【JACOB&CO. STORIES】Vol.16:ゴッドファーザーウォッチ――イタリアの首領が纏う“時の美学”とは
革新と芸術性を体現してきたジェイコブ&コーの歩みを、シリーズ形式でご紹介する「JACOB&CO. STORIES」。第16回では、映画「ゴッドファーザー」と共鳴するアートピースの本質に迫ります。

半世紀を越え息づく金字塔
――”ゴッドファーザー”
1972年の公開以来、映画史における不朽の金字塔として、クリエイターやアーティストのみならず一般大衆にも影響を与え続けてきた作品です。
その世界観を時計という舞台で再演しているメゾンが、ジェイコブ&コーです。
ジェイコブ&コーは、パラマウント・ピクチャーズと時計ブランドとして史上初のライセンス契約を締結し、映画『ゴッドファーザー』の世界観・タイトル・テーマ音楽を腕時計というフォーマットに落とし込む、極めて稀有なメゾンです。
このパートナーシップのもと誕生したのが、「オペラ ゴッドファーザー」を中心とする一連のコレクション。映画の物語性を、3軸フライングトゥールビヨンやミュージックボックスといった高度な時計技術へと昇華し、“映画世界をを腕元で体験できる”唯一の存在だと言えます。
ここから、物語性をさらに深める進化モデル、他作品とのシネマティックな拡張、さらにはライフスタイルへ広がる世界観へと連なっていきます。
オペラ ゴッドファーザー ―― 映画世界を腕元へ


「オペラ ゴッドファーザー」の物語は 2019 年に始まりました。
映画『ゴッドファーザー』を象徴するモチーフが文字盤の上に立体的に構成されている点が特徴です。ケース内には、ヴィトー・コルレオーネのミニチュア彫刻、バイオリン型クランクやピアノを思わせる装飾が組み込まれ、小さな舞台装置のように立体的な世界が広がります。
内部には 658 個もの部品で構成される手巻きムーブメント JCFM04 を搭載し、3軸フライングトゥールビヨンが立体的な動きを見せながら、ムーブメント全体がゆっくりと回転します。そのダイナミックな動作に呼応するように、さらに2本のシリンダー式ミュージックボックスが『愛のテーマ』を約30秒かけて奏でることで、視覚と聴覚が同時に刺激され、腕元に映画の世界が立ち上がります。
視覚と聴覚が交錯する、このモデルならではの体験は、まさにジェイコブ&コーが目指す“映画世界の再演”そのものです。
世界観を深化させる進化モデル――50 周年記念と音の極点




初代モデルの誕生以降、ジェイコブ&コーは『ゴッドファーザー』の物語をさらに濃密に宿した作品を発表してきました。
その象徴のひとつと言えるのが、映画公開50周年を記念して2022年に発表された「オペラ ゴッドファーザー 50周年記念モデル」です。49mmのホワイトゴールドケース側面にはフェムトレーザーで13の名シーンが刻まれ、ミュージックシリンダーには同数の名台詞が刻まれています。中央に赤いバラを象った立体装飾を配し、視覚的にも『ゴッドファーザー』の象徴が際立つ設計となっている点も印象的です。
さらに、特別仕様の万年筆とクリスタルデキャンタが付属し、“ドンの書斎”という重厚な世界観を完成させています。時計だけでなく、映画に深く根ざした象徴的アイテムを一式として楽しめる点も、アニバーサリーモデルならではの魅力となっています。


対して、ゴッドファーザーという映画の世界観と、ジェイコブ&コーならではの複雑機構の結びつきを極限まで高めたアートピースとしては、2020年に発表された「オペラ ゴッドファーザー ミニッツリピーター」が挙げられます。ミミニッツリピーターによる時刻の音色と、ミュージックボックスが奏でるテーマ曲が同居する唯一無二のモデルで、“時を告げる音”と“物語を奏でる音”が融合した音響芸術の到達点と言えます。音色の重層性と、構造の複雑さが極めて高い次元で融合し、『ゴッドファーザー』の世界がより深く、より立体的に腕元で息づく作品となっています。
スカーフェイス、マルーマ――拡張するシネマティック・ユニバース


映画世界の再演というアプローチは、他の作品へと広がっていきます。
なかでもユニバーサル・ピクチャーズとの正式ライセンスにより誕生した「オペラ スカーフェイス」は、49mmケースに3軸トゥールビヨンとミュージックボックスを搭載し、世界観を力強く表現しています。
また、世界的アーティストのマルーマが自身の作品世界とリンクさせて製作したワン・オブ・ワンのオペラ ゴッドファーザーモデルも存在します。ブラックDLCチタンとパープルのアクセント、そしてオリジナル音源を奏でるミュージックボックスが組み合わされたこの特別仕様。
“個人の物語を時計に昇華する”という可能性を象徴する一本です。
時計から書斎、空間へ――世界観は生活へ浸透します



50周年記念モデルで登場した筆記具は、「ゴッドファーザー ペン」としてコレクション化されています。赤いバラやリボルバーをモチーフにした機構など、象徴性が緻密にデザインへ置換されています。
さらに、同コレクションにはクリスタル製デキャンタもラインとして存在し、時計・筆記具・デキャンタが揃うことで“ドンの書斎”を思わせる統一された世界観が完成します。腕元だけでなく、デスクやリビングまでも映画の美学が息づく構成です。
そして2025年には「ゴッドファーザー スカルプチャーテーブル」が発表されました。
ムーブメントとミュージックボックスを内部に搭載したインテリアとしての“巨大なコンプリケーション”であり、映画の物語を生活空間そのものへと昇華させた新たな形と言えます。
映画世界を纏うという選択
ジェイコブ&コーは、映画という“物語そのもの”を複雑機構の中へと編み込み、ウォッチメイキングの枠を大きく拡張してきました。映画の象徴を立体化した造形、テーマ曲を奏でるミュージックボックス、ミニッツリピーターとの融合、他作品への広がり、そしてライフスタイル領域へと及ぶ世界観。これらすべてが、ブランドの理念である“Inspired by the Impossible”を体現しています。
ゴッドファーザーウォッチを纏うということは、単なる映画とのコラボレーションを超え、物語、価値観、美学を自らの時間の上に宿すという選択です。半世紀を超えて愛される映画の力が、いま腕元で豊かに“再演”される――その体験こそが、ジェイコブ&コーがこのシリーズに込めた本質なのです。
*Next Chapter*
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【The Latest|新たな一歩】
ジェイコブ&コーは、絶えず進化を続けています。
ここでは、ジェイコブ&コーの最新の動きをお届けします。

エピックX 2025 UEFA ネーションズリーグ チャンピオンズ
ジェイコブ&コーは、2025年UEFAネーションズリーグを制したサッカーポルトガル代表チームの偉業を讃え、35名のチームメンバーのための特別なエピックXを35本限定で製作しました。
12時位置と裏蓋のサファイアクリスタルにはポルトガル国章を配し、レッドとグリーンを組み合わせたカラーリングはポルトガル国旗を想起させます。ブリッジには“2025 CHAMPIONS”の刻印とトロフィーモチーフがあしらわれ、選手たちの軌跡と誇りを腕元に映し取った特別仕様。
まるで優勝トロフィーそのものを纏うような、栄光の象徴となるタイムピースです。
◆JACOB&CO. STORIES
2022年4月、JACOB&CO. JAPAN(代表取締役 福田魁)が設立されました。
今年、ジャパン設立から3年目という節目を迎えるにあたり、改めてブランドの軌跡を深く掘り下げ、その本質に迫る連載企画「JACOB&CO. STORIES」を始動します。
本企画では、ブランドの創業から現在に至るまでの歴史、世界的なパートナーシップ、そして珠玉の現行コレクションを、全24回にわたってご紹介予定。
なお、本連載は毎月第2・第4月曜日に公開を予定しております。
ジェイコブ&コーの軌跡を、定期的にお届けしてまいります。
*連載構成*
Vol.1~Vol.4:『ブランドヒストリー』 創業から成長まで、ジェイコブ&コーの原点に迫る。
Vol.5~Vol.7:『パートナーシップ』 各界とのグローバルなパートナーシップを紹介。
Vol.8~Vol.24:『現行コレクション』 革新と美学が息づく現行ラインナップの魅力を紐解く。
【ジェイコブ&コーについて】
1986年に設立。当初は高級ジュエリーを取り扱い、宝飾業界で高い地位を確立し、2002年に時計業界へ本格的に参入しました。世界中のセレブリティを中心に一世を風靡したファイブタイムゾーンウォッチから始まり、これまで不可能と言われてきた複雑機構「アストロノミア」、「ツインターボ」、「ブガッティ シロン」などの開発に成功し、時計業界に技術革新を起こし続けています。現在、ジェイコブは超高級車メーカー「ブガッティ」やサッカー界のスター選手「クリスティアーノ・ロナウド」などとパートナーシップ契約を結び、「不可能を可能に」というコンセプトのもと革新的な作品を生み出し続けています。スイス最高峰の時計製造技術と宝飾業界で培った高い芸術性とノウハウを兼ね備え、時計業界の最先端を行くブランドとして、世界中で多くのファンを魅了し続けています。

▼ジェイコブ&コー銀座ブティック
〒104-0061
東京都中央区銀座6-7-9丸喜ビル1階
営業時間:平日12:00〜20:00 土日祝11:00~20:00
Email:info@jacobandco.jp
Tel:03-6281-4777
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