まち歩きのスペシャリストが、東京の住まい選びをサポートする「周辺環境リサーチ」をはじめた理由

新規事業

2022年3月29日 10時00分株式会社Cowalking

株式会社Cowalking（コウォーキング）の「周辺環境リサーチ」は、主に進学や就職で東京に移動するにあたり、ご本人や保護者に代わって、まちの住み心地を調査するパーソナルサービスです。遠隔地にいながら物件の周辺環境や治安を事前に確認したい、女性のひとり暮らしで安心できる住まいを探したいという要望にきめ細かくこたえます。

株式会社Cowalking（コウォーキング）は、「歩くこと」にまつわる健康促進事業を15年以上行っているウォーキング専門会社です。代表の篠田は、ウォーキングコースの開拓など、まち歩き事業を通じて地域資源にかかわる有形無形の生活文化を掘り起こす活動を積極的に行なってきました。いわば、まち歩きのスペシャリストです。

都内を隈なく歩き、地域の魅力を掘り起こす仕事をする中で、利便性、治安、健康づくりへの取り組み、防災に強いまちづくりについても地道にリサーチを続けてきました。まち歩きで培われた観察眼と知識を生かし、東京での新しい一歩を安心で快適な住まい選びから応援したいと立ち上げたのが「周辺環境リサーチ」です。

また、当事業は調査のためにまちを「歩く」スタッフの健康づくりに貢献します。

「周辺環境リサーチ」の特徴や事業への想いを紹介します。

■いろいろな制約が壁になる遠方からの住まい探し

進学や就職で東京へ引っ越しすることが決まったら物件探しのスタートです。通学・通勤の方法を考え、３〜５駅のエリアを決めて条件に合った家を探します。新幹線や飛行機を使って親子で上京し、ホテルなどに滞在し、物件の内見に使えるのはわずか１日というかたもいます。

「上京時の物件選択」に関する調査（株式会社S-FIT・2020年8月実施）によると、東京に上京した大学生と専門学生の子どもを持つ保護者108名のうち、子どもに同行し、東京を往来した保護者は82.4％。また、そのうち子どもに同行し、東京に行くことに負担を感じていた保護者は68.5％となっています。

負担の理由の上位は、交通費がかかる、慣れない土地での移動、滞在費がかかるというものです。また文部科学省によると、11ある都内の国立大学の合格発表はおおむね3月初旬と、入学式に間に合わせるには1カ月の猶予もなく、住まい探しは時間勝負です。

しかし土地勘のない東京で通学や通勤に便利な路線を決め、どの駅の近くに住むのがよいか判断し、条件に合った物件を見つけるのは容易ではありません。

■”東京の親戚”のように快適な住まい選びをサポート

私自身も東京近郊に初めて引っ越した際、頼る人もおらず土地勘もなく焦って決めたために、懐中電灯を片手に、暗い夜道をわき目もふらず足早に帰宅しなければいけないところに住んだことがあります。その後の引っ越しでもなにかと怖い思いもしました。

私の物件選びの目がガラリと変わったのは社会人になってしばらくたってから。会社の上司が母のように一緒に物件を見て回ってくれました。

場所も間取りも気に入った部屋を契約しようとしたところ「この物件までの道のりをよく見なさい。ここは後ろからつけられても気づきにくいし、逃げ場がない。しかもどの部屋に住んでいるか、外から目星がつきやすい建て方になっている。間取りより周辺の環境をよく見なさい」と諭され、はっとしたのです。

それ以来、住み替えに3カ月以上の時間をかけ、引越し先の物件周辺を隈なく歩き治安、防災、利便性、地域の特性などをより綿密に調査し、今では住み心地のよい家で安心して暮らせるようになりました。

最近はオンライン仲介のみで契約を完結させるケースも増えてきつつありますが、前出の「上京時の物件選択」に関する調査では、オンライン利用を不安に感じる人のうち、８割超の人は「実際に現地の環境を見ていないこと」を不安の理由にあげています。

実際にはさまざまな制約があり、時間をかけてベストな物件を見つけるのは難しいと思います。物理的な負担を軽減しながら効率的に住まい探しをしたい、“東京の親戚”のように親身になって相談に乗ってくれる人がいてくれたらというお客様をサポートするのが「周辺環境リサーチ」です。

具体的な物件は決まっていない段階での情報収集にもご活用いただけます。

どのあたりに住むのがいいかおすすめを聞きたい。
○○区ということは決めているが、その区の様子を知りたい。
△△線の沿線で探しているが、どこがいいか。

といったご相談にもお答えしております（30分無料）。

電話かオンラインでお話しできますので、お子様の受験期から情報収集が可能です。

ネット検索だけでは得られないリアルな情報をお伝えします。

漠然としたエリア選びや不安、東京暮らしにまつわるご相談も、“東京の親戚”のように、どうか気軽にお声かけしてください。

■歩くからわかるまちのリアルをお伝えしたい

具体的な候補物件がある場合には、ご依頼から１週間以内をめどに調査をします。

実際に現地を歩いて３種の調査レポートをお届けします。

＜暮らしのシミュレーションに役立つ３種の調査レポート＞

「写真や動画」（駅から物件の道のりを動画で撮影。スーパー、銀行、商店街の様子）

「周辺環境マップ」（暮らしに必要な拠点や避難場所なども）

「住みごこち報告書」（詳細レポートおよび文化度、健康度、交流度、成熟度、育み度、賑わい度、防災度・治安度など弊社独自の７つの指標を10段階で評価したもの）

「周辺環境リサーチ」で特に重視している項目は以下のとおりです。

安全に帰宅できる立地や道のりか
気軽に外出でき、散歩やリフレッシュができるか
いざというときに頼れる店があるか。そのようなコミュニティを築きやすいまちか
災害時の避難場所の設備
近隣エリアの防災度
住む人の年齢的な傾向
レクリエーション施設や図書館など文化的な充実度

物件周辺の外灯やゴミの出し方、商店街の様子なども確認しながら調査します。

歩いて調査することで分かることはいろいろあります。

たとえば、「飲食店のにおい」は、現地に行かなくてはわからないことのひとつです。

近隣の飲食店などから料理のにおいが換気扇から立ち上がってくると、洗濯物ににおいがつくこともあるので、転居の前に周辺環境を確認しておきたいところです。

家の目の前が駐車場で日当たりがよいと思っていたら、ビルが建設され、日当たりが変わるかもしれません。事前にその可能性をお伝えするようにしています。

調査時には商店街にある個人店で店員さんにも積極的に話しかけるようにもしています。

地元の人だからこそ知っている情報やまちの魅力をお伺いします。そこで交わされる会話は「まちのリアルな住み心地」と直結しているのです。

会話から得られる「肌感覚」はとても大事。リモート環境が急速に推進され、上京後に学校で友達ができないと悩む20代もいます。また、女性のひとり暮らしで身近に相談できる人がおらず、災害時などが心配という声をお聞きすることが増えてきました。ゆるやかに人とつながりを持てるコミュニティがありそうかという視点でも調査をしていきます。

事前のご相談時に、引っ越しにあたり譲れない条件や、東京暮らしでやってみたいこと、ご心配なことなどをお聞かせください。お客様のご要望に合わせて調査いたします。

■安全で快適な女性のひとり暮らしを応援したい

弊社の「周辺環境リサーチ」は不動産会社様と連携して提供させていただくこともございます。お話を進める中で、安全面も考慮した女性のひとり暮らしの家探しの視点は、十分に理解されていないと感じることもあります。根気よく啓蒙していくことも私どもの使命です。

また現在は、個人のお客様だけでなく、賃貸住宅オーナー様からもお問い合わせをいただくことが多くなり、潜在的なニーズも感じております。快適で安心の住まい選びとあわせ、より心地よく住み続けていただくためにできることを模索の日々です。

ささやかな一歩ではありますが、これから出会う方々のお役に立つはず、思わぬ化学反応を起こすかもしれない。そう思いながらまちを歩き、お客様と笑顔でお話ししています。

■なぜ、篠田がはじめるのか

このサービスにはもう１つ大きな特徴があります。

お客様の健やかな住まい選びをお手伝いする調査スタッフにも歩くことを通じて健康になってもらうことも目的のひとつです。

＜歩いて調査するスタッフが得られるメリット＞

運動不足を解消しながら健康的な生活ができ、将来的な医療費を削減できる
介護資格や保育資格、不動産の資格など眠った資格やスキルを生かせる
何歳からでも働け、やりがいを見出せる

代表の篠田は、歩くことを通じて前向きな志向や新しい発想、心と身体が軽やかになるヒントを15年以上お伝えしてきました。

ウォーキングには運動不足解消や血圧血糖改善、良質な睡眠に導くなどの身体的効果があります。そのほかにもストレス解消、やる気のアップ、リラックスするなどメンタル面にもうれしい効果がたくさん。美脚や美肌で人に与える印象をよりよくする効果もあります。スタッフにも歩くことでいいことずくめ、心身ともに充実した人生を送っていただきたい、そう願ってこのサービスを立ち上げました。

このような想いを胸に「周辺環境リサーチ」を通じて、お客様の人生の新しい一歩と、スタッフの健やかな未来を応援してまいります。