食品企業合同DE&I推進企画「Co-ALIVE」、ダイバーシティフォーラム「Meet UP!」をオンライン開催~6社より240名が参加!はるな愛氏ゲスト登壇の講演イベントレポート

サッポロHD・ニチレイフーズ・日清製粉グループ・森永製菓・森永乳業・ロッテHDが共同開催

リ・カレント株式会社

ダイバーシティフォーラム「Meet UP!」講演タイトル

食品企業6社(サッポロホールディングス株式会社、株式会社ニチレイフーズ、株式会社日清製粉グループ、森永製菓株式会社、森永乳業株式会社、株式会社ロッテホールディングス)が共同開催するDE&I推進企画「Co-ALIVE」は、ダイバーシティフォーラム「Meet UP!」をオンライン開催いたしました。本企画は、組織・人材開発支援事業を手掛けるリ・カレント株式会社が支援・運営しています。
「Meet UP!」フォーラムは、食品企業6社が共通のテーマを共に考え、「知」を深め、習得することを目的としています。
2018年より、DE&Iに関するテーマにて、第一人者の方や実践されている企業の方をお招きし講演を行ってきました。

 2025年は、タレント・歌手のはるな愛さんをゲストとしてお招きし、LGBTQ+当事者としての経験を交え、ご講演いただきました。

◆ 開催概要

開催日時

2025年9月30日(火)13:00〜14:30 

開催場所

オンライン

◆ 参加者

DE&I推進企画「Co-ALIVE」参加食品企業6社
(サッポロホールディングス株式会社、株式会社ニチレイフーズ、株式会社日清製粉グループ、森永製菓株式会社、森永乳業株式会社、株式会社ロッテホールディングス)

DE&I推進企画「Co-ALIVE」参加食品企業6社

◆ 講演内容

講演冒頭より、ご自身の生い立ち・ご経験を、深く掘り下げてお話いただきました。

まだランドセルの色さえ女の子は赤・男の子は黒といった価値観が根強い時代にあって、「家では自分の本当のことは言えない、居場所がない」と感じながら育ち、松田聖子やピンクレディーに憧れた幼少期。

学生時代は、とにかく「男らしくしろ」と言われ、「家でも見つけられない居場所を、学校でも見つけられない」と”男女別”になっていく空間に苦しみました。

中学生のときから既に、「自分はどう生きるのか。男として親のために生きるのか、女として自分のために生きるのか」という二択に向き合うことになりました。

家族の暮らす団地という狭いコミュニティの中で、自分自身を表現することで、家族を苦しめるのではないか、同級生からのいじめも重なり、「死にたい」と思うまで追い詰められたことも

そんな中、知人から紹介された店で、LGBTQ+当事者のスタッフが生き生きとショーに出演している姿を目にしたことが大きな転機となります。

「男の人が、綺麗なドレスを着て綺麗なメイクをしてステージで歌って踊ってるところにみんなが笑顔で拍手して手拍子してるんです。(中略)こんなに自分らしい自分の表現をしているところに、みんなが賛同して幸せに喜んでる笑顔があるって、ここは私の場所かもって思った」

「お姉さんは自分の姿で自分らしい格好で、あのステージが待ってるから、楽しくて、(世の中の偏見や、ぶつけられる差別的な言葉が)全然苦でもないんだって。生き生きとして自分らしくもう生きていることが、その辛さよりも勝ってるんだと」

その後、ホルモン治療を受けたこと、家族に「とことんやれ、後悔するな」と言われたこと、孤独と恐怖を感じながら性別適合手術を受けたこと、手術を受けた後も続いた葛藤などが、その時々の、はるな愛さんの率直な思いや感情、LGBTQ+コミュニティの内側から見てきた、当事者の苦しみを交えながら語られました。

「私は絶対生きてやると思ってたの」

上京し、なかなか仕事がなく苦労した下積み時代を経て、「エアあやや」でブレイクし、幼少期に夢見たアイドルのようなタレントになれた経験をもとに、はるなさんはこのように語ります。

「自分に話しかけました。あの時死のうと思ってて大変やった、アイちゃんよかったなぁって。死なんでよかったなあって言ってあげました」

「みんな何か抱えてるんですよ。聞かないと分からない。朝ごはんも、育ってきた環境も、親も、事情も国も、今までここまで生きてきた皆さんは、隣同士に座ってもみんな違うわけじゃないですか。

LGBTQ+とか、いろんな言葉が言われているけど、それよりもお互いがどういう人なのか、ちょっとでも言いやすい環境を作ってあげる。それが本当に一番大切。

いろんな人が、声を上げにくい、この社会に暮らしています

会社だけは、本当にみんなに寄り添った環境になってもらえたらなって。

会社が(そう)なれるんだったら街が(そう)なれるんじゃない?って。

みんなの声を少しでも聞いて、みんなでどうすればいいかなって話す姿勢を作ってもらいたいと思います。その時に、(性別や性的指向について)罵倒されたり、冗談・笑い話にされたような人が会社にいたとしたら、話したいことも話せない

 ぜひ皆さん、「いつもの」「立ち位置のいじり」であっても、今日は傷ついているかもしれないと、今一度考えて、心を寄せていただけたらと思います」

◆視聴者との質疑応答パート

Q:職場でAlly(アライ)を表現するにあたり、心がけたほうがいいことはありますか。

※Ally(アライ)とは:LGBTQ+など性的マイノリティー当事者のことを理解し、支援のために行動する人のこと。「仲間・同盟」の意味を持つ英語の「Ally」が語源

A:

「これ、本当によく色々聞かれるんです。『どういったことを言葉かけられたら嫌ですか?』とか『どういうことは言わない方がいいですか?』って。

 ただ、『この言葉だけは気をつけて』で接するって、フェアな関係じゃないですよね

 (どんな言葉でも)タイミングを間違ったら差別に思える。逆に、LGBTQ+であったり、性同一性障害といった言葉ができて、その言葉に救われた方もたくさんいる一方で、その言葉の中に入りたくないという人たちも生まれたり。

 だから、これだけは言ったらいけないということは私はないと思います。

それぐらい人って気持ちが先に伝わると思うので。言葉よりも気持ちを先に、その人に向けて、その人が扉を開いて入ってくれるポケットを、それぞれに広げてほしいなと思います。」

Q:会社で多様なニーズに合わせた施設・設備を整えていきたいのですが、これから始まると良いのでは?(と考えておられる)ことはありますか。

A:

私の行っているジムは、男性用二つ、女性用二つ、オールジェンダー用二つ、のような感じで、自分で選べるんですよ。

使う人の中でも、オールジェンダー用がいい人もいるし、男性でも座って用を足したいとか、みんなトイレを選ぶ理由はいろいろあります。

いろんな人が使う(前提で)トイレを、じゃあどうしようと(考えていく)。

トイレもそうですし、掲示板の張り紙などで考えても、立っている人の目線からは腰上だけれど、車椅子の方からは見上げることになる。立っている人はしゃがめるんだから、しゃがんだ目線に掲示板があったっていいんじゃないかな、とか。

弟が今車椅子を使っているので、介助にまわりながら気づくことも多くて。

だから、「すぐにやってみよう」。会社ですぐに動いてみよう、すぐにやってみて、実はこうだったという意見が出てきて、じゃあ次こうしようって(してみてほしい)。

ぜひいろんな意見を取り入れてもらいたい。

例えば明るい所が苦手な人がいる、オフィスに暗い部屋があってもいいと思うし、そのように、「心に寄り添うような場所」をいろいろ作ったらいかがかなと思います。

Q:LGBTQ+の部下や同僚がカミングアウトしてくれたとき、すべき反応・対応はどのようなものですか。

A:

本当に、「カミングアウトしてくれて、まずはありがとう」だと思います。

そういう環境ってすごく怖いんですよ。私がお父さんに言った時のように、今までの関係性と変わる。色目で見られるとか、変わってると思われるとか、言った後の世界(がどう変わるか)って計り知れない。

まず、言いやすい世界を作ったあなた(質問者)も素晴らしいですし、そうやって言ってくれた方も素晴らしいと思うので、そこを強調した方がいいと思います。

そして、その後に「どうしたらいいか教えて」って、話しやすく(促す)。

「何でも言って、今まで聞けなくてごめんね」というところから、また友達同士の気づきがスタートすればいいんじゃないかなって思っております。

◆参加者の感想

講演を受け、参加者からは、自分や所属組織の課題に引き寄せた、深い共感・学びのコメントが寄せられました。

「自分らしさがわからなくなった時、幼少期~学生時代に経験したこと、手術をしても消えない悩みは、ご本人も途中で涙ぐまれることもあり、思わずこみ上げるものがありました。当時はLGBTQ+に対して、全く理解が無い時代であり、一人ですべてを抱えて、本当につらかったと思います。いつもテレビ越しに見る笑顔の裏に、このような背景があり、有意義な講演会でした。」

「”普通””当たり前””常識”など、多数決で判断するのではなく、先入観を排除し、個々を理解することが必要であると感じました。当社は多くの外国籍従業員に働いていただいており、常に感謝の気持ちを忘れずに取り組みたいと思います」

「グレーな部分、言いにくいことは、相手が傷つくかもしれないので聞かない、というスタンスをとってきたが、それすらがフェアな関係ではないという言葉が印象的であった。相手と向き合って、お互いに話しやすい関係性を築くことが大切なのだと知った」

「まずは知ること。辞書的な知識としてではなく、どのようなエピソードがあり、どのような苦悩があるのかまずは隣にいる家族や友人、仕事仲間を知ることから始めようと思いました。」

「自分の育ってきた環境の価値観で、相手を計りがちになりますが、相手の主張や個性を理解・受け止めた中で、それでも伝えていくものは伝えていったり、一緒に働ける環境をつくる意識を持つことが大事だと思い、生活する中で意識していきたいです。」

◆ 食品企業6社共同開催・DE&I推進企画「Co-ALIVE」について

DE&I推進企画「Co-ALIVE」ロゴ

Co-ALIVEは、「組織の枠を超えてDE&Iを推進し、企業価値の向上と食品業の発展に貢献する」をミッションとして掲げ、全社員が経営層や管理職の視点からダイバーシティを考えるダイバーシティフォーラム「SPIRAL UP!」ほか、食品業界の女性社員を対象に多様なキャリア構築を育む「LADY,GO UP!」、知の多様化プログラムと位置付けた「Meet UP!」など、企業を横断した多彩な取り組みを行っています。

本企画は
 Collaboration(協同)
 Autonomy(自律)
 Life(人生)
 Inclusion(包含)
 Variety(多様さ)
 Evolution(進化)

の頭文字をとって名付けられました。

公式サイト:https://co-alive.jp/

◆ 過去開催のイベントレポート(Co-ALIVE公式サイトより)

□2024年ダイバーシティフォーラム「Meet UP!~多様な性と家族のかたち~」

https://co-alive.jp/works/meet-up8/

□2024年女性活躍推進セミナー「LADY, GO UP!」9期
https://co-alive.jp/works/ladygo-up9/

□2023年「SPIRAL UP!」~人的資本経営とダイバーシティ~
https://co-alive.jp/works/spiral-up6/

◆ 支援・運営:リ・カレント株式会社について

リ・カレント株式会社は「『働楽社会』の実現への貢献」を掲げ人材育成・組織開発に取り組むHRカンパニーです。リーダーシップ×フォロワーシップの相乗効果により、チームワークの最大化に照準を当てた研修プログラムの開発・提供や組織開発コンサルティングを強みとしています。

公式サイト:https://www.re-current.co.jp/
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所在地 : 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-1-9 @WORK SHINJUKUGYOEN6階
会社名 : リ・カレント株式会社
代 表 : 石橋 真
設立日 : 2007年12月
事 業 : 企業内研修/人材開発コンサルティング/組織開発コンサルティング/組織調査・人事設計
ウェブ : https://www.re-current.co.jp/

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会社概要

リ・カレント株式会社

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URL
https://www.re-current.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区新宿2-1-9 JESCO新宿御苑ビル6階
電話番号
03-5362-1537
代表者名
石橋真
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2007年12月