BeRealの魅力は「比較からの解放」。Z世代の50%がリアルな友情の深化を実感、「SNS疲れ」の受け皿に。Z世代のBeRealについての意識調査をZ-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)が実施。
Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)が解き明かす、Z世代が「盛らないSNS」に求める本当の価値。「いいね」不要(54%)、「加工」不要(57%)が聖域を守る。
Z世代向けクリエイティブカンパニーFiom合同会社(本社:東京都渋谷区、代表社員:竹下洋平)が運営する、Z世代当事者が実態や価値観を分析するシンクタンク「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」 は、全国のZ世代(18歳〜24歳)を対象に、2025年8〜9月に実施した 「Z世代のBeRealについての意識調査」 の結果を発表しました。

近年、InstagramやTikTokなど「盛る・編集する」ことが前提のSNSが主流となり、個人の発信が影響力を持つ現代において、Z世代の「キラキラ疲れ」「SNS疲れ」は社会的な関心事となっています。
多くの企業がZ世代の「SNS疲れ」というインサイトを掴みきれず、試行錯誤を繰り返す中で、Z世代の間では「盛らないSNS」としてBeRealが急速に普及しました。
こうした背景を踏まえ、Z世代の当事者目線による分析で新たなインサイトを発掘・探求するZ世代特化の調査研究機関「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」は、Z世代がBeRealにどのような「魅力」や「解放感」を見出しているのか、その本質を解明するため、本実態調査を実施しました。
多様なバックグラウンドを持つZ世代当事者である研究員が、アンケート調査を実施し、BeRealがZ世代のリアルな人間関係に与えるポジティブな影響 や、既存のSNSとは異なる価値観を分析。
全30ページに渡る調査レポートを基に、Z世代がBeRealを「友達との聖域」として大切にする理由と、その魅力の源泉を調査しました。
「Z世代のBeRealについての意識調査」調査サマリー
Z世代のBeReal利用率65%。認知度は96%に達する
「現在も利用している」が65% 、「以前利用していた」が9% 、「知っているが利用したことはない」が22% と、Z世代の認知度は96%に達しました。
人気の理由は「SNS疲れからの解放」(42%)がトップ
BeRealが受け入れられている理由として、「キラキラした投稿を作る『SNS疲れ』からの解放」(42%) が1位。次いで「他人と自分を比較しなくて済む、精神的な楽しさ」(25%) となり、「盛る」SNSへの疲れが利用動機となっています。
「いいね」機能が追加されたら? 54%が「使わなくなる」「残念」
もしBeRealに「いいね」の数やフォロワー数が表示されたらどう感じるか、という問いに対し、「表示されるなら、BeRealを使わなくなると思う」(25%) 、「他のSNSと同じになってしまい、とても残念に思う」(29%) と、合計54%が強い拒否反応を示しました。
BeRealは「リアル」じゃない? 通知すぐの「即時投稿」はわずか27%
BeRealのコンセプトである「2分以内の即時投稿」を「すぐにする」層は27% に留まりました。「通知を無視し、後から『面白いこと』があった時に投稿する」(25%) 、「少しマシな状況になるのを待って投稿する」(18%) など、多くのZ世代が「リアル」を編集している実態が明らかになりました。
Z世代が投稿したくない瞬間、「生活感が出すぎている時」(31%)、「顔が盛れていない時」(27%)
「リアル」を投稿するBeRealでさえも、「部屋が散らかっているなど、生活感が出すぎている時」(31%) や「自分の顔が盛れていない時」(27%) は投稿したくないと感じており、Z世代の「盛れない」ことへの抵抗感がうかがえます。
BeRealは「生存確認ツール」(35%)であり「交換日記」(25%)
BeRealをどのような存在として捉えているか、という問いに対し、「生存確認ツール」(35%) が最多に。次いで「ドキュメンタリー」(26%)、「交換日記」(25%) となり、親しい仲間との「ゆるやかな繋がりの証明」として活用されています。
Z世代の「BeReal」の利用実態を深掘り
今回の調査結果から、Z世代が「BeReal」に求めるリアルな価値観を象徴する10つのデータを抜粋して解説します。
Z世代の65%が現在も利用、認知度は96%と高い浸透率。

「BeReal」を知っていますか?という質問に対し、「現在も利用している」(65%) 、「知っているが利用したことはない」(22%) 、「以前利用していた」(9%) を合わせ、Z世代の96%がBeRealを認知していることが判明しました。「この調査で初めて知った」はわずか4% でした。
利用開始のきっかけは「友達」。クローズドなコミュニティ起点が69%。

BeRealを使い始めたきっかけは、「親しい友人、知人に招待されたから」(36%) 、「周りの多くの人が使い始めたから」(33%) がトップ2を占め、合計69%が友人関係・コミュニティ起点で始めていることがわかりました。
BeRealはリアルな日常を出せる場所。「特別な時間」を載せるInstagram、「素」のBeReal。

BeRealの登場による他のSNSへの影響として、31%が「Instagramは『特別な時間』を載せる場所だと、より強く意識するようになった」 と回答。Z世代が「ハレ(非日常)」のInstagramと「ケ(日常)」のBeRealを明確に使い分けている実態が明らかになりました。
BeRealは「リアル」じゃない? 即時投稿はわずか27%、7割が“投稿タイミング”を操作。

通知が来た後の投稿タイミングについて、「すぐに(2分以内に)その場の状況を投稿する」と回答したZ世代は27% に留まりました。最も多かったのは「投稿しないことが多い」(29%) で、次いで「通知を無視し、後から『面白いこと』があった時に投稿する」(25%) 、「少しマシな状況になるのを待って投稿する」(18%) と、合計73%がBeRealのコンセプトである「リアルタイム性」に従っていないことが判明しました
Z世代が投稿をためらう瞬間、「部屋が散らかっている」(31%)、「顔が盛れていない」(27%)。

BeRealで「投稿したくない」と感じる瞬間は、「部屋が散らかっているなど、生活感が出すぎている時」(31%) が最も多く、次いで「自分の顔が盛れていない、コンディションが悪い時」(27%) 、「何もしてない、退屈な時間」(25%) となりました。「盛らないSNS」とされながらも、Z世代が「盛れない」状況や「リアルすぎる生活感」の投稿には抵抗があることがわかります。
BeRealが支持される最大の理由、「キラキラした投稿を作る『SNS疲れ』からの解放」(42%)。

BeRealが今の時代に受け入れられている理由を尋ねたところ、「キラキラした投稿を作る『SNS疲れ』からの解放」(42%) が圧倒的トップ。次いで「他人と自分を比較しなくて済む、精神的な楽しさ」(25%) となり、「盛る」SNSのカウンターカルチャーとして支持されていることが明確になりました。
BeRealの「非加工」こそが聖域。もし「加工・編集機能」が追加されたら、Z世代の57%が「使わない」「使わなくなるかも」と回答。

もしBeRealにInstagramのような「加工・編集機能」が追加されたらどうするか、という問いに対し、47%が「BeRealの良さがなくなるので、使わないと思う」 と回答。「加工する人が増えるなら、BeReal自体を使わなくなるかも」 (10%) と合わせ、57%がアプリの根幹である「非加工」の価値が失われることに強い懸念を示しました。
BeRealは「生存確認ツール」。交換日記やドキュメンタリーとして楽しむ層も。

あなたにとってBeRealはどのような存在ですか?という問いに対し、「生存確認ツール」(35%) が最多となりました。次いで「ドキュメンタリー」(26%) 、「交換日記」(25%) となり、Z世代がBeRealを親しい仲間との「ゆるやかな繋がりの証明」として活用している様子がうかがえます。
Z世代の50%が「友達との関係が深まった」と実感。「会話のきっかけ」や「意外な一面」を発見。

BeRealを始めたことによる友人関係の変化について尋ねたところ、「特に変化はない」(45%) を除くと、「会話のきっかけが増えた」(26%) 、「友達の意外な一面が知れて、より親近感が湧いた」(24%) と、ポジティブな変化を実感しているZ世代が半数に上りました。
BeRealを「楽しい」と感じる瞬間、「過去の思い出を見返した時」(29%)、「友達の素が見えた時」(17%)。

BeRealを「楽しい」「やってて良かった」と感じる瞬間は、「過去の投稿(メモリー)を見返して、思い出に浸った時」(29%) が1位でした。次いで「自分も飾らない姿を投稿できる、気楽さを感じた時」(23%)、「キラキラしていない、友達の『素』の日常が見えた時」(17%) となり、作り込まない日常が「思い出」として蓄積されることに価値を感じているようです。
調査概要
調査名:Z世代のBeRealについての意識調査
調査対象:全国のZ世代(18歳~24歳)
調査期間:2025年8月〜9月
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:n=255
調査分析:Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)(運営:Fiom合同会社)
利用条件
情報の出典元として「Fiom合同会社」であることを明記いただきますようお願いいたします。
本調査レポート完全版(全30ページ)を無料でダウンロード
今回ご紹介した内容は、調査レポートのほんの一部です。
レポート本編では、Z世代のBeReal上の友人関係(「ごく少数の親友」32%、「学校の友人」30%、「サークル仲間」33%) や、企業の「リアル風」投稿への不信感(16%)、そしてBeReal広告への許容度(「仕方ない」48%) まで、Z世代の「アンチSNS」のリアルな実態を多角的に分析しています。
明日からの企画にすぐに活かせる、Z世代のリアルなインサイトが詰まっています。 少しでもご興味をお持ち頂きました方はぜひ下記よりダウンロードしてご活用ください。
Z-SOZOKEN所長のコメント
◆竹下洋平(たけしたようへい)
Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)所長
Fiom合同会社CEO
2005年生まれ。2021年10月にFiom合同会社を設立。Z世代のクリエイターの創造性を最大化させるをミッションに、Z世代によるZ世代向けのコミュニケーションプロデュース事業、リサーチ&プランニング事業を展開している。上場企業から大企業、中小企業、ベンチャー、スタートアップ、行政や自治体と幅広い組織の支援実績を持つ。Z世代の創造性を活かし、Z世代向け広告コミュニケーションの上流設計から制作、運用までワンストップで実行支援する。

「Z世代は『キラキラ疲れ』からBeRealを選んだ」。
今回の調査で、BeRealが「盛る」SNSへのカウンターとして支持されていることは明確になりました。
彼らが本当に求めているのは、「リアル」そのものではなく、「いいね」やフォロワー数といった「他者からの評価」 や「比較」から解放された“聖域(サンクチュアリ)”です。
Z世代の50%が「友達との関係が深まった」と回答したように、BeRealはZ世代にとって「評価」を得るためのツールではなく、「リアルな関係性」を育むための大切なツールになっています。
企業に今求められているのは、その聖域に「広告」 や「企業アカウント」 を持ち込むことではありません。Z世代がなぜ「SNS疲れ」を起こしているのか、その本質を理解することです。
企業の「リアル風」投稿は、Z世代にとって「巧妙な広告」と見なされるリスクを孕んでいます。
彼らの“聖域”を尊重し、評価経済を持ち込まない誠実な姿勢こそが、Z世代との信頼関係の鍵となります。
Z世代への訴求にお悩みの方へ
「Z世代向けの広告が『広告っぽい』と言われ、すぐにスキップされてしまう…」
「リアル風の広告を作っても、Z世代には『巧妙な広告だ』と見抜かれて不信感を抱かれていないか…」
「Z世代が『SNS疲れ』しているのは分かるが、では企業はどうコミュニケーションを取ればいいのか…」
今回の調査結果を見て、少しでもそう感じたご担当者様へ。
弊社はメンバー全員がZ世代当事者で構成されたZ世代に特化したクリエイティブカンパニーです。
Z世代ならではの感性や同世代の視点を活かしたアプローチで、マーケティングリサーチ、戦略設計から企画立案、制作、運用までワンストップで統合的にご支援しております。
Z世代や若年層向けの企画制作マーケティング/ブランディングでお困りの方はお気軽にご相談ください。
https://fiom-llc.studio.site/contact
「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」について

Z世代の創造性で未来を創る。Z世代特化の次世代型シンクタンク。
「Z-SOZOKEN」とはZ世代向けクリエイティブカンパニーFiom合同会社が運営しているZ世代同世代目線による分析で新たなインサイトを発掘、探求するZ世代特化の次世代型シンクタンクです。
Z世代の実態や価値観をZ世代当事者たちが様々な観点から把握・分析。
時代の最先端をゆくZ世代の未知なる文化を解き明かし、時代を切り開く新たな価値観を探求しております。
リアルZ世代起点でZ世代に届く共感を軸としたコミュニケーションやプロモーション設計に活用できる実践的なマーケティング情報を提供しています。
公式サイト:https://z-sozoken.studio.site
Fiom合同会社について

Z世代に特化したZ世代のクリエイティブカンパニー
メンバー全員がZ世代で構成されたZ世代に特化したクリエイティブカンパニー。
Z世代の創造性を基点としたZ世代目線のアプローチを実施。
Z世代向け広告コミュニケーション領域の上流設計から制作・運用まで実行支援する。
時代の最先端をゆくZ世代の感性を活かしたクリエイティブカンパニー。
社名:Fiom合同会社
住所:東京都渋谷区神宮前6丁目23番4号桑野ビル2階
設立:2021年10月15日
代表:竹下洋平
HP:https://fiom-llc.studio.site
本件に関するお問い合わせ
メール info@fiomllc.com
お問い合わせフォーム https://fiom-llc.studio.site/contact
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