【JACOB&CO. STORIES】Vol.15:JACOB&CO. for BUGATTI ―― 世界一同士が惹かれ合う理由とは――。

革新と芸術性を体現してきたジェイコブ&コーの歩みを、シリーズ形式でご紹介する「JACOB&CO. STORIES」。第15回では、高級車と高級時計の頂点が結ぶパートナーシップの真髄に迫ります。

JACOB&CO. JAPAN

JACOB&CO. for BUGATTI──“機械の限界”に挑む二つのブランド

ハイパーカーと、ハイコンプリケーションウォッチ。
その形も、サイズも、用途もまったく異なります。
しかし、ブガッティとジェイコブ&コーには、創造の根底に共通する考え方があります。

機械として機能するだけではなく、その機械そのものを見て、触れて、感情が動くものへと変えること。

ブガッティは、圧倒的なパフォーマンスを追求しながら、エンジンやボディ、インテリアの細部に至るまで造形美を追求してきました。
一方、ジェイコブ&コーは、トゥールビヨンやミニッツリピーター、オートマトンといった複雑機構を、ケースの中に隠すのではなく、あえて見せることで時計そのものを“機械芸術”へと発展させてきました。
異なる分野にありながら、両者が目指していた方向は驚くほど近かったのです。

2019年──バーゼルワールドで始まったパートナーシップ

ブガッティとジェイコブ&コーの正式なパートナーシップが発表されたのは、2019年のバーゼルワールド。

当時ブガッティ社長を務めていたステファン・ヴィンケルマンと、ジェイコブ&コー創業者ジェイコブ・アラボがともに登壇し、両ブランドが共通して大切にしているものとして、革新、技術、美しさ、クラフトマンシップ、そして素材への妥協なき姿勢を掲げました。

ジェイコブ・アラボ自身も、ブガッティ シロンについて、静止していてもエネルギーや動きを感じさせる存在であり、それはジェイコブ&コーの複雑時計から感じるものと共通していると語っています。

つまり、最初から目指していたのは、単に文字盤へBUGATTIのロゴを載せるようなコラボレーションではありませんでした。

ブガッティが自動車で表現している「機械の力」を、時計という別のスケールでどう表現するか。

その挑戦が始まったのです。

最初の一歩──ツインターボ フューリアス ブガッティ エディション

ツインターボ フューリアス ブガッティ エディション(2019年)
デジマルミニッツリピーターをはじめ、ツイン3軸フライングトゥールビヨン、モノプッシャークロノグラフ、パワーリザーブといった複雑機構が惜しみもなく詰め込まれている

パートナーシップ発表と同時に披露された代表的なモデルが、

「ツインターボ フューリアス ブガッティ エディション」です。

ベースとなった「ツインターボ フューリアス」は、それ自体がジェイコブ&コーを代表する超複雑時計。

左右には、球体状のケージが3つの軸で回転するツイン3軸フライングトゥールビヨンを搭載。

さらに、モノプッシャー式コラムホイール・クロノグラフ、デシマル・ミニッツリピーター、パワーリザーブ表示など、複数の複雑機構をひとつのムーブメントに組み込んでいます。

ブガッティ エディションでは、BUGATTIロゴやブランドカラーを取り入れるだけでなく、パワーリザーブ表示を自動車の燃料計になぞらえるなど、時計とハイパーカー双方の世界観を重ね合わせました。

この時点では、ジェイコブ&コーの既存の超複雑時計をベースに、ブガッティの世界観を取り込むというアプローチでした。

しかし、その関係は翌年、さらに大きな一歩を踏み出します。

2020年──“エンジンそのもの”を時計の中へ

ブガッティ シロン トゥールビヨン

ブガッティ シロントゥールビヨン(2020年)
W16エンジンを模したオートマトンが最大の特徴

2020年に発表された「ブガッティ シロン トゥールビヨン」は、JACOB&CO. for BUGATTIというパートナーシップを決定づける一本となりました。

開発の中心となった発想は極めて明快です。

ブガッティ シロンの“機械としての興奮”を、腕時計の中で再現すること。

その象徴が、ケース中央に置かれたW16エンジンブロック・オートマトンです。

プッシャーを押すと、16個のピストンがシリンダー内部で上下し、それらを一本のクランクシャフトが連動して動かします。

約15秒間の動作中、時計内部のエンジンがまるで始動したかのように動き続けます。

これは、単にエンジンに似た装飾を置いたものではありません。

ムーブメントそのものを、自動車のエンジンのように動かす。

そこに、この時計の最大の特徴があります。

シロンの構造を、時計の設計へ

搭載される手巻きキャリバーJCAM37は、578個の部品から構成されています。

W16エンジンブロック・オートマトンに加え、ケース前方には30度傾斜した1分間で回転するフライングトゥールビヨンを配置。

さらにムーブメントは、実際の自動車のサスペンションを思わせる4本のコイルスプリングによってケース内部に支持されています。

パワーリザーブ表示は燃料計をイメージ。

ムーブメントを取り囲むチューブ状の構造は、エキゾーストパイプや車体のフレームを思わせる造形になっています。

そしてケースには複数のサファイアクリスタルを使用し、内部の機構をさまざまな角度から眺めることができます。

つまり「ブガッティらしい色を使った時計」ではなく、

ブガッティという自動車の構造や動きそのものを、時計製造の技術で再構築した作品

なのです。

このモデルを境に、JACOB&CO. for BUGATTIは単なるブランドコラボレーションから、“自動車を時計として再解釈するプロジェクト”へと進化していきました。

ブガッティの“現在”だけではない──ジャン ブガッティ

ジャン ブガッティ(2022年)
その名の通りジャン‧ブガッティへのオマージュとして製作された

2022年に発表された「ジャン ブガッティ」は、シロンとはまったく異なる角度からブガッティの世界を表現したモデルです。

その名の由来となったのは、ブガッティ創業者エットーレ・ブガッティの長男、ジャン・ブガッティ。

1930年代、ジャンは「タイプ57SC アトランティーク」をはじめ、現在まで語り継がれる数々の名車を生み出し、ブガッティのデザインと技術の歴史に大きな足跡を残しました。

「ジャン ブガッティ」は、そんな彼へのオマージュとして製作されています。

クラシカルな表情の中に隠された、極めて複雑なクロノグラフ

一見すると、シロン トゥールビヨンよりもクラシカルで端正なデザインです。

しかし、その内部には非常に複雑なキャリバーJCFM09が搭載されています。

5時位置と7時位置には、ツイン・フライング1分間トゥールビヨンを配置。

通常の時刻表示も一般的な中央針ではなく、文字盤外周を移動するペリフェラル表示を採用しています。

さらに大きな特徴が、中央のクロノグラフです。

2本の針によってクロノグラフ秒を表示し、それぞれが目盛りの終点へ達すると瞬時に原点へ戻るバイレトログラード機構を採用。

6時位置には、経過時間を表示するジャンピング式のデジタル30分カウンターも備えています。

クラシカルな外観の中に、ツイン・トゥールビヨンと独創的なクロノグラフ機構を隠す。

それは、エレガントなボディの内側に高度なエンジニアリングを秘めていた、ジャン・ブガッティの自動車づくりとも重なります。

このモデルによって、両ブランドのパートナーシップは、最新のハイパーカーだけではなく、BUGATTIというブランドが100年以上積み重ねてきた歴史そのものへと広がりました。

2024年──コラボレーションから“共同開発”へ

ブガッティ トゥールビヨン

ブガッティ トゥールビヨン(2025年)
ハイパーカーのインストルメントパネルと、ラグジュアリーウォッチのダイヤルと共通のデザインコードを持つ

2024年、JACOB&CO. for BUGATTIは新たな段階へ進みます。

ブガッティは、シロンの後継となる新型ハイパーカー「Tourbillon(トゥールビヨン)」を発表。

同時にジェイコブ&コーからも、同じ名を持つ**「Bugatti Tourbillon」**が誕生しました。

このモデルがそれまでと大きく異なるのは、完成した車のデザインを時計へ落とし込んだのではなく、自動車と時計が開発段階からコンセプトを共有して生まれたことです。

ブガッティの新型車は、高級機械式時計のムーブメントや複雑機構から着想を得て、インストルメントクラスターやインテリアを設計。

一方ジェイコブ&コーも、新型車のデザインやメカニズムを時計の構造へと取り込みました。

自動車が時計から影響を受け、時計が自動車から影響を受ける。

ここに、両ブランドのパートナーシップが単なるコラボレーションではない理由があります。

V16エンジンを、時計の中へ

新型ブガッティ トゥールビヨンでは、シロンのW16からV16エンジンへと大きな転換が図られました。

時計もそれに合わせて完全新設計。

ケース下部には、V16エンジンの動きを再現したV16エンジンブロック・オートマトンを搭載しています。

さらに時・分表示には、ハイパーカーのRPMメーターを思わせるレトログラード機構を採用。

文字盤左側には30秒で1回転するフライングトゥールビヨンを配置し、シロン トゥールビヨンから機構面でも進化を遂げています。

ケースデザインにも、ブガッティを象徴するホースシューグリルやサイドラジエーターなど、新型車の造形が取り入れられています。

車のデザインを時計へ写すのではなく、同じ発想から車と時計をつくる。

「Bugatti Tourbillon」は、2019年から続く両ブランドの関係が、ひとつの完成形へと進んだことを象徴するモデルです。

究極のパートナーシップ――世界一が惹かれ合う理由

2019年のパートナーシップ発表から始まり、

ツイン3軸トゥールビヨンを備えた「ツインターボ フューリアス」。

W16エンジンそのものを腕時計の中で動かした「ブガッティ シロン トゥールビヨン」。

ブガッティの歴史とジャン・ブガッティの美学を複雑時計として表現した「ジャン ブガッティ」。

そして、自動車と時計が開発段階から影響を与え合った「ブガッティ トゥールビヨン」。

その歩みを見ると、このパートナーシップが単に二つのブランド名を並べるためのものではないことがわかります。

ブガッティが追求しているのは、速さだけではありません。

ジェイコブ&コーが追求しているのも、時刻を表示することだけではありません。

両者に共通するのは、

高度な機械を、人の感情を動かす存在へと変えること。

エンジンも、ムーブメントも、本来は機能するための機械です。

しかし、その動きや構造をあえて見せ、美しさを与え、所有する人が何度でも眺めたくなるものへと変える。

そこに、ブガッティとジェイコブ&コーが共有する価値観があります。

“Inspired by the Impossible”──不可能から着想する。

できることを美しくつくるのではなく、

まだ誰もやっていないことを、実際に動く機械として完成させる。

 それこそが、2019年から続くJACOB&CO. for BUGATTIを結び続けている理由なのです。

【The Latest|新たな一歩】

ジェイコブ&コーは、絶えず進化を続けています。
ここでは、ジェイコブ&コーの最新の動きをお届けします。

JACOB&CO.トランクショー2025

2025年11月9日(日)から11日(火)までの3日間にわたり開催された「JACOB&CO. トランクショー 2025」は、皆さまからの温かいご支持のもと、盛況のうちに幕を閉じました。

会期中はすべての予約席が埋まり、日常ではなかなか出会うことのできない希少なタイムピースを間近でご覧いただき、驚きと喜びの声が絶えない特別な3日間となりました。

ジェイコブ&コーを日頃よりご愛顧くださる大切なお客様をはじめ、ご来場いただいたプレス各社の皆さま、お取引各社の皆さまに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。


◆JACOB&CO.銀座ブティック

〒104-0061

東京都中央区銀座6-7-9丸喜ビル1階

営業時間11:00〜20:00

Tel:03-6281-4777

Email:info@jacobandco.jp

◆JACOB&CO.について

1986年に設立。当初は高級ジュエリーを取り扱い、宝飾業界で高い地位を確立し、2002年に時計業界へ本格的に参入しました。世界中のセレブリティを中心に一世を風靡したファイブタイムゾーンウォッチから始まり、これまで不可能と言われてきた複雑機構「アストロノミア」、「ツインターボ」、「ブガッティ シロン」などの開発に成功し、時計業界に技術革新を起こし続けています。現在、ジェイコブは超高級車メーカー「ブガッティ」やサッカー界のスター選手「クリスティアーノ・ロナウド」などとパートナーシップ契約を結び、「不可能を可能に」というコンセプトのもと革新的な作品を生み出し続けています。スイス最高峰の時計製造技術と宝飾業界で培った高い芸術性とノウハウを兼ね備え、時計業界の最先端を行くブランドとして、世界中で多くのファンを魅了し続けています。

◆JACOB&CO. STORIESについて

2022年4月、JACOB&CO. JAPAN(代表取締役 福田魁)が設立されました。

今年、設立から3年目という節目を迎えるにあたり、改めてブランドの軌跡を深く掘り下げ、その本質に迫る連載企画「JACOB&CO. STORIES」を始動します。

本企画では、ブランドの創業から現在に至るまでの歴史、世界的なパートナーシップ、そして珠玉の現行コレクションを、全24回にわたってご紹介予定。

なお、本連載は毎月第2・第4月曜日に公開を予定しております。

ジェイコブ&コーの軌跡を、定期的にお届けしてまいります。

*Archive*

Vol.1:ブランドの原点──ジェイコブ・アラボ、ブランド誕生の物語

Vol.2:“ジュエラーの反逆”──スイスに拒まれた男が作った革命のタイムピース

Vol.3:新章開幕──ファイブタイムゾーンから“機械芸術”へ、Jacob & Co.革命の瞬間

Vol.4:ブランドの現在地──時計を超えて芸術へ、Jacob & Co.が描く革新の形

Vol.5:“唯一無二”の共鳴──時計の概念を超えて広がるJacob & Co.の世界観

Vol.6:世界のセレブが夢中になるジェイコブ&コーの真価──“本物”の証は腕元に宿る

Vol.7:JACOB&CO.のラグジュアリー革命──時計を超えた究極のライフスタイルとは

Vol.8:Epic Xの革新譚──ラグジュアリーの再定義、“X”が導く革新

Vol.9:“X”が象る魂と構造──スケルトン、ブリッジ、CR7が紡ぐエピックXの真髄

Vol.10:“X”が切り拓く美と革新──拡張し続けるエピックXの表現領域が導く、ラグジュアリーの新たな地平

Vol.11:アストロノミアという革命児──宇宙を凝縮した“心を奪う回転機構”。その先に待つものは──。

Vol.12:アストロノミアの深化──10分から1分、三次元から四次元へ。その先に広がるものは──。

Vol.13:アストロノミア、その先へ──遊び、音、彫刻、デジタルへ広がる表現の世界

Vol.14:The World Is Yours ―― “世界はあなたのもの”に込められた想いとは――。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
https://jacobandco.jp
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
中央区銀座6-7-9 丸喜ビル1階
電話番号
03-6281-4777
代表者名
福田魁
上場
未上場
資本金
-
設立
2022年04月