東京五輪 「予定通り開催」28%でトップも意見が割れる アスリートのモチベーションをどう維持するか「開催判断の早期決定」31% /日本財団18歳意識調査

第27回 東京オリンピック・パラリンピック

公益財団法人 日本財団

日本財団(会長:笹川陽平)は7月上旬、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により1年延期が決定した「東京オリンピック・パラリンピック」をテーマに18歳意識調査を実施しました。
▼調査ポイント
 ・東京五輪 「予定通り開催」28%でトップも延期、簡素化、中止で意見が割れる
 ・簡素化すべき点
  「観客席の縮小、チケット販売の制限」26%、「閉会式・開会式の縮小」26%
 ・中止した場合の影響
  「コロナ感染拡大リスクの軽減」52%、「経済波及効果の損失」47%、「アスリートのモチベーション低下」39%
 ・アスリートのモチベーションをどう維持するか
  「開催判断の早期決定」31%、「アスリートや関係者のメンタルケア」20%
 ・大会成功の備え「新型コロナウイルス対策」74%
 ・求めるコロナ対策「3密を防いだ会場運営」68.9%、「ワクチンや治療薬の普及」46%、
  「入国の際の検査の徹底」34%


大会開催については「予定どおり開催」が28.0%と最も多く、「(さらに)1年延期し22年に開催」22.3%、「中止」19.7%、「簡素化して開催」18.5%と意見が割れました。簡素化の方法として「観客席の縮小、チケット販売の制限」「閉会式・開会式の縮小」などが並び、中止となった場合の影響については2人に1人が「コロナウイルス感染の拡大リスクの軽減」を挙げ、「経済波及効果の損失」「アスリートのモチベーション低下」といった意見が続いています。課題となるアスリートのモチベーション維持については3割が「開催の早期決定」、次いで「アスリートや関係者のメンタルケア」を求めています。
東京五輪・パラリンピックの開催については、東京五輪22.7%、パラリンピック0.9%、ともに楽しみ31.9%で半数以上(55.5%)が楽しみにしているものの、昨年7月に実施した調査結果(68.5%)より落ち込んでいます。

■調査概要
調査対象:全国の17歳~19歳男女 1,000人
除外条件:印刷業・出版業/マスコミ・メディア関連/情報提供サービス・調査業/広告業
実施期間:2020年7月3日(金) ~ 7月5日(日)
調査手法:インターネット調査
調査結果:速報版資料(https://prtimes.jp/a/?f=d25872-20200721-3885.pdf)
  • 東京五輪の開催は「予定通り開催」28.0%がトップ​

  • 開催意向の理由
・【予定通り開催】「オリンピックのために頑張ってきた選手がたくさんいるから。」「東京五輪が決まった時から多くのアスリートは出場やメダルを目標として練習に励んできていたと思うから」「簡素化してしまうと、選手が十分に活躍出来ないと思うし、4年に1度なので、全て行われるべきだと思うから。」「1年経てばさすがにコロナも収まっていると思うから」「経済的にもアスリートのパフォーマンスからみても来年以外に開催できる年はないとおもうから」「来年度にはコロナウイルスも終息していると思われ、開催をさらに延ばすとなると無駄な税金が更に増えるから。」
・【1年延期し22年に開催】「まだコロナが収まっていないが、簡素化などはせず開催してほしいから」「まだコロナが収まる気配がないから。」「来年度までにコロナ対策がきちんとできるとは思わないから。またワクチンの開発が間に合うと思わないから。」「来年に新型コロナウイルスのワクチンが人間に使用できる段階になっているとが思えないから」
・【中止】「コロナウイルスがオリンピックを開催できるほど収まると思えないから。」「新型ウイルスに対するワクチンなどがいつ完成するかわからないような状況で、来年東京に人を集めてオリンピックならびにパラリンピックを開催するのはリスクが大きすぎると思う。」「コロナウイルスが収まる気がしないから」「今の状況で世界中の選手や観客を一ヶ所に集めると感染拡大が酷くなり終息が遅れかねないため。」
・【簡素化して開催】「感染のリスクを防ぎたいが、大会はあった方がいいから」「アスリートの方には安全にプレーしてほしいから」「コロナの影響がまだまだ続くと思うから。」「これ以上の延期は選手の負担になると思うけど、コロナが収束していないので、大規模に開催するのは難しいから。」「新型コロナウイルス感染症の影響が続いているかもしれないので、その対策を十分に行いながら開催してほしいからです。」
・【次回大会の24年以降に開催】「コロナの第2波やワクチンの実用化を考えると24年以降が適切だと思うから」「一年、二年ではコロナウイルスは終息しないと思うから。」「現時点で世界各地で感染者が確認されていて、発展途上国では対策が十分ではないため感染が拡大し、世界全体で新型コロナウイルス騒動が収束するまでに2年以上の時間が必要だと思うから。」「その方が安全面だけを考えるといいと思うから。」
  • 簡素化すべきは「観客席の縮小、チケットの販売制限」26.2%、「開会式・閉会式の縮小」26.0%

  • 東京五輪・パラリンピックを中止した場合の影響
「コロナ感染拡大リスクの軽減」52%、「経済波及効果の損失」47%、「アスリートのモチベーション低下」39%

  • 大会成功への備えは「新型コロナウイルス対策」74.0%で断トツ

  • 新型コロナウイルスの感染拡大防止で必要な備えは「3密を防いだ会場運営」68.9%
「ワクチンや治療薬の普及」46.3%、「入国の際の検査の徹底」34.1%

  • アスリートのモチベーション維持が課題
必要と考える対策は「開催判断の早期決定」30.9%、「アスリートや関係者のメンタルケア」19.5%

  • 東京オリンピック、パラリンピック、もしくは両方とも楽しみ55.5%
昨年度の調査では68.5%がいずれかを楽しみと回答

※2019年データは第16回東京オリンピック・パラリンピックより(https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/pr/2019/20190722-33733.html)
  • 楽しみな理由のトップは「自国開催だから」45.2%
  • 興味がない理由は「スポーツに関心がない」37.3%

  • 関心が高い式典・競技
昨年の調査でオリンピック・パラリンピックともに2位だった開会式は順位を大きく下げた。

  • パンデミック下での異例の大会、世界に向けてどのようなメッセージを発信すべきか

・【国際協調】「人種や文化を問わず、世界中が協力してウイルスに勝つことができるということをアピールすべき。」「コロナで世界中の人が落ち込んでいる中でみんなで頑張っていこうというメッセージが欲しい」「世界各国が一丸となって協力すれば、苦境を乗り越えられるということ」「人類の協力の必要性」「コロナウイルスにおけるパンデミックで世界中の人々が同じ目標(ウイルス終息、今後の感染症対策)に向けて一致団結し、今後のオリンピック大会で活かせる良い経験になるよう協力すべき」
・【感染対策/安全性】「日本は感染対策は厳格に実施しているということ」「安心してオリンピックを開催できることをアピールするべき」「感染対策がとれているという証拠をみせ、安全だと伝える」「日本人のルールやマナーの良さがコロナ対策に生きていることを示す。」「安全安心で開催して日本の強さをアピールすべきだと思う。」
・【感染症の予防の啓発】「マスクをすること、衛生面で気をつけること」「大会が開催できるように、一人一人がコロナウイルスの事を意識して行動していくべき。」「健康あってこそのスポーツ大会だと思うので、ソーシャルディスタンスとヘルスケアを前面にだす。」「外から帰った後は必ず手洗いをすること!そして熱を測ること!」
・【現ビジョン「全員が自己ベスト、多様性と調和、未来への継承」の継続】「パンデミック前に考案されたビジョンですが、考え方次第では現状にも通用すると思います。このビジョン自体の認知度を高めることがオリンピックに向けて重要になるのではないでしょうか。」「ビジョンにある通り、ベスト(自分に今できる対策)、多様性と調和(今までの生活を維持)、未来への継承(今までにない前例でも乗り越えたという証拠)を発信する」「多様性と調和の部分を強く打ち出すべき」
・【互いを思いやる気持ち】「互いの命を守り合う意識」「一人一人が大切なんだということを伝えた方がいいと思う。(今はそれぞれが大変な状況で、でもこれによってお互いの大切さがよくわかると思うから。)」「自分だけではなく、周りの人のために!」「人々が協力し合うことの大切さ。」「相手のことを思いやる」

■速報版資料
https://prtimes.jp/a/?f=d25872-20200721-3885.pdf
 ■調査報告書について
8月下旬にプロジェクトページに報告書を掲載予定です。
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/eighteen_survey/
■前回調査:第16回東京オリンピック・パラリンピック
https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/pr/2019/20190722-33733.html
■自由回答の公開について
以下の項目は公式webサイトにて公開予定です。
・来年度の開催についての選択で回答した理由をご記載ください。
・パンデミック下でなお大会を盛り上げるには、どうしたら良いと考えますか。
・東京オリンピック・パラリンピック競技大会のビジョンは「全員が自己ベスト、多様性と調和、未来への継承」ですが、パンデミック下での異例の大会となる今大会では、改めて世界に向けてどのようなメッセージを発信すべきですか。
・商業化の批判もあるオリンピック・パラリンピックは、どのような姿で実施されるのが望ましいでしょうか。お考えをご記載ください。

■18歳意識調査について
2015年の改正公職選挙法で選挙権年齢が20歳から18歳に引き下げられ、翌年の参院選から新たに「18~19歳」が投票に参加しました。民法の改正に伴い2022年4月には成人年齢も18歳に変わります。そこで日本財団では、18歳の若者が何を考え、何を思っているのか、継続して調べる意識調査を2018 年10月からスタートさせました。次代を担う18歳の意識を幅広く知ることで新しい社会づくりに役立てるのが狙いです。

■お問い合わせ先
日本財団 広報チーム 坂本
E-mail:pr@ps.nippon-foundation.or.jp

■過去の調査
・第1回:18歳成人 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000025872.html
・第2回:新聞 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000025872.html
・第3回:恋愛・結婚観 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000025872.html
・第4回:働く https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000025872.html
・第5回:障害 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000025872.html
・第6回:セックス https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000025872.html
・第7回:成人式 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000025872.html  
・第8回:大学入試 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000025872.html
・第9回:国の借金 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000025872.html
・第10回:地方創生 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000025872.html
・第11回:災害・防災 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000025872.html
・第12回:国会改革 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000025872.html
・第13回:憲法 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000025872.html
・第14回:海外と日本 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000025872.html
・第15回:国政選挙    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000025872.html
・第16回:東京オリンピック・パラリンピック    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000025872.html
・第17回:消費税 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000025872.html
・第18回:働く https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000025872.html
・第19回:メディア https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000025872.html
・第20回:国や社会に対する意識 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000074.000025872.html
・第21回:気候変動https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000085.000025872.html
・第22回:食品ロスhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000025872.html
・第23回:格差社会https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000025872.html  
・第24回:子どもと家族https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000025872.html
・第25回:新型コロナウィルスと社会https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000025872.html
・第26回:学校教育と9月入学https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000025872.html

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

公益財団法人 日本財団

30フォロワー

RSS
URL
https://www.nippon-foundation.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区赤坂1-2-2
電話番号
03-6229-5131
代表者名
笹川陽平
上場
-
資本金
-
設立
1962年10月