故郷のつながりで乗り越える大学受験「Hometown Coach」～With Coronaのチャレンジ～

コロナ禍における奮闘

2020年11月4日 09時00分ミライノ

～コロナ禍で学問ノススメが提供できる価値を求めて～

1．全国一斉休校での開業

2020年2月27日、政府は小中高全国一斉休校を発表しました。学問ノススメは、今春、大学受験個別指導塾を福岡市に開校しましたが、いきなり大きな波に見舞われたスタートとなりました。

日常の授業や学校行事はもちろん、高校総体や高校野球の中止をはじめ大きな変化が高校生にも要求されていく中、彼（女）らは新しい生活に懸命に取り組んでいました。地方から上京した大学生も、故郷から離れた場所で、大学での学びやアルバイトの機会の喪失にとまどいながらも新しい生活に前向きに取り組もうとしていました。

そのような大きな動きの中、With Corona／新しい生活様式で、学問ノススメができることは何か？お客様（受験生）やステークホルダーの皆様（保護者、高校の先生、地域、大学生）にとって、

「価値あるサービスは何で、どうすれば継続できるか」について真剣に議論しました（代表社員　大井安治）

２．われわれのサービスの価値は？

議論の末に至った結論は、「受験勉強の質をあげるために、対面授業は必要ない」という当たり前のものでした。

自習の質がすべて

受験勉強の本質は、自習の質をあげることです。集団講義や個別指導は、その方法論にすぎません。われわれのサービスの本質は、自習の質をあげるための指導にあります。

大学受験勉強は、空間を同じくしての周囲からの刺激や、五感全体での学びが不可欠ではありません。この点が、五感や体感で学びを充実させる小学生や幼児の教育とは決定的に異なります。

心理学を学びに生かす

“受験勉強の質をあげる指導”にサービスの本質があるのであれば、遠隔地からの指導でも質の高いサービスが可能です。学問ノススメでは、心理学（認知心理学や教育心理学）を踏まえて、個別指導（自習のプライベートコーチ）を行うことを特徴としていますので、五感を必要としない（対面指導を必要としない）個別指導には自信がありました。

～高校生モニターの協力でサービス開発～

3．対面授業と同じクオリテイの学習指導

学びと認知心理学・教育心理学

それからは、自分たちのサービスの本質を見極めたうえで、従来と同等のサービスをオンラインで提供する準備を続けました。

学問ノススメの個別指導は、毎週の指導時間だけではなく、1週間の学習結果を自習ノートや毎週のテストで細かくチェックすることに、質の高い指導の秘訣があります。自習ノートやテストをフル活用して、わかったつもりで実はわかっていない課題をあぶり出すのです。これは、受験生だけではできません。

当初は、学問ノススメの個別指導の特徴を、遠隔指導で受験生が実感できるかどうか不安がありました。オンラインでの個別指導が、高校生や大学生にとって不便ではないか、コミュニケーションや勉強のPDCAサイクルがスムーズに進むのかなど、対面指導と同等のサービスが提供できるかどうか、高校生モニターに協力いただきながら、開発していきました。

オンラインで自習ノートのチェック

コロナ禍でオンライン学習が高校生や大学生に浸透した外部環境もあり、高校生はわれわれが想定していたよりもスムーズにオンライン個別指導を受け、大学生講師はタブレットなどのツールを有効に活用して教室指導と同等のサービスが提供できることが確認できました。

オンラインでの学問ノススメの個別指導

Google Classroom、Zoom、写メなどのオンラインツールを活用することで、教室での対面指導と遜色ない、むしろ、よりタイムリーなコミュニケーション・効率的な学習管理・自習指導ができることも確認できました。

高校生モニター

一方、リモートでの指導には大きな課題があります。近くに人がいないので、どうしてもさぼってしまう、やる気が継続しないなどの課題です。オンライン個別指導の難しさは、地理的に離れた環境で、モチベーションをいかに維持するかにあります。

～故郷のつながりをオンライン個別指導に活用～

4．故郷を軸とした人と人のつながりがカギ

モニター結果とモチベーション向上という課題を踏まえて、9月に開始したサービスが、Hometown Coachです。オンラインで、故郷の高校生と、上京した大学生を繋ぐ個別指導です。

Hometown Coach

ふるさとの受験生

故郷を同じくする高校生と大学生をつなぐことで、高校生からすると”故郷のあこがれの先輩（ロールモデル）”、大学生からすると”懐かしい故郷の後輩”（故郷に何かできることはないか？）という関係を軸に指導ができ、遠隔地からの個別指導におけるモチベーションの課題を解決できます。

AIにはできない「人と人とのつながり」があるからこその教育を、オンラインを通じて実行するサービスです。

鹿児島県人寮

故郷の人と人をつなげる取り組みは、在京九州各県の学生寮に対して、電話や郵便でサービスの趣旨を説明して、理解をいただくことから始めました。その結果、ほとんどの学生寮で賛同をいただき、この取組を在寮大学生に紹介をしていただいています。また、地元のマスコミでも取り上げ始めていただいています。【URL】　Hometown Coachが地元でニュースに　

でも、取り組みはまだまだ始まったばかりです。

～With Corona　ミライに向けての取組～

5．今後は、オンライン＋αを実現

来春の大学受験はどのように推移するかわかりません。しかし、学びを通じたつながり、故郷の人と人のつながりは、新しい生活環境でも不変です。

コロナ禍だからのサービスではなく、お客様にとっての本質的なサービスだから、地元の受験生と東京や福岡の大学生を繋ぐ取組を継続していきます。

Hometown　Coachを通じて学んだ高校生が上京後には今度は教える立場になること、指導した大学生が故郷に帰った際に地元受験生とつながること、大学生の現在（研究やキャンパスライフ）と未来（将来の進路や夢）を地元の高校生に紹介するセミナー、オンラインと融合したキャンパスツアー（東大・九大）など、オンライン＋αの取り組みも含めて、地理的・時間的なつながりを、With Coronaの世界で、展開していく計画です。

【志望校合格塾　学問ノススメとは】

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