Z世代の94%が「気まずさ」を実感、67%が「沈黙」を恐れる。一方、69%が体験をネタとして共有。Z世代の気まずいの感覚について独自の調査研究レポートをZ-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)が公開。
Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)が解き明かす、Z世代が「沈黙」を恐れつつ「気まずさ」をエンタメ消費する深層心理。
Z世代に特化したクリエイティブカンパニーFiom合同会社(本社:東京都渋谷区、代表社員:竹下洋平)が運営しているZ世代の実態や価値観を分析するシンクタンク、Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)は、2025年11月19日(水)にZ-SOZOKEN THINKTANK 最新調査研究レポートの第二弾として『Z世代の気まずいの感覚について』についての調査研究レポートをリリースしました。

近年、SNSが常時接続のインフラとなり、個人のリアルタイムなコミュニケーションが可視化される現代において、企業のマーケティング活動も大きな転換点を迎えています。
特に、これからの消費の主役となるZ世代は、デジタルネイティブとして「空気を読むこと」 を前提としたコミュニケーションを行う一方、「既読スルー」や「いいねがつかない」ことで生じる、旧来の世代にはなかった新しい「気まずさ」を感じる最初の世代です。
多くの企業がZ世代とのコミュニケーションに課題を抱え、試行錯誤を繰り返す中で、Z世代の「失敗」に対する敏感さや「他者の目」を強く気にする価値観を理解しないまま、「気まずい」と感じさせてしまう広告や体験設計が散見されるようになりました。
こうした背景を踏まえ、Z世代の当事者目線による分析で新たなインサイトを発掘・探求するZ世代特化の調査研究機関「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」は、企業とZ世代の間に横たわる「気まずさ」への認識ギャップを解明するため、本実態調査を実施しました。
多様なバックグラウンドを持つZ世代当事者である研究員が、アンケート調査を実施し、Z世代が「気まずさ」をどのように感じ、なぜ「気まずい」コンテンツを「共感」のために“消費”するのか、そのリアルな視点や本音を分析。
全52ページに渡る調査レポートを基に、Z世代が「気まずさ」を恐れる心理と、それを「共感ネタ」として楽しむ二面性の境界線を分析し、企業とZ世代の間に横たわる認識のズレを調査しました。
「Z世代の気まずいの感覚について」調査サマリー
Z世代の93%が「気まずい」を日常語として使用
「よく使う」(58%)、「たまに使う」(35%) を合わせ、Z世代の93%が「気まずい」という言葉を日常的に使用していることが判明しました 。
94%が「気まずさ」を実感する、気まずさネイティブ
「頻繁にある」(56%)、「たまにある」(38%) を合わせ、Z世代の94%が日常生活で「気まずさ」を感じた経験があることがわかりました 。
気まずい場面1位は「沈黙が続いたとき」(67%)
Z世代が最も「気まずい」と感じる場面は、「沈黙が続いたとき」(67%) が圧倒的1位。次いで「1対1の会話で話題が尽きたとき」(54%) と、会話の「間(ま)」や「途切れ」を極度に恐れる傾向が明らかになりました 。
対人関係の悩みの原因に「SNS文化」(22%)、「既読スルーのプレッシャー」(20%)
Z世代の77%が「人間関係において難しさや悩みを感じている」 と回答。その要因として、「対人距離の取り方」(43%) に次ぎ、「SNS文化の影響」(22%)、「既読・未読のプレッシャー」(20%) がZ世代特有の悩みとして上位に入りました 。
Z世代の54%がSNSとリアルの距離感バグに気まずさを経験
「SNSでしか繋がっていない人と実際に会った・遭遇した時」に気まずさを感じた経験が「ある」(「よくある」13%+「たまにある」41%)と回答したZ世代は54%に上りました 。
Z世代の69%が「気まずい」体験をネタとして共有したい
「気まずいと感じた出来事」を誰かと共有したくなるか、という問いに対し、「とても共有したい」(13%)、「場合によっては共有する」(56%) を合わせ、69%が「共有意向あり」と回答。気まずさを「共感ネタ」として消化する傾向が判明しました。
Z世代は「気まずさ」を消費する。51%が「共感できるから」視聴
「気まずい系コンテンツ」(お笑いコント など)を面白いと感じる理由は、「共感できるから」(51%) が「笑えるから」(38%) を上回り1位となりました。
Z世代の「気まずい」の実態を深掘り
今回の調査結果から、Z世代が形成する「気まずさ」という独特の文化・価値観を、8つの視点から解説します。
日常語化する「気まずい」。93%が使用する共通言語に。

Z世代の93%(「よく使う」58%+「たまに使う」35%)が「気まずい」という言葉を使用していると回答しました。「気まずい」は特別な事態を表す言葉ではなく、日常会話の中に浸透した、Z世代のコミュニケーションを象徴する共通言語となっています 。
Z世代は気まずさネイティブ世代。94%が日常的に気まずさを実感。

日常生活で気まずさを感じた経験について、94%(「頻繁にある」56%+「たまにある」38%)が「ある」と回答しました。過半数が「頻繁に」感じており、Z世代は常に気まずさと隣り合わせの環境で生きていることが浮き彫りになりました 。
最大の恐怖は「沈黙」。67%が会話の「間」に耐えられない。

どのような場面で気まずさを感じるかという問いに対し、「沈黙が続いたとき」(67%) が圧倒的1位でした。次いで「1対1の会話で話題が尽きたとき」(54%) が続き、Z世代は会話の空白や間を「失敗」と捉え、強いストレスを感じる傾向にあります。
対人関係の悩みの種は「SNS文化」と「既読プレッシャー」。

77%が人間関係に悩みを感じている中、その要因として「SNS文化の影響」(22%)、「既読・未読のプレッシャー」(20%) が上位に入りました。「対人距離の取り方」(43%) という普遍的な悩みと並び、デジタルネイティブ特有の常時接続ストレスが人間関係を複雑にしています 。
SNSとリアルの距離感バグ。54%が遭遇時に気まずさを経験。

「SNSでしか繋がっていない人と実際に会った時」に気まずさを感じた経験が「ある」と回答した人は54%(「よくある」13%+「たまにある」41%)に達しました。SNS上での親密さと、リアルの関係性が一致しない「距離感のズレ」が、Z世代特有の気まずさを生んでいます 。
「気まずい」は第2の「ヤバい」? 「不安」「緊張」「申し訳ない」も一言で表現する共感の便利ワード。

Z世代は、「不安」「照れくさい」「緊張」「はずかしい」「申し訳ない」 といった、従来は個別に言語化されていた複雑な感情を、「気まずい」 という一言で表現する傾向が判明。「ヤバい」や「エモい」と同様に、「共感を呼ぶ便利ワード」 として感情を簡略化している様子がうかがえます。
可視化された気まずさ。「グループLINEの沈黙」と「0いいね」の恐怖。

Z世代はSNS上の目に見えない空気感にも敏感です。「グループLINEで発言したら会話が止まった」 、「SNSでの投稿に誰からもいいねがつかない」といった、関係性が数値やログで可視化されるSNS特有の現象に、強い気まずさを感じています。
リアルな気まずさは「微妙な距離感」で発生。「中学の同級生」「バイト先の店長」との遭遇。


具体的な気まずい瞬間として、「中学校が一緒だったけどそこまで仲良くなかった子と最近ばったり会った」 、「塾講師のアルバイト終わりに塾の校長と帰る時間が被った」 などのエピソードが挙がりました。他人ではないが親友でもない、その「微妙な距離感(親密度)」こそが、Z世代にとって最も対処に困る気まずさの発生源です。
「失敗」をエンタメ化。自虐で消化するZ世代の生存戦略。

なぜ「気まずさ」がコンテンツとして流行するのか? その背景には、Z世代が「ネガティブ・自虐的なお笑いを好む傾向」 、「失敗や気まずい経験を笑いとして消化する」 文化があることが分析されました。一度の失敗が拡散されかねないSNS社会において、自らの失敗を「気まずい体験」としてネタにし、共感を得ることでダメージを軽減する、Z世代なりの生存戦略が見て取れます。
調査概要
調査名:Z世代のきまずいの感覚についての意識調査
調査対象:全国のZ世代(18歳~24歳)
調査期間:2025年7月〜8月
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:n=299
調査分析:Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)(運営:Fiom合同会社)
利用条件
情報の出典元として「Fiom合同会社」であることを明記いただきますようお願いいたします。
本調査研究レポート完全版(全52ページ)を無料でダウンロード
今回ご紹介した内容は、調査研究レポートのほんの一部です。
レポート本編では、Z世代が「気まずさ」を感じる具体的なシチュエーション分類(リアル、SNS、世代間など) や、なぜ「気まずい」が「きまZ」 としてトレンド化したのかの分析。
そして企業が「気まずさ」を「共感型」「解決型」「逆転型」 のマーケティングに応用するための具体的な手法(2R1Sフレームワーク) まで、Z世代の深層心理を多角的に分析しています。
Z-SOZOKEN所長のコメント
◆竹下洋平(たけしたようへい)
Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)所長
Fiom合同会社CEO
2005年生まれ。2021年10月にFiom合同会社を設立。Z世代のクリエイターの創造性を最大化させるをミッションに、Z世代によるZ世代向けのコミュニケーションプロデュース事業、リサーチ&プランニング事業を展開している。上場企業から大企業、中小企業、ベンチャー、スタートアップ、行政や自治体と幅広い組織の支援実績を持つ。Z世代の創造性を活かし、Z世代向け広告コミュニケーションの上流設計から制作、運用までワンストップで実行支援する。

「Z世代の94%が『気まずさ』を実感し、67%が『沈黙』を恐れる」。今回の調査研究の結果は、Z世代が「空気を読む」 ことを前提とし、SNS文化の中で「失敗」を極度に恐れる、繊細なコミュニケーションを強いられている実態を示しています。
しかし、Z世代は「気まずさ」をただ避けるだけではありません。69%が「気まずい体験」を“ネタ”として共有し、51%が「共感」 するために「気まずいコンテンツ」を“消費”しています。これは、彼らにとって「気まずさ」が、ネガティブな感情であると同時に、他者との繋がりを確認するための「最強の共感コンテンツ」でもある、という二面性を示しています。
企業に今求められているのは、彼らに「気まずさ」を感じさせる一方的なコミュニケーションではありません。 彼らの「気まずさ」に寄り添い、それを「共感(Sympathy)」 や「ユーモア(Reversal)」 として昇華する、あるいは「解決(Resolution)」 してあげる視点です。Z世代の「気まずさ」を深く理解し、「共感」の文脈で捉え直すことが、彼らの心を掴む鍵となります。
「Z世代に刺さる気まずさとは何か?〜Z世代の気まずいの感覚を徹底解剖〜」

今回の内容をZ世代当事者のリアルな声と共に深掘り解説する「Z-SOZOKEN ACADEMY」
その第2回目となる講座を、2025年12月9日に、「Z-SOZOKEN Academy 第二回特別講座」の開催を決定しました。
特別講座のテーマは、「Z世代の気まずいの感覚」について。
全52ページにわたる調査レポート『Z世代の気まずいの感覚についての意識調査』 をもとに、Z世代のインサイトを詳しく分析・解説。
そこから、Z世代が抱える「気まずさ」というネガティブな感情を、いかにして「共感」や「エンターテイメント」へと昇華させているのか、そのメカニズムとマーケティングへの応用プロセス(2R1Sフレームワークなど) を、実践例を交えてご紹介します。
さらに、以下のURLよりお申込みいただいた方には、通常11,000円(税込)の参加費を、初回参加に限り"無料”でご招待いたします。
「『気まずい』がなぜトレンドになるのか、その背景が理解できない」
「Z世代に向けたコミュニケーションで、距離感を誤り『痛い』と思われていないか不安」
「ネガティブな感情をポジティブな共感に変える、コンテンツの切り口を知りたい」
そんな課題をお持ちの方は、ぜひご参加ください。
▼「Z-SOZOKEN Academy 第二回特別講座」概要
タイトル:「Z世代に刺さる“気まずさ”とは何か?〜Z世代の気まずいの感覚を徹底解剖〜」
日時:2025年12月9日(火)19:00~21:00
開催形式:オンライン配信(Zoom Webinar)
参加費:通常11,000円(税込)→ 初回限定“無料”ご招待
主催:Fiom合同会社 / Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)
▼スケジュール
19:00-19:40:Z世代リサーチャーによる調査レポート解説
19:40-20:20:現役Z世代当事者によるZ世代リアルボイスが体感できるトークセッション
20:20-20:50:参加者によるZ世代へのリアルタイム壁打ち質問コーナー
20:50-21:00:クロージング
Z世代への訴求にお悩みの方へ
「Z世代向けの広告が『広告っぽい』と言われ、すぐにスキップされてしまう…」
「リアル風の広告を作っても、Z世代には『巧妙な広告だ』と見抜かれて不信感を抱かれていないか…」
「Z世代が『SNS疲れ』しているのは分かるが、では企業はどうコミュニケーションを取ればいいのか…」
今回の調査研究を見て、少しでもそう感じたご担当者様へ。
弊社はメンバー全員がZ世代当事者で構成されたZ世代に特化したクリエイティブカンパニーです。
Z世代ならではの感性や同世代の視点を活かしたアプローチで、マーケティングリサーチ、戦略設計から企画立案、制作、運用までワンストップで統合的にご支援しております。
Z世代や若年層向けの企画制作マーケティング/ブランディングでお困りの方はお気軽にご相談ください。
https://fiom-llc.studio.site/contact
「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」について

Z世代の創造性で未来を創る。Z世代特化の次世代型シンクタンク。
「Z-SOZOKEN」とはZ世代向けクリエイティブカンパニーFiom合同会社が運営しているZ世代同世代目線による分析で新たなインサイトを発掘、探求するZ世代特化の次世代型シンクタンクです。
Z世代の実態や価値観をZ世代当事者たちが様々な観点から把握・分析。
時代の最先端をゆくZ世代の未知なる文化を解き明かし、時代を切り開く新たな価値観を探求しております。
リアルZ世代起点でZ世代に届く共感を軸としたコミュニケーションやプロモーション設計に活用できる実践的なマーケティング情報を提供しています。
公式サイト:https://z-sozoken.studio.site
Fiom合同会社について

Z世代に特化したZ世代のクリエイティブカンパニー
メンバー全員がZ世代で構成されたZ世代に特化したクリエイティブカンパニー。
Z世代の創造性を基点としたZ世代目線のアプローチを実施。
Z世代向け広告コミュニケーション領域の上流設計から制作・運用まで実行支援する。
時代の最先端をゆくZ世代の感性を活かしたクリエイティブカンパニー。
社名:Fiom合同会社
住所:東京都渋谷区神宮前6丁目23番4号桑野ビル2階
設立:2021年10月15日
代表:竹下洋平
HP:https://fiom-llc.studio.site
本件に関するお問い合わせ
メール info@fiomllc.com
お問い合わせフォーム https://fiom-llc.studio.site/contact
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