2021年の入浴剤市場規模は696億円。コロナ禍が広がった20年に市場が大きく成長し、直近5年で3割拡大しました。（日経新聞調べ）

いま「おうち時間」の QOL を高める入浴剤のニーズが高まっています。コロナ禍で改めて入浴剤の存在が注目されました。外出自粛で外に出られない分、自宅でリフレッシュしたり、温泉気分を味わったりまた、親子で入浴を楽しんだりといった行動が増え、市場はこの２年間拡大しています。

なかでも今注目される市場が、子ども向け「エンジョイ（玩具入り）」タイプ。バスボムなどの、中から玩具が出てくる子ども向けの入浴剤が多く展開されています。人気アニメや映画のキャラクターを使い、大きく売り上げを伸ばし 2019 年には 20 億円規模にまで成長したといいます。

(インテージ知る Gallery より)

しかしながら、バスボムへの「飽き」や、一回限りの使い切りである点などが今後の課題として考えられます。

お風呂は、親子の大切なコミュニケーションの場

ボール型/バスボム（エンジョイ玩具入り）は、未就学・小学生の子どもと同居する入浴剤ユーザーの4人に1人が使用しています。今後も、家でのお風呂(入浴)需要は伸長傾向にあり。子供のいる家庭では、エンジョイ(玩具入)タイプも定番化し、次なる付加価値が求められると考えられます。

（バスタブの中で何をする？　出典：「インテージ知る Gallery」）

（入浴剤タイプ　出典：「インテージ知る Gallery」）

親子一緒に楽しいバスタイムを。子どものお風呂事情のアンケートからわかったこと

アンケートの結果を見ると、子供を毎日スムーズにお風呂へ入れるのは「大変」と感じている、パパ・ママも多い事がわかりました。また、お子様の年齢によっては、梅雨時期や猛暑日などは、公園にも行けなかったり、室内でどう遊ばせてあげるか、悩まれる方も多いようです。ただでさえ、ワンオペ育児や共働きでくたくたになっているのに、子供がお風呂を嫌がって悪戦苦闘。そんな声をもとに、悩みをもつママさん、パパさんのために、コドモもオトナもバスタイムが楽しくなるMocoArtを開発しました。

大切な親子のコミュニケーションの場でもある、お風呂時間をもっと楽しく・有意義に過ごせるようなお風呂アイテムです。