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コロナで仕事ゼロになった私の今が、24時間やりたいことで溢れている理由

#コロナ禍における奮闘  #マインドフルネス  #コーチング

2021年1月19日 13時08分 temiru

照井 春奈 Haruna Terui

temiru代表 マインドフルネスコーチ

HP  : https://www.temiru.net/

LINE: https://lin.ee/elQGzpw



コロナのあおりで仕事がゼロになった照井春奈さん。一時は「私は誰にも必要とされていない……」と落ち込んだという。が、独自のアイデアと行動力で2つのオンラインビジネスを立ち上げて独立。今は毎日が本当に充実しているという。ここまでの道のりを、照井さん本人に語っていただいた。


誰からも「必要とされていない」私


航空物流会社から人材サービス会社を経て、2018年4月に税理士法人を母体とするコンサルティング会社に転職した私は、チームビルディングのコンサルティング、マインドフルネスのセミナーの2つの軸で活動していました。コロナ禍を機にマインドフルネスのオンラインサロン主宰・運営と、同じくオンラインでの経営者向けコーチングを開始。2020年11月に独立しました。


前職にあたる当時の勤務先ではコロナへの対応が早く、20年2月下旬には在宅勤務が始まっていました。ただ、私が主軸として行っていた研修やコンサルティングなど、対面で行う仕事は、お客様から「ちょっと様子見で」「いったん延期で」などと言われているうちに、正真正銘のゼロに。主戦場であるリアルの場を奪われ、他の業務で忙しい同僚たちからも孤立して、本当にお先真っ暗になりました。


「私って誰からも必要とされていないんだ。今まで私がしてきたことって何だったんだろう……」と自宅で悶々とする毎日でした。




一歩立ち止まって、心のざわつきを静める実践法


とはいえ、何もしなければ何も始まらないし変わらない。もう出来ることをやるしかない。業務すべてをオンラインに切り替えようと決意しました。


私がまず提供できるものとして思いついたのは、Zoomを通じて行うマインドフルネスのオンラインサロン。仕事がなくなった私が、過度に落ち込むことなく前を向いてこれたのは、間違いなく日々のマインドフルネスの実践のおかげだと気付いたからです。


マインドフルネスを簡単に言うと、「”今ここ”に意識を向け、ありのままを感じる」こと。「集中力が高まる」「ストレス下で平静さを維持できる」「記憶力が増す」等々の効果については、すでに科学的根拠が存在します。


人の心は、勝手にタイムマシンに乗ってしまいます。過去をたどっては後悔し、未来に思いを巡らせては心配することで、思考が散漫になり心がざわついて不安やストレスを感じるといわれています。そんな時に一歩立ち止まって、今ここに意識を向け、評価判断することなくありのままに感じる。そうやってスノードームの中に舞う雪を落ち着かせるように、心のざわつきを静めていく。それがマインドフルネスです。


私も在宅勤務で苦しい経験をしていたので、これまでの当たり前が当たり前でなくなることへのストレスや今後への不安が、あちこちの組織や社員に蓄積するであろう事は想像できました。そこで、心を調えて一日を始められ、脳を休めて一日を終えられる、そんな場を求めている人が、もしかしたらたくさんいるかもしれない、通勤がなくなって空いた時間にふっと息を抜けるあったかい場を、そんな人たちのためにつくりたい……そう考えたのです。


まずは身近な人から声を掛け、最初の緊急事態宣言(4月7日)の翌週、『空いた通勤時間でマインドフルネス』と銘打ってサロンをスタートしました。平日の朝6時45分と夜9時から15分間。最初の5分間は私の小話、次の10分間は瞑想。夜はその後にメンバー同士15分の雑談です。日々心身を覆う”鎧”を脱いで、みんなで入る「温泉」をコンセプトにしています。


経営者には、心を開ける相談者がいない


他にも何かお役に立てることはないか、あれこれ思案をめぐらせました。が、1人であれこれ考えても、実際に聞いてみないと本当のところはわからないぞ、と3月中旬以降、それまでお世話になっていた経営者の方々に、コロナ禍での悩みと課題を聞いて回りました。


すると、「意思決定を行う機会が圧倒的に増え、そのスピードも増している」という一方で、「アドバイスをくれるコンサルタントや気軽に情報交換できる経営者仲間はいるんだけど、最後に意思決定するのは自分でしょ?」「壁打ちの相手っていうか、心を開いてなんでも相談できる人って、実はいないんだよね」とこぼす方が少なくありませんでした。


相手の相談にも乗りつつ、伴走して目標達成を目指す。実はこれ、コーチングそのものなんです。オンラインでもできるコーチングは、もしかしたら経営者の方が今、求めているのではないか…そう感じて、月2回、Zoomを通じて1時間、1対1のコーチングを継続して行うサービスを6月から開始。これまでコンサルティングとセットだったコーチングを、単体でご提供しています。


前職の代表をはじめ、たくさんの方々のサポートもあって、2つのオンライン事業をスピーディかつタイムリーに始めることができ、コロナ前には考えもしなかった独立を11月に果たしました。マインドフルネスサロンは継続して参加してくださっているメンバーも多く、「コロナ禍でも心休まる場所」「前を向ける場所」「早起きで生活リズムも整った」「集中力の向上を感じている」「イライラしなくなった」等々、色んなお声をいただいています。




一度なくした自らの居場所を、自ら創り出した照井さん。そのサロンのメンバー2名の方に、”入会ビフォア&アフター”を聞いてみた。


「サロンの場にいる私が好き」――小畑さん(仮名、30代女性)


3年ほど前に体調を崩して1カ月半入院。心がポキッと折れてしまいまして、勤務先に復帰しても体と心がついていきませんでした。元々ネガティブな性格ということもあってか、「他の人にこう思われていたらどうしよう」「できないと思われたらどうしよう」などとどんどん自信をなくしていき、不安で涙が止まらない日々が続きました。


そんな時期にマインドフルネスを知り、数年前からそれを学ぶ場に通い始めました。「今、ここに意識を集中させる」ことで、不安の原因が、過去や未来ばかり気にする「今ここにいない」思考だとわかって、ようやく心が落ち着いてきました。


また元に戻ってしまわないように、その後も継続的にセミナーを受講しました。とあるイベントでお会いしたのをきっかけに、照井さんが主催するマインドフルネスのセミナーに参加。こちらのサロンには4月の立ち上げのタイミングで参加しました。


一人暮らしで、在宅勤務当初は他人との会話がほぼ皆無。でも、このサロンでは同僚でも家族でもない、幅広い年齢層のメンバーと日々の気づきをシェアしたり、他愛のない話ができます。この場で話したことで気づきの連鎖が起きて深まっていくことも。コロナ禍のさなか、本当にありがたいなと思っています。


ある時、ついこう、視野が狭くなりがちな私が、夜の雑談タイムで行き詰った仕事上の相談事を持ち出したら、男性のメンバーから「目の前のことだけじゃなくて、その仕事の背景とか、その先にどんなことが待っているかを考えてみたら?」と言われ、「あ、そっかー!」と視界が広がりました。その後は事あるごとにその言葉を思い出し、俯瞰して物事を考えられるようになりました。


温泉がコンセプトだと照井さんは仰いますが、私は照井さんの入った温泉に浸りたい感じ(笑)。いい本を紹介してもらったり、照井さんが日々話す小話が面白いですね。私は自分のことをあまり好きではないと思っちゃうタイプですが、サロンの場にいる私のことは好きです。


「カジュアルな説法」――井口さん(仮名、40代男性)


私は昨年5月からサロンに入りましたが、それまでマインドフルネスとはほぼ無縁。特に何かで悩んでいたわけではないのですが、数年前、3.11と原発事故の被害が今も続く福島県南相馬市に赴いて、自分と会社と社会のつながりを考える研修プログラムを受けたことをきっかけに、「自分はこのままでいいのだろうか?」と考えるようになっていました。コロナで在宅勤務となったことをきっかけに少し時間的な余裕ができ、イベント関連のプラットフォームを見始めたときにこのサロンを知りました。


瞑想する前の5分間、照井さんが入れてくる”小話”が面白い。心理学や神経科学に関するお話も伺えるし、著名人の名言や照井さんの日頃の気づき等々を聞くのが楽しみ。お坊さんの説法をもっとカジュアルにした感じですね。

会社では営業部門にいる私ですが、わりあい同じような毎日が続くので、この年齢になって「へーっ!」と思える照井さんの小話は貴重です。朝晩の15分でまったく新しい発見や気づきをもらっています。


ちょっとした変化も生まれましたね。照井さんはよく「人は選択の連続。無意識に選択して今を生きている」と言われます。自分の身にその時々起きることは自分の無意識の選択の結果。それを自覚できるようになれば、もっと選択肢が広がる、と。そう聞いてからは、今まで無意識のうちにひょいと選択していたことを、いったん立ち止まって何秒か考えるようになりました。その時点では結果は同じかもしれませんが、先々よい結果につながる選択ができるようになるのかもと感じています。


メンバー同士でマウントをかけ合わない場なので、居心地がいいですね。職場でも家庭でもない、サードプレイス(第3の場)です。



いつもはzoom上で話すメンバーが初めてリアルで一同に会したマインドフルネスワークショップ。


照井さん自身の奮闘が、コロナ禍にある他の人々の心の支えとなっているのだ。今の照井さんにとってコロナ禍とはいったい何なのかを、改めてご本人に尋ねてみた。


私にとってコロナ禍って何なのか、ですか?……世界中が止まることを余儀なくされた中で、私も一度立ち止まって自分に返ったというか、自分のありのままの気持ちに気づけたきっかけ、でしょうか。ある意味、よりマイドフルに生きるための一つの大きなきっかけだったのかもしれません。


ぶつかったはずの分厚い壁が、実は大切なものを大切にできる人生への扉だった。これまでやってきたことのすべてが繋がったと感じました。今は仕事もプライベートも関係なく、24時間やりたいことであふれています。諦めず一つ一つ続けてきて、本当によかったなぁと思います。今後も私のモットーでもあり屋号にもその意味を込めた「やってみる!」から広がる無限の可能性を信じて、人と組織の可能性を最大限に活かすサポートをしていきたいと思っています。


西川修一/編集・構成 隈部周作/写真



照井 春奈

temiru代表・マインドフルネスコーチ チームビルディングコンサルタント


てるい・はるな●航空物流会社に入社し、航空貨物取扱業に10年間従事。輸出事業部において、海外地区を含む他空港、お客様や営業部門などとの調整業務を経験。品質改善向上のチームリーダーを担当し、海外地区と協働した品質改善施策などを考案・実行。


その中で「働く人の幸せ」に強く関心を持ち、人材育成、組織開発の道に進むことを決める。その後人材サービス会社へ入社し、官公庁プロジェクトにおいて中小企業の「人」にまつわる問題課題解決の支援に従事。同時期に出会ったマインドフルネスの実践と学びを続けていく中で、『being(在り方)』と『doing(やり方)』を両輪で調えていくことの重要性を実感。その後、コンサルティング会社での経験を経て、temiru(てみる)として独立。


「まず、やってみる!」をモット―に、個(マインドフルネス・コーチング)とチーム(チームビルディング)の2つの側面から人と組織の可能性を照らし、ビジョンを実現するサポートを行っている。


現在、マインドフルネスをベースとした経営者向けコーチング、マインドフルネスサロンsatis主宰・運営、組織開発コンサルティング事業を行っており、これまでのセミナー受講者は、延べ2000名を超える。

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