日常の中で見つけた感動を商品に!「2020-2023 ロールカーペット総合 コントラクト&ホーム」開発秘話

#サンゲツ  #インテリア  #カーペット

2020年9月24日 10時01分 株式会社サンゲツ


株式会社サンゲツは、ホテルの客室や宴会場のほか、各種施設から住宅まで幅広く使用できるカーペットの新作見本帳「2020-2023 ロールカーペット総合 コントラクト&ホーム」を10 月6 日(火)に発刊します。


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タフトカーペットマシーンが初めて日本に導入されたのが1954 年。その28年後、1982年に、サンゲツは内装材をトータルで提案したいという想いから、既に販売していた壁紙とカーテンに加え、ロールカーペットの取り扱いを始めました。当時の技法の主流は、タフテッド(※1)とウィルトン(※2)であり、無地やストライプ柄などのシンプルなデザインが中心でしたが、タフトカーペットマシーンの製造技術が進歩し、立体感の表現も含めたデザイン性の高いバリエーション豊かな商品ラインアップを展開できるようになりました。


(※1)タフテッド:基布にパイル糸を刺していくスタンダードな技法

(※2)ウィルトン:ループ/カット/カット&ループが表現可能な織りカーペット。経糸と緯糸の織りによる、デザイン性と耐久性の高さが特徴


多色でより複雑な柄表現が可能に

(施工例:サンジオフォレスト HYP-101)


この度発刊した見本帳「2020-2023 ロールカーペット総合 コントラクト&ホーム」では、「シンプル&マッチング」をコンセプトに、使いやすさを追求したシンプルで分かりやすい見本帳構成に加え、市場ニーズにマッチしたデザイン性の高い商品を多数収録しています。今回は、その中でも特にデザインや技法にこだわった商品や商品開発にかける想いについて、床材事業部の風間大樹が語ります。


床材事業部 商品開発課 担当課⻑ 風間 大樹


実際に商品を使う人々のニーズに合った商品開発

普段から、日常生活の中で美しいと思ったものや情景などを商品開発のアイデアとしてストックしています。ですが、商品を作るときには、そのアイデアをいきなりデザインに落とし込むのではなく、必ず最初に自社商品の売上やトレンド、社内外のニーズを分析しています。特に、今回の新見本帳では、実際に商品を選び、ご使用いただくお客さまにとっての“使いやすさ”とは何かということを徹底的に考えました。その結果、生まれたコンセプトが「シンプル&マッチング」です。お客さまの使いやすさを追求したシンプルで分かりやすいレイアウトや見本帳構成に加え、市場ニーズにマッチした商品の開発に注力しました。従来のラインアップとトレンドや市場のニーズを比較して、より拡充すべきだと感じたインテリアテイストから、「GEO NATURE(ジオネイチャー)」「BEYOND GEOMETRY(ビヨンドジオメトリー)」「JAPONISM(ジャポニズム)」「TEXTILE FABRICS(テキスタイルファブリックス)」の4 つのキーワードを抽出し、商品開発を始めました。


数ある新商品の中でも、日本特有の美意識を趣あるデザインと重厚感のある風合いで表現した「ジャポニズム」をキーワードに、藍染からインスピレーションを受けて製作した「サンインディゴ」は、特にデザインや技法にこだわった商品です。


生地が藍色に染まっていく様を表現した「サンインディゴ IDR-101」


藍染めに感じた美しさを、商品を通して共有したい

私は、昔から職人の手仕事に興味があり、藍染めの“生地が藍に染まっていく様子”が美しいと感じていました。自分自身が美しいと感動した気持ちを、ロールカーペットのさまざまな技法を駆使して商品として上手く表現することで、お客さまともその感動を共有したい。「感動の共感」は、私自身がデザイナーとしてこだわっているテーマの一つです。


そういった想いの中で製作した「サンインディゴ」は、生機を染める際の染料噴出の量とタイミングを自在にコントロールできる「連続染色グラデーション」という製法を採用しています。「連続染色グラデーション」は、製造工場に実際に足を運び、メーカーの特許製法を駆使して独自に考案した製法で、生機に染料がにじみ出たような自然なグラデーション表現が可能です。このプリントによるグラデーション表現に加え、生機自体にもループの高低差を付けることで、より奥行き感と深みのある色合い・風合いを実現しています。また、藍染め染料の水面がきらきらと反射する様子を、ブライト糸を用いて表現したこともこだわりの一つです。


水面がきらきらと反射する染料の美しい様子を表現


試作と施工テストを繰り返すことでジョイントの問題を解決

実は、「サンインディゴ」の構想自体は5年前の2015 年からあったのですが、当時は施工面での問題がクリアできず、商品化することができませんでした。


カーペットを施工した後は、まるで1 枚の敷物のように見えますが、実際はそうではありません。機械で作るため実際に製作できる巾には制限があり、大きな空間に施工する際は、カーペットをつなぎ合わせる必要があります。そのジョイント(継ぎ目)をいかに目立たなくできるかによって、施工後の完成度が全く変わってきます。しかし、当初検討していた製造方法では、カーペット施工時に発生するジョイントが目立ってしまうという問題がありました。パイルの高さが均一な生機の上では、グラデーションによる色の濃淡を上手くコントロールしきれず、カーペット同士を横につなげると、同じ藍色で染めていても左右で色差が発生してしまったのです。


何とかしてこのジョイント問題をクリアし商品化に繋げたいと、4 年にわたる試行錯誤の結果、高低差のあるループ生機を採用することで生機自体にランダムな立体感を出せば、ある程度ジョイントの目立ちを緩和できるのではと考えました。ただ、実際にどの程度緩和できるかは施工してみないと分からず、5 ヵ月程かけて何度も試作と施工テストを繰り返し、さまざまなジョイントパターンを試した結果、パイルの高いハイループ同士でつなぐとジョイントが目立ちにくくなるという改善策を見つけ、無事商品化することができました。


せっかく良いデザインの商品ができても、現場できれいに施工することができなければ、空間全体の完成度を下げてしまいます。デザイン性と施工品質の高さを兼ね備えた商品を作ることが商品開発の仕事であり、お客さまにとって本当に良いものを提供するためには、妥協できない部分であると思います。


細部にまでこだわって、何度も改善案を検討


好きだからこそ追求できるデザインと品質

ロールカーペットの魅力は、規格サイズの限られたタイルカーペットとは異なり、大柄が描け、技法を駆使してさまざまな質感をより追求できるところにあり、アイデア次第で表現の可能性を広げられる面白さがあります。ロールカーペットの商品開発に携わって7 年になりますが、その魅力や面白さを引き出す商品を開発できた時は、商品開発を続けていてよかった、やはり自分はものづくりが好きなのだと実感します。「好きこそ物の上手なれ」と

言うように、ものづくりが好きな気持ちが一番のデザインソースになるのではないでしょうか。


今後もこの想いの下、それぞれの物件のコンセプトに寄り添うデザインと空間を美しく仕上げる施工品質を兼ね備えた商品を少しでも多く提供していきたいと思います。



■サンゲツWEB サイト:www.sangetsu.co.jp

■Instagram サンゲツ公式アカウント:sangetsu̲official

https://www.instagram.com/sangetsu_official/


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