なぜ若手はZoomで沈黙するのか?Z世代を襲う「デジタル気まずさ」の衝撃。会議の間を放送事故と感じる心理メカニズムをZ-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)(運営:Fiom)が独自の調査研究を実施。

「沈黙」や「デジタル上の間」を言語化し、ネガティブをエンタメへ昇華。Z世代を悩ませる気まずいシチュエーションを分類・解剖。

Fiom合同会社

Z世代に特化したクリエイティブカンパニーFiom合同会社(本社:東京都渋谷区、代表社員:竹下洋平)が運営しているZ世代の実態や価値観を分析するシンクタンク、Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)は、2025年11月17日(月)にZ-SOZOKEN THINKTANK 最新調査研究レポートの第二弾として『Z世代の気まずいの感覚』についての調査研究レポートの第2章インサイトサマリー「Z世代の感じる新感覚、気まずいを深掘り」をリリースしました。

Z世代同世代目線による分析で新たなインサイトを発掘、探求するZ世代特化の調査研究機関「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」が調査研究レポートの第二弾として、『Z世代の気まずいの感覚』について独自に調査いたしました。 

本調査は、Z世代当事者によって実施されました。
 
多様なバックグラウンドを持つZ世代当事者である研究員が、約300名のZ世代を対象にアンケートを実施し、彼らの対人関係における「気まずさ」の正体と、それをコミュニケーションに利用する心理を分析。 

全52ページに渡る調査レポートを基に、Z世代が「気まずさ」をどのように捉え、消費しているのかを調査しました。 

本調査の第2章では、Z世代の9割以上が日常的に使用する「気まずい」という言葉の実態と、その背景にある心理構造を深掘りしています。

かつては隠すべきネガティブな感情だった「気まずさ」が、トレンド用語「きまZ」の流行を経て、いかにして日常会話の潤滑油やエンターテインメントへと変化したのか。

また、Z世代が特に気まずさを感じやすい「4つのシチュエーション」について分類・分析を行いました。

「「気まずい」はZ世代の共通言語。使用率は93%」Z世代独自のインサイトを読み解く

本調査の第2章から、Z世代にとって「気まずい」は単なる不快感の表現ではなく、円滑なコミュニケーションを維持するための必須ツールとなっている実態が明らかになりました。

Z世代の93%が「気まずい」を日常的に使用 
「気まずいという言葉を使ったことがありますか?」という問いに対し、93%が「使う」と回答。「よく使う」(58%)層が半数を超えており、Z世代の会話において欠かせない共通言語として定着しています。

「きまZ」が変えた感情の価値観 
2022年のトレンドランキング1位となった「きまZ」の影響により、気まずい状況をポーズと言葉で「ネタ」にする文化が定着。ネガティブな空気を共有し、笑いに変えることでその場を乗り切る、Z世代独自の処世術として機能しています。

日常に潜む「4つの気まずさ」 
Z世代が感じる気まずさは、対面だけでなくデジタル空間にも広がっています。「リアルな人間関係」「コミュニティー間」「世代間」、そして「デジタルコミュニケーション」の4つに分類されるストレス要因を特定しました。

半数以上が「頻繁に」気まずさを経験 
「気まずいと感じたことはありますか?」という問いに対し、94%が「ある」と回答。そのうち56%が「頻繁にある」と答えており、彼らが対人関係の微細なズレに対し、極めて敏感であることを示しています。

【調査研究レポート解説】第1章「Z世代の感じる新感覚、気まずいを深掘り」

レポート本編では、Z世代における「気まずい」の変遷と発生要因を複数のスライドで図解しています。  ここでは、第2章の主要なスライドの内容をご紹介します。

「気まずい」の使用率と定着度

アンケート調査の結果、Z世代の93%が「気まずい」という言葉を使用していることが判明(「よく使う」58%、「たまに使う」35%)。 これは、彼らが日常的に感じる違和感や、言語化しにくい空気を「気まずい」という一言に集約して処理していることを示唆しています。

「きまZ」トレンドによる意味の転換

2022年上半期のトレンドランキングで1位となった「きまZ」を紹介 。 インフルエンサー(とうあ)が気まずい場面を「きまZ」という言葉とポーズで表現したことで、気まずさが「隠すべき恥ずかしいこと」から「共有して笑い合えるネタ」へと価値転換されたプロセスを解説しています 。

Z世代が定義する「気まずい」シチュエーション

Z世代は、辞書的な意味(仲違いなど)以上に、具体的なシチュエーションに対して「気まずい」と定義しています。 「会話が続かなくてきまずい」「知らない人と帰り道がずっと一緒な時」など、特に「沈黙」や「間」が持続する状況を強く忌避し、それを「気まずい」と表現する傾向があります 。

頻繁に感じる「気まずさ」の実態

「気まずいと感じたことはありますか?」という質問に対し、94%が「ある」と回答し、56%が「頻繁にある」としています 。 Z世代は常に「空気を読む」ことを求められる環境にあり、些細な会話のズレや沈黙に対しても敏感に反応している現状が浮き彫りになりました。

気まずいシチュエーションの分類

本調査では、Z世代が直面する気まずさをカテゴリーに体系化しました。 まず、言い間違いや初対面の空気感など、友人や家族間でも起こりうる「リアルな人間関係の気まずさ」。次に、オタク友達や同じジャンルを好む友人間での温度差などによる「コミュニティー間の気まずさ」。そして、上司や先生、親との会話におけるジェネレーションギャップから来る「世代間の気まずさ」。最後に、オンライン会議での沈黙や、SNS上での既読・未読スルー、投稿への反応といった「デジタルコミュニケーション特有の気まずさ」です。これら4つの分類の中でも、特にデジタル領域での気まずさはZ世代特有の感覚として顕著に表れています。

なぜZ世代は「気まずさ」を共有するのか

Z世代が「気まずい」を多用する背景には、彼らが「共感」と「空気を読むこと」を何よりも重視する世代であることが関係しています。

SNSで常につながり、相互監視的な環境に置かれた彼らにとって、場の空気を乱すことや、コミュニケーションの不全(沈黙など)は大きなストレスです。 

しかし、そのストレスを「気まずい(きまZ)」と言語化し、ポップに表現することで、彼らはネガティブな状況を客観視し、笑いに変えて乗り越えようとしています。

また、複雑な感情をあえて「気まずい」一言に集約するのは、詳細に説明するリスクを避けつつ、「察してほしい」という甘えと信頼の裏返しでもあります。 

「気まずい」という言葉は、Z世代が繊細な人間関係を円滑に回すために発明した、現代の「免罪符」であり「潤滑油」なのです。

調査概要

調査名:Z世代のきまずいの感覚についての意識調査

調査対象:全国のZ世代(18歳~24歳)

調査期間:2025年7月~8月

調査方法:インターネットを利用したアンケート調査

有効回答数:n=299

調査分析:Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所 運営:Fiom合同会社)

Z-SOZOKEN所長のコメント

◆竹下洋平(たけしたようへい)

Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)所長

Fiom合同会社CEO

2005年生まれ。2021年10月にFiom合同会社を設立。Z世代のクリエイターの創造性を最大化させるをミッションに、Z世代によるZ世代向けのコミュニケーションプロデュース事業、リサーチ&プランニング事業を展開している。上場企業から大企業、中小企業、ベンチャー、スタートアップ、行政や自治体と幅広い組織の支援実績を持つ。Z世代の創造性を活かし、Z世代向け広告コミュニケーションの上流設計から制作、運用までワンストップで実行支援する。

「気まずい」という言葉の使用率が93%に達している事実は、Z世代がいかに「場の調和」を重視し、摩擦を回避しようとしているかの表れです。

かつては隠すべきだった気まずい瞬間を、「きまZ」というトレンドを通じて「ネタ」へと昇華させたことは、Z世代なりの防衛本能であり、発明と言えるでしょう。

また、今回分類した「4つの気まずさ」の中でも、「デジタルコミュニケーション特有の気まずさ」はZ世代ならではの感覚です。

対面だけでなく、画面越しの沈黙やログに残る反応に対しても、彼らは常にアンテナを張っています。

 企業がZ世代とコミュニケーションを取る際は、この「気まずさへの感度」を理解し、彼らが安心できる距離感や空気作りを意識することが不可欠です。

「Z世代に刺さる気まずさとは何か?〜Z世代の気まずいの感覚を徹底解剖〜」

今回の内容をZ世代当事者のリアルな声と共に深掘り解説する「Z-SOZOKEN ACADEMY」

その第2回目となる講座を、2025年12月9日に、「Z-SOZOKEN ACADEMY 第二回特別講座」の開催を決定しました。

 特別講座のテーマは、「Z世代の気まずいの感覚」について。

全52ページにわたる調査レポート『Z世代の気まずいの感覚についての意識調査』 をもとに、Z世代のインサイトを詳しく分析・解説。

そこから、Z世代が抱える「気まずさ」というネガティブな感情を、いかにして「共感」や「エンターテイメント」へと昇華させているのか、そのメカニズムとマーケティングへの応用プロセス(2R1Sフレームワークなど) を、実践例を交えてご紹介します。

さらに、以下のURLよりお申込みいただいた方には、通常11,000円(税込)の参加費を、初回参加に限り"無料”でご招待いたします。

「『気まずい』がなぜトレンドになるのか、その背景が理解できない」

 「Z世代に向けたコミュニケーションで、距離感を誤り『痛い』と思われていないか不安」

 「ネガティブな感情をポジティブな共感に変える、コンテンツの切り口を知りたい」

そんな課題をお持ちの方は、ぜひご参加ください。

▼「Z-SOZOKEN ACADEMY 第二回特別講座」概要

タイトル:「Z世代に刺さる“気まずさ”とは何か?〜Z世代の気まずいの感覚を徹底解剖〜」

日時:2025年12月9日(火)19:00~21:00

開催形式:オンライン配信(Zoom Webinar)

参加費:通常11,000円(税込)→ 初回限定“無料”ご招待

主催:Fiom合同会社 / Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)

▼スケジュール

19:00-19:40:Z世代リサーチャーによる調査レポート解説

19:40-20:20:現役Z世代当事者によるZ世代リアルボイスが体感できるトークセッション

20:20-20:50:参加者によるZ世代へのリアルタイム壁打ち質問コーナー

20:50-21:00:クロージング

調査研究レポート(全52ページ)を無料でダウンロード

今回ご紹介した内容は、調査レポートのほんの一部です。 

レポート本編では、「Z世代が気まずさを感じる具体的なシチュエーション」や「気まずさを活用したマーケティングフレームワーク(2R1S)」など、明日からの企画やコミュニケーション設計にすぐに活かせる実践的な情報を多数掲載しています。 

少しでもご興味をお持ち頂きました方はぜひ下記よりダウンロードしてご活用ください。

Z世代への訴求にお悩みの方へ

「Z世代向けの広告が『広告っぽい』と言われ、すぐにスキップされてしまう…」

「リアル風の広告を作っても、Z世代には『巧妙な広告だ』と見抜かれて不信感を抱かれていないか…」

「Z世代が『SNS疲れ』しているのは分かるが、では企業はどうコミュニケーションを取ればいいのか…」

今回の調査結果を見て、少しでもそう感じたご担当者様へ。

弊社はメンバー全員がZ世代当事者で構成されたZ世代に特化したクリエイティブカンパニーです。

Z世代ならではの感性や同世代の視点を活かしたアプローチで、マーケティングリサーチ、戦略設計から企画立案、制作、運用までワンストップで統合的にご支援しております。

Z世代や若年層向けの企画制作マーケティング/ブランディングでお困りの方はお気軽にご相談ください。

「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」について

Z世代の創造性で未来を創る。Z世代特化の次世代型シンクタンク。

「Z-SOZOKEN」とはZ世代向けクリエイティブカンパニーFiom合同会社が運営しているZ世代同世代目線による分析で新たなインサイトを発掘、探求するZ世代特化の次世代型シンクタンクです。

Z世代の実態や価値観をZ世代当事者たちが様々な観点から把握・分析。

時代の最先端をゆくZ世代の未知なる文化を解き明かし、時代を切り開く新たな価値観を探求しております。

リアルZ世代起点でZ世代に届く共感を軸としたコミュニケーションやプロモーション設計に活用できる実践的なマーケティング情報を提供しています。

公式サイト:https://z-sozoken.studio.site

Fiom合同会社について

Z世代に特化したZ世代のクリエイティブカンパニー

メンバー全員がZ世代で構成されたZ世代に特化したクリエイティブカンパニー。

Z世代の創造性を基点としたZ世代目線のアプローチを実施。

Z世代向け広告コミュニケーション領域の上流設計から制作・運用まで実行支援する。

時代の最先端をゆくZ世代の感性を活かしたクリエイティブカンパニー。

社名:Fiom合同会社
住所:東京都渋谷区神宮前6丁目23番4号桑野ビル2階
設立:2021年10月15日
代表:竹下洋平
HPhttps://fiom-llc.studio.site

本件に関するお問い合わせ

メール info@fiomllc.com
お問い合わせフォーム https://fiom-llc.studio.site/contact

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業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区神宮前6丁目23番4号 桑野ビル2階
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代表者名
竹下洋平
上場
未上場
資本金
100万円
設立
2021年10月