AI×専門家集団で人材業界に革新をもたらす、AOメソッドー株式会社AO代表・吉村直樹が描く未来ー

コンサルティング

2025年1月15日 11時00分株式会社AO

大学時代から「人材と企業をつなぐ」ことに情熱を燃やしてきた株式会社AO代表・吉村直樹。就職支援団体の立ち上げから、大手企業でのキャリア、そして人材業界の課題解決を目指した独立まで、その歩みは一貫して「人を活かす」ことを軸にしています。吉村は現在、2024年に構築した「AOメソッド」を通じて、業界全体の構造的な問題解決に取り組んでいます。

さらに、株式会社AOには今、人材業界をリードする専門家が、業界の課題を解決したいという吉村の想いに賛同し集結しています。彼らの叡智を結集し、AOメソッドの提供を行うことで、業界全体の進化を目指しています。

本記事では、その壮大なビジョンとこれまでの道のり、さらにはAOメソッドがもたらす具体的な価値について深く掘り下げます。

【プロフィール】

アクセンチュアにて経営コンサルタントとして活躍した後、レイスグループのスカウト事業責任者、インターワークスの人材紹介事業管掌取締役として東証一部上場を果たし、プロフェッショナルフリーランサーの紹介事業を行うスマートエージェンシー取締役を経て、株式会社 AOを設立。

キャリアの原点は？大学時代から始まった就職支援への情熱

ーーはじめに、人材業界に携わるようになったきっかけを教えてください。

大学時代に、就職支援団体を立ち上げたことが、人材業界での最初のキャリアです。当時の就職活動の環境は、今とは比べものにならないほど厳しいものでした。就職ブックと呼ばれる分厚い冊子が唯一の情報源で、ようやくウェブが登場し始めた時期。学生たちは、キャリア形成への明確な道筋を見出せずにいました。

早期に就職活動を終えた私は、その課題解決のために、大手コンサルティング企業や金融業界の人事部長や役員とつながりを持ち、学生たちに実践的な面接対策やキャリアアドバイスをしていただく機会を作りました。

ーーこの経験がキャリアに与えた影響についてお聞かせいただけますか？

就職支援団体には、100人以上の学生が所属していたのですが、企業側も「優秀な学生と出会える」と大きな価値を見出してくれたんです。結果として、これが私のキャリアの原点となり、人材と企業をつなぐ重要性を強く意識するようになりました。

これまでのキャリアと独立を決意した思い

ーー大学卒業後のキャリア形成について、どのような道を歩まれましたか？

大学卒業後、アクセンチュアに新卒で入社し、3年間のキャリアを経て退職しました。この3年間は、コンサルティング業界の最前線で、最先端のビジネス戦略や組織改革について学ぶ貴重な機会となりました。その後、レイス株式会社に転職し、ヘッドハンティング事業でトッププレーヤーから事業ヘッドまで、幅広い経験を積みました。

子会社3社の役員を務めながら、スカウト部門を統括。企業の成長に直結する人材獲得と育成のメカニズムを、実践的に探求しました。その後、10年に及ぶ経験と成果が認められ、株式会社インターワークスの取締役に就任し、驚異的なスピードで東証1部上場を達成しました。

さらに、株式会社スマートエージェンシーの役員として、フリーランスの人材紹介事業にも従事しました。

ーーその後、独立を決意された理由を教えてください。

長年、ヘッドハンティング、人材紹介、フリーランス紹介といったさまざまな「マッチングビジネス」に携わってきましたが、その中で、人材業界の根本的な課題が見えてきたことが、独立を決意した大きな理由です。

現在の人材業界では、大手企業がAIマッチングシステムを導入し、効率性で優位に立つ一方、中小企業は人の力に頼り、格差が拡大しています。

この状況下で、多くの企業が候補者が提示する「年収」や「業種」などの表面的な要求に応えるのみで、「なぜその年収を求めるのか」「どのようなキャリアを形成していきたいのか」といった潜在的なニーズやキャリアビジョンを理解できていないと感じています。さらに、AI活用で大手が競争力を増し、中小企業は独自の価値を提供できずに取り残されています。

また、人材業界のトッププレイヤーは経験や勘に頼った「職人気質」が強く、育成システムの欠如により組織的成長が困難な状況も見受けられます。AIに代替されない付加価値の創出や、ニーズを深掘りしたキャリアコンサルティングが求められる中、中小企業の多くは変革に対応できず、人材業界全体の質的向上を促す仕組みが不足しています。

人材業界の質向上目指し…「株式会社AO」立ち上げ

ーーそれらの課題を解決できる具体的な方法がAOメソッドなんですね。

そうですね。私はこれらの課題を解決するために「株式会社AO」を立ち上げました。「AO」という名前には、「あ」から「お」まで、つまり「最初から最後まで支援する」という意味が込められています。人材業界をリードする専門家が、業界の課題を解決したいという私の想いに賛同して集結し、叡智を結集したのがAOメソッドです。

AOメソッドでは、事業の戦略策定から実行支援まで一貫してサポートすることで、これまでにない価値を提供しています。

ーーAOメソッドのサービスについて詳しく教えてください。

AOメソッドは、人材業界に特化した経営支援サービスです。経営戦略から日々の業務改善、人材育成まで、事業全体を最適化していきます。業務プロセスの設計やKPI設定、スタッフの採用計画から、実際の現場でのトークスクリプトまで、成果を出すために必要なあらゆる要素を構築します。

100項目以上のチェックリストと13万通り以上の人材紹介ビジネスのバリエーションを基に、現状に応じて最適なアプローチを提案し、必要に応じてマネージャーの代理として現場での指導も行っています。 AIやテクノロジーも積極的に活用し、候補者のキャリア分析や面接対策、企業との交渉までをサポートします。これにより、社員一人当たりの生産性が向上し、会社全体の収益向上を実現しています。

ーーAOメソッドを導入された企業からは、どのような反響がありますか？

導入企業からは、事業の一部分を切り取って改善するのではなく、AOメソッドを通して、全ての業務を連動して改善することで、より高い成果が得られたと好評をいただいています。

特に、RA（リクルーティングアドバイザー）やCA（キャリアアドバイザー）、マーケティングそれぞれの役割における、具体的なKPIを設定したことで、業務全体に明確な方向性が生まれました。さらに、AOメソッドで提供した業務マニュアルについても、「人材業界にとって、“守破離の守”である業務マニュアルを、最初から最後までスクリプトレベルで作り上げ、さらにマネージャーが教えられる体制まで整備したことで、組織を急拡大できた」と高い評価をいただいています。

実際に、「他社プラットフォームへの依存から脱却し、自社の直接集客の割合が50%以上に増加したことで、収益構造が大きく改善した」との報告もいただいています。こちらの企業では、わずか3年で組織規模が5人から200人を超えるまでに拡大し、一人当たりの生産性も業界トップレベルに達する成果を得ています。

「真に価値あるキャリアコンサルティング」を…吉村代表が描く未来

ーーAOメソッドの今後の展望や具体的なプランについて教えてください。

現在、人材業界における業務の効率化をさらに推進するため、人材紹介の業務を細分化し、約60種類に及ぶ業務プロセスの全面的なAI化を進めています。これにより、企業ごとに異なるニーズや業務プロセスを正確に分析し、最適なソリューションを迅速に提供する体制を構築します。理論上、13万通り以上の業務スタイルに対応可能なこのシステムでは、企業ごとにカスタマイズしたシステムを提供します。

AOメソッドは単にツールを提供するだけでなく、企業とともに業務プロセスを構築する共創型のアプローチを採用します。これにより、人手不足やコスト削減といった課題を解消し、企業がより本質的な業務や戦略的な活動に集中できる環境を実現します。

ーーAOメソッドを通じて、吉村代表が目指すものを教えてください。

これまで人材業界に20年以上携わり、業界へ恩返ししたいと考えています。現在、AI技術は3ヶ月ごとに進化を遂げていると言われ、マッチングの質や量、スピードは飛躍的に向上しています。一方、人材事業者は3万2000を超えますが、すべての企業が均等に成長できているわけではありません。

その中で、伸びるべき企業が成長できる環境を作り出すことが重要であると考えています。具体的には、候補者に新たな気づきを与え、将来の可能性を広げることができる人材を増やし、キャリアコンサルティングの質を高めていきたいと考えています。

業界の未来を担う「真に価値あるキャリアコンサルティング」を提供できる人を増やし、求職者にも企業にも価値を提供し続けることで、持続可能な成長を実現できる業界を作りたいと考えています。

独自の「AOメソッド」を通じて、人材業界に革新をもたらす「株式会社AO」。

AI活用と本質的なコンサルティングを組み合わせ、企業の成長と求職者の可能性を広げる新たな価値を創出します。業務プロセスの効率化からキャリア形成の支援までを網羅し、企業のニーズに深く応える取り組みを展開。人材業界が抱える構造的課題を解決し、企業の成長と業界全体の質的向上を目指し、これからも未来へ向けた歩みを進めていきます。

【会社概要】