創業以来40年、一貫してきた「医学生と医師のためのサポート」

メックは、1982年に医師を目指す医学生のための医師国家試験対策予備校のパイオニアとして誕生し、おかげ様で2022年12月に40周年を迎えました。

「より良い医師の育成」を企業理念として、設立以来一貫して医学生と医師のためのサポートを続けております。

社名の由来は「Medical Evaluation Center(医学評価センター)」。

この由来からもわかります通り、当社では医師国家試験と医学生の成績を分析し、医学教育を支援するための学習コンテンツを作り続けています。

近年では医師向けのサポート（転職・転科・復職支援、専門医試験対策教材開発）も充実させ、医学生が医師になった先のキャリアでも長期的にわたってサポートさせていただいております。

こちらのストーリーでは、メックの40年の歩みとともに、医学生のための学習のプラットフォーム「MEC Net.」開発物語をご紹介します。

設立時は講師・社員数名からのスタート。合格実績を積み重ね、認知を拡大

地方都市で医学生のための塾からスタートしたメックは、東京に拠点を移して以降は「医師国家試験合格」のための教材開発を行ってまいりました。

当初メックの教材は、ほんのわずかな医学部既卒生に対してのみ認知されているような状況でしたが、医師国家試験合格実績を積み重ねていくうちに医学部既卒生に対しての認知は徐々に拡大していきました。

認知度拡大に伴って講師・社員ともに勢いよく増員していくなか、1991年には全国統一模試（メック模試）、大学への講座・教材販売を開始いたしました。

それまでは医学部既卒生が医師国家試験に合格するために予備校で使用していた教材を、強いご要望を受け、医学部現役生向けの医師国家試験対策教材として全国の医科大学様に向けた販売が開始され、医学部現役生へメック教材の認知を拡大していくきっかけとなりました。

現在ではメックの医師国家試験対策講座は全国ほぼ全ての医科大学様に導入いただいています。

その後、2002年には業界初、衛星中継での生講義を実施し、また同年には、医師人材紹介事業もスタートいたしました。

2007年には医科大学様で実施する学習支援、2008年には医科大学様での合宿形式の生講義が開始され、この頃よりメックのサービスの多様化がスタートしました。

現在では、個別指導は大学様単位でのお申込みをいただくなど年々実施数が増加しており、合宿形式の生講義も20校を超える私立大学様に導入いただいています。

「もしかして、メックのサービスは遅れている？」「MEC Net.」開発に至る問題意識

その後も多岐にわたるサービスを医学生・医師の皆さまに向けてご提供する中、2018年には医師国家試験過去問題演習の無料サービスを開始いたしました。これは現「MEC Net.」の前身となるサービスで、「MEC Net.」開設へ向けての進化はここからスタートしました。

医学生の医師国家試験対策には「医師国家試験過去問の直近3年分を何度も繰り返し演習する」というセオリーがあります。これに対応するために各社で同様のサービス提供を行っている中、メックではそこから更に医学生のユーザビリティを追求するために、「インプット」「アウトプット」「知識定着確認」という学習のサイクルを一つのプラットフォームで完結できないか、という思いが生まれていました。

それまでの当社のサービスも「講座視聴（インプット）」「問題演習（アウトプット）」「模擬試験（知識定着確認）」をご提供していましたが、それぞれが独立したサービスとなっており、WEBサイトもバラバラ。API連携もできませんでした。

現代ではUI・UXが整ったオンラインサービスが当たり前となっています。

メックのサービスは後れを取っているのではないかという懸念は、実際のサービス利用者数と、医学生へのアンケートの回答によって如実に示されました。

無料のサービスとはいえ、有料で提供している他社サービスに負けたくない、という思いと「講座視聴（インプット）」「問題演習（アウトプット）」「模擬試験（知識定着確認）」の効果的な学習のサイクルが回せるプラットフォームを作りたい、という声がいよいよ社内で高まっていき、2020年春、「医学生のための質とUXが整ったプラットフォーム構築」を目的とした大規模なプロジェクトチームが発足しました。

誰もが納得する医学生のためのプラットフォーム提供を目指す

プロジェクトチームには部署を横断したメンバーが集まり、外部からアドバイザーも参画して、メックが企業として10年後30年後どうなっていたいか、を考えるところからスタートしました。

それまでメックでは部署を横断したプロジェクトを立ち上げた実績がなく、当初は目的の把握がなかなかできずに戸惑うメンバーもいました。

メンバー全員がそろった大人数でミーティングを繰り返し開催し、そのなかでアドバイザーの助言や成功に導く考え方の共有などがあり、宿題も課されて否が応でもプロジェクトに真剣に向き合う時間を作り、またミーティングの回数を重ねるごとに、いつの間にかメンバーの士気が上がって、皆が積極的に発言する場へと変容していきました。

プロジェクトでは各部署の考え方や情報を共有した上で、全員で多角的な視点で「医学生に必要なサービスとは」、を突き詰めて検討していき、医学生のための学習のプラットフォームの大枠が固まっていきました。

その後は医学生の置かれている環境を読み解きニーズを把握するために、メックとしては初となる医学生と既卒生対象の大規模なアンケートを実施いたしました。

そして大枠が固まった後はプロジェクトチームを引き継いで運用主管部署がメインとなって実際の開発が進み、2022年9月末、「MEC Net.」がオープンいたしました。

その後も現在に至るまでサービスのアップデートを重ね、2023年9月にはそれまでクローズドサイトであった「MEC Net.」はオープンサイトへと進化しました。

これまでの教材を学習したAIチャットの搭載や、学習相談にも対応する機能開発を進めてゆく

9月下旬にはAIチャット搭載も予定しています。

搭載するAIには今後当社の教材を学習させ、より精度の高い回答を提示できるようアップデート予定です。さらには、調べごとに限らず学習の相談にも対応できるような、より体系的な回答を見出す仕組みづくりを進めてまいります。

「MEC Net.」では現在「アウトプット（問題演習）」を無料でご提供しており、問題演習機能の充実は有料の他社サービスに引けをとらないものになったという自負がございます。

今後もさらなるアップデートを繰り返して「講座視聴（インプット）」「問題演習（アウトプット）」「模擬試験（知識定着確認）」の一つひとつの質を高めていき、学習のサイクルを効率的・効果的に実施でき、医学生の学習のためになくてはならない唯一無二のプラットフォームへと進化し続けてまいります。

メックグループでは一貫して「医学生・医師のためのサービス」を追求しています。

メックグループコーポレートサイト

https://www.gomec.co.jp/corporate/

40周年サステナビリティ特設サイト

https://www.gomec.co.jp/corporate/sustainability/

MEC Net.

https://mecnet.jp/