創業135年。英国王室御用達を長年保持する高級筆記具ブランドPARKER（パーカー）が、環境に配慮したペン開発に挑戦した背景とは

パーカー

2023年8月18日 12時50分ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社

ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社が展開するPARKER（パーカー）は、2023年で創業135年となる英国の高級筆記具ブランド。ロナルド・レーガンやマッカーサー元帥などが調印の際にパーカーの万年筆を使用したほか、英国王室御用達を長年保持するなど、100年以上にわたり世界中でパーカーの万年筆やボールペンは愛用されています。

JOTTER（ジョッター）は、1954年の発売以来65年以上にわたり愛され続けるパーカーのロングセラーペンです。映画「007 ゴールデンアイ」にも、ジェームズ・ボンドが持っていた秘密兵器ペン型手りゅう弾として登場しました。

2023年、パーカーは「地球にやさしい取り組み」を実現するべく、「ジョッターオリジナルジェルペン」が再生資材55％*を使用したペンに生まれ変わります。

*リフィールは除く

*再生材料55％とは、それぞれのパーツの重量によって割出されています。

87%再生ステンレススチールのキャップ、29%再生プラスチックのボディを採用

環境に配慮したペン開発に挑戦した背景

世界で愛され続けているパーカーの、「地球にやさしい取り組み」の裏側をお届けします。

クラフトマンシップで筆記具界に革新を起こし続けるパーカーは、1888年創業。創業者のジョージ・サッフォード・パーカーが25歳のとき、「優れたペンを作り上げる」という志のもと、インク漏れを防ぐインク供給システムを開発したのが始まりでした。彼は常により良いペンを作ることが可能であると信じ続け、このゆるぎない信念こそが、現在もパーカーの職人たちの使命であり、原動力となっています。

創業時から一貫した「優れたペン」へのこだわり、クラフトマンシップをもとに、1世紀以上にわたり、常に筆記具の進化を追求してきました。創業当時、万年筆はインク漏れの課題を抱えていましたが、パーカーは新しいインク供給システムを開発してこの問題を解決。筆記具界に飛躍的な進歩をもたらしました。

パーカーの筆記具は、ロナルド・レーガンやマッカーサー元帥などが調印に使用するなど、歴史の節目で重要な役割を果たしてきたほか、英国王室から品質を認められたもののみに与えられる「ロイヤルワラント（英国王室御用達）」の称号を長年保持し続けています。「伝統」と「信頼」の誇りのもと、筆記具を通して心躍るような新しい出会いを届け続けています。

パーカー初のボールペンJOTTER（ジョッター）

開発に約10年もの歳月を費やし、1954年、パーカーの初代ボールペンとして生まれた「ジョッター」。そのアイコニックなスタイル、色鮮やかなカラーリング、高い信頼性、優れた機能性はボールペンの世界に多大な影響を与え、スタンダードなモデルとなりました。その後も時代とともに進化を続ける「ジョッター」は、パーカーの製品の中でも最も長い時間販売され、ブランドのアイコンになっています。

新しい消費者のニーズに応えるために

今回リニューアルした「ジョッターオリジナル」は、パーカーの象徴「矢羽クリップ」やシルエットなど、ジョッターの起源を確実に踏襲し、デザイン性と機能性に優れた日常使いのパートナーとして開発されたジェルペンで、レトロモダンなカラーが特長です。

パーカーでは、近年の環境意識の高まりを受け、サステナビリティに配慮したペンの検討を2020年以前からスタート。当時実施した消費者調査から、多くの消費者がすでにサステナビリティに配慮した製品を購入し使用していること、そのような製品を積極的に購入したいというニーズがあることがわかり、検討を始めました。

検討を始めた当時、パーカーはサステナビリティを積極的には告知していませんでした。一方で、「ジョッター」発売当時から、替芯を交換することで長く使用できる特長は広く知られており、パーカーブランドはサステナビリティと相性がよいと考えられていることがわかったのです。その事実が、開発に着手する後押しとなりました。

パーカーはまず「ジョッターオリジナル」から、環境に配慮した製品にリニューアルする挑戦をスタートしました。具体的に取り組んだのは、ペン本体とパッケージングの両方の改良です。